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紺野真
2024年1月30日 06:40
第18回文芸思潮現代詩賞落選作品です。今読み返すと稚拙で少し恥ずかしいですが、成長したからそう思えるのかもしれません。夏が嫌い、怖い。みんなみんな夏を美化してる。泣きそうな気持ちで書いたのを覚えています。私の夏は、殺意と倦怠感と孤独です。眩しくて苦しい。季節外れですがぜひ読んでみてください。-----------------------------ぼくだけが夏、夏。朝
2024年1月23日 20:06
『あたたかい、いのち』きみの目に映るしゅんかん、きみのことが大好きだという顔をしていたいなぁいつも幸せでいて欲しいよふわふわの毛並みで触れるとあたたかい、いのち-----------------------------『終末まで』体温の骨格が透けて見えてた季節が動いている様が積木くずしに似てる前頭葉が足りていないだからあの人に届かないもう元に戻った白い肌の上に痣
2023年6月9日 05:41
『不幸産業』君はほんとはなにを見てた?不幸産業は、もう、やめにしなよ大事なものがあることは知ってるよ大事じゃないものも傍にあることも知ってるよ不幸産業は、もう、やめにしなよ-----------------------------『ありふれたいや』コップの水は透明、海は青。わたしだってそうだよ部屋にいるわたしと外に出たわたしは違うもの。あの人が嫌い。だから好き。
2023年1月22日 21:35
様々な色のたくさんの点がくっついて重なって混ざり合うだけの繰り返し。一人一人のペーパークラフトにその繰り返しを垂らして色をつける。色をつけた気になる。それでも着色すること、呼吸、食べかけのオムライス、時間の経過、止まない。 転がる石に苔は生えない。ってさ。わたし達おんなじだよね。同じだったよね。 サーバーダウン
2022年12月27日 22:36
『メルヘン少女旅行』わたし達は幼くて、一緒に居たら何だって出来たし何だって手に入った。 それが退屈でならなかった。 天使から取り上げた羽を抱き締めながらきみが欠伸をする。真似するように欠伸をしてわたしときみは横になった。 ピンクの天井、雲のライト、数年前に天国へ行ったペットの犬…。 この部屋は、この部屋だけは居心地が良かった。 外には何を喋
2022年11月24日 10:31
人差し指と人差し指、くっつけて小さな電気。ちょっと痛い。 この小さな電気を集めて集めて発電所ができるわ。 ヒールに付いた泥を落とす。(水溜まりに何故か夏が残っていたので飛び込んだ) あんたの好きなバンドの新曲聴いた、大声で言ったら饒舌になる。 でもあたし、もう泥に夢中だよ。 あんたの事、全部はわかんないからわかった気になるつもりはないよ。 だから、あんたもわかんない事、わか