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Twitterにあげた詩まとめ⑩





『不幸産業』

君はほんとはなにを見てた?
不幸産業は、もう、やめにしなよ

大事なものがあることは知ってるよ
大事じゃないものも傍にあることも知ってるよ

不幸産業は、もう、やめにしなよ


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『ありふれたいや』

コップの水は透明、海は青。
わたしだってそうだよ
部屋にいるわたしと外に出たわたしは違うもの。

あの人が嫌い。だから好き。

酸っぱい葡萄。愛って知らない、見たことないから。


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『地球の一部でした』

海の中で泡がうまれる
光に集まる泡、光を避ける泡
みな消える

そこにある意味、続いていくこと、一部であって一部でしかない鱗

誰かが見ていたうまれて消える泡のこと


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『活きのいいたばこ』

箱からたばこが飛び出した
上に飛んで重力に逆らえず下に落ちた

拾い上げて火をつけた
きみの夢を叶えてあげよう

煙は上へ、空中に旅立った
きれいね
きれいね

僕も連れて行っておくれよ


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『花束を返して』

腕の中いっぱいに花束を抱えて××に渡した
花束はゴミ箱に飾ったらしい

いつになったら私を見てくれるのか馬鹿な私は待っていた
肩の青が黄色に変わっていく頃に世界が変わるおわる


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『あっちの水は苦いぞ』

上澄みだけを泳いでおわりにしたいだけ、
なんでそんなに怒るのかな
はっぴーでいたいんだよ

世界征服もうおしまい
できる限りの領土を私のものにしました

魔法だって使えるよ(私の部屋限定)


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『映像出力切替』

あなたの目線のカメラワークが切り替わるのを
肌で感じる瞬間、世界が切り替わるのと同じ速度だ

窓枠、カーテンの内側に飾った花瓶の
花をわたしも真上から見ることの出来る日が来るだろうか


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『熱を運んで』

裸足で砂浜を歩いた時
猫の額のあたたかさをぼんやり思った

骨は、海に撒いてやってください

一欠片なら飲み込んでしまおうか
私がどこへでも連れて行ってあげよう


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『シャンプーの香り、しあわせ』

風がシャンプーの香りを連れ去って行った
残された抜け殻:わたし

誰かがわたしの髪に滞在していた
シャンプーの香りに出会うのだろうか
いい香りだ、と少し心が綻ぶことが
あるのだろうか

また髪を伸ばそうか
窓の外は曇り空だった


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『XXXX年/ツユ』

雨が降ってる少し肌寒いね

―もう%/#€が、あるだろ
お前の持ってるそれ、カサっていうやつか?
合理的じゃないだろ

「いいの」
「これがいいの!」

カサを持ってくるくる廻るお前の上に降る雨はさながら催花雨のように見えた
ハナが咲くところを、初めて見たよ

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