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日本史授業脚本「24 明治の啓蒙思想」

明治初期に、福沢諭吉をはじめとするたくさんの啓蒙思想家が登場します。だれがどんな思想を広めたのか、もちろん気になるところですが、授業で教える本質部分はそこではないです。たくさん心を動かすポイントがある内容ですね。

福沢諭吉の『学問のすゝめ』が日本人にとっていかに凄い役割を果たしたか、大人でも理解している人は少ないでしょう。

上の絵にもあるように、「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という『学問のすゝめ』の有名なフレーズ。

でも、本質はそこじゃない!実際に「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず と言えり」と続きます。つまり、「そう言われている」です。

諭吉先生が伝えたいのはその先。「でも現実にはそうなってないよね」「じゃあ、その差はどこにあるの?」「学ぶか学ばないかだよね」と。そして、みんな学ぶことによって「一身独立」をしましょう!  です。

つまり、一般の国民がみんな「学び」を通じて「自立」することを勧めたんですね。国家が独立するには、国民が自立していることが重要と説いた。そして、諭吉先生が本気なのは、この本を国民に読んでもらいたいと思ってさまざまな工夫をしたことです。

結局、日本国民としての心構えを記したこの本が大ベストセラーとなり、国民の高い意識改革につながったのです。そりゃ、発展しますよね。

このように、多くの啓蒙思想家の登場と、それらの理論が庶民への広がったことが「富国強兵」を実現する原動力になったのです。そのようなダイナミズムを感じられる授業づくりができるといいですよね。

☆歴史の授業でお困りの先生方。生きた日本史を学びたい受験生。お子さんと一緒に歴史の勉強をしたい親御さん。ぜひぜひ下のテキストをご覧くださいもちろん無料です!

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