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インティメート・ボランティア 14
今日も志穂は、星野のマンションを訪ねている。このごろは、星野のところで、午後のほとんどをすごし、ときどき夕食も二人で食べるようになっていた。志穂が作ることもあったし、ヘルパーさんが作りおきしてくれているものを温めて食べることもあった。
二人でテレビを並んで見ているときに、志穂は、「星野さんは、セックスはできるの?」と今まで気になったが、遠慮して聞かなかったことを何気ないようすで聞いてみた。
「
インティメート・ボランティア 11
「だって、だれでも快楽を得るのは、嫌いじゃないでしょう」
志穂はいいながら、自分の顔が不自然に引きつったように感じた。星野から、ミヤケとの関係を見透かされたように思えた。
ミヤケを元気にしてあげようとしていたことが、自分が反対にミヤケを快楽の道具として使っているのだろうか。快楽を得るようなセックスではないが、確かに、ミヤケを満足させることによって、志穂は自分が女神になったような恍惚感を覚えてい
インティメート・ボランティア 10
暑苦しいだけの夏はとおりすぎ、志穂が好きな秋がやってきた。
平日のうっぷんをいつしか志穂は、ボランティアで晴らすようになってきた。
自分がボランティアに行っているという概念を忘れ、星野のところにいくときは愚痴を聞いてもらうようになり、互いにいいたいことをいうような仲になっていた。
相変わらずポジティブな星野は、志穂がこぼれるように発する愚痴を、真剣に聞いてくれたあと、的確なアドバイスをしてく