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戦争のことについて考えると、絶望的な気持ちになるけれど。。。でも、祈り続けよう、っていう話です。

新しい大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が始まった。

ツワモノたちの時代を描いて行くわけだけど。。。

ツワモノって言うと勇ましくカッコよい響きがする。。。

けれど、それって、権力をめぐって親兄弟・親戚・友人・知人同士が殺し合う、すさまじいストーリーなんだよね。。。

ちょっと、いまの日本人の姿からは想像もつかない世界だ。

殺し合いを勝ち抜いて、誰かが権力を掌握したら、その時点で一応「平和」は達成されることになる。

けれど、その平和はすぐ次の権力闘争で覆されることになり。。。

築かれては壊され、築かれては壊される平和。。。

その繰り返しは鎌倉時代・南北朝の内乱・室町時代・応仁の乱を経て戦国時代で頂点に達してから、徳川時代の天下泰平300年に至るんだけど。。。

考えてみれば300年間も平和を維持した徳川ってすごいよね。。。

今日の聖書の言葉。

一切高ぶることなく、柔和で、寛容の心を持ちなさい。愛をもって互いに忍耐し、平和のきずなで結ばれて、霊による一致を保つように努めなさい。
エフェソの信徒への手紙 4:2-3 新共同訳

その徳川は明治維新で覆された。そして、日本人同士が殺し合った最後の戦いである「西南戦争」を経て、再び平和が確立されたんだけど。。。

しかし、今度は諸外国との戦争になって行くんだよね。

日清戦争。北清事変。日露戦争。日独戦争。シベリア出兵。日中戦争。太平洋戦争。。。

これらが全部50年の間に起きたと言うんだから、すごい話だ。間隔で言ったら 1895、1900、1904、1914、1918、1937、1941 なので、5~10年おきにやってることになる。

自分、いま55歳だし。。。自分の時代がもしそれだったら、なんか絶対に生き残れていない気がする。。。

すごい話だ、なんて、軽く言ったけど、それは、戦争を直接体験してないから言える話だよね。。。

太平洋戦争に至っては日本中が焼け野原になって、国の在り方そのものが変わってしまうほど大きなインパクトがあった。

それにしても。。。もう絶対に戦争をしない、ってなるにはどうしたらいいんだろう?

もちろん、争ってはいけない、っていう宗教の教えが日本にも諸外国にもずっと昔からあった。。。

仏教は、あらゆる殺生を禁じているし。。。

神道は、生きている人の肌を傷つけること・死んだ人の肌を傷つけることは大きな罪だと「大祓おおはらえ祝詞のりと」で定義しているし。。。

イエスに至っては、「敵を愛しなさい」「右のほおを打たれたら、左の頬を差し出しなさい」「悪人に手向ってはならない」とまで言っている。

みんなちゃんとそういう教えに従っていれば、戦争どころか他人を殴るような傷害事件すら起きないはずだよね。。。

でも、そうした教えが効果的な抑止になっていないことは、過去の歴史も今日のニュースも示している。

なので、どうせこんなんだから、宗教なんて役に立たない、って見切りを付けてしまう人もいるけれど。。。

でも考えようによっては。。。そういう教えが抑止して来たから、この程度で収まっていたわけで、もしそれがなかったら、とっくの昔に人類は絶滅していたはず、っていう見方もできるんじゃないかと思う。

まあ、歴史に「もし」は無いので、それを証明することはできないんだけどさ。。。

一切高ぶることなく
柔和で、寛容の心を持ちなさい
愛をもって互いに忍耐し
平和のきずなで結ばれて
霊による一致を保つように努めなさい

残念ながら、いまも世界は一触即発の戦争の危機に直面している。

その開戦の決断をするかどうかは、諸国のリーダーたちの心の判断によるわけなんだけど。。。

もしまた世界規模の戦争が起きたら、それは確実に核戦争になって人類は滅亡するだろう、って言われて来た。

だからなのかもしれない。「絶対に核戦争はしません。世界のみなさん、安心してください」というジェスチャーとして、先週、世界の5つの核兵器保有国のリーダーたちが共同声明を発表した。

でも、このニュースを聞いて、自分はかえって不安になった。

「核戦争は絶対にしない」という5か国の合意のもと、お互いに安心して戦争を始めることになりはしないか、って。。。

それについては前例があるんだよね。1928年の「不戦条約」(ケロッグ・ブリアン条約)で、戦争はしない・紛争の解決は平和的手段のみによる、と世界の諸国が合意したにもかかわらず、第二次世界大戦の勃発を抑えることができなかったわけだから。。。

結局、どんな教え・条約・機構・仕組みで抑えようとしても、諸国のリーダーたちの心が内側から変えられなければ、戦争は起きる時に起きてしまうんだと思う。

そのことを考えると、絶望的な気持ちになるけれど。。。

同時にまた、あきらめずに、希望をもって祈り続けなきゃいけない、とも思わされる。

祈ろう。祈ろう。あきらめないで、祈り続けよう。。。

諸国のリーダーたちが、地球上のすべての人々が、そして、とりもなおさずこの自分自身が、けっして高ぶることなく、柔和で、寛容の心を持ち、愛をもってお互いを忍耐し、平和のきずなで結ばれて、霊による一致を保つことができますように。。。

それは、とても、とても、難しいことだけれど、みんなが最後の最後まであきらめないで、努力し続けることができますように。。。

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