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Twitterにあげた詩のまとめ⑪

『あたたかい、いのち』

きみの目に映るしゅんかん、
きみのことが大好きだという顔をしていたいなぁ

いつも幸せでいて欲しいよふわふわの毛並みで

触れるとあたたかい、いのち


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『終末まで』

体温の骨格が透けて見えてた
季節が動いている様が積木くずしに似てる

前頭葉が足りていない
だからあの人に届かない
もう元に戻った白い肌の上に痣の印をつけた

早く帰っておいで
もう遅いけど、待ってるよ


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『躁』

鎮痛剤でハイになっちゃって
ふらふら ぽかぽか 

身代金がフイになっちゃって
ゆらゆら さらさら

天気が良くて
どこまでだって歩いてゆける
寂しくて丸い地球


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『秋は赤色』

熟れたトマトの赤いこと
地面に落ちて散らばった、植物の花火

昔住んでいた場所の防空壕は
とても狭くて
あれは誰を守れたのか

水溜りに浮かんだ油
虹色に光る
汚れてる

僕の影が長く伸びている
意味が無い
意味も無く、赤い夕焼け


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『神様なんていなかった』

目覚めてから眠るまで頭から爪先まで
安寧を信仰

おおきなおおきな自己嫌悪が
黒い亡霊になったんだろう

あたし、粉々になりたい
そうして救われたい
なんであたし?
ママが、いつも笑っていた人々が
ふさわしかったはず

焼いて焦がす、自己嫌悪で火をつけて


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『核は、孤独』

赤子のように特別になりたくて
優しさを配って歩いた

特別ではない優しさを包装紙なしで与えられた時、自分の優しさはハリボテだと気付いた

ほんとは知ってた
特別に焦がれる程に、膜が何枚も何枚もうまれて

ただ 孤独なのだ


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『冬が来るよ』

通りすがりのバニラのにおい
空気が冷たくて、それでまるいバニラがあたたかくて うれしい

ハイタッチして蜜柑のにおい
炬燵で一緒に蜜柑を食べたいな、きみと

窓際の煙草のにおい
少し悲しそう?
おかえりおかえり
また会おうね


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『自己愛・中期』

生きる、という信仰の人々
一人じゃない、という集団妄想
とりとめのない

どんな思想も誰の言葉も届かない僕だけの孤独
高尚である。高貴である。

間違いは無いのだ
後悔も無いのだ


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『秘密基地』

あんたらが置き去りにした
散らばった駄菓子の袋と僕に土がかかってる

僕は秘密基地から出られない
ひとりひとり出て行って戻らない
待っているのも馬鹿らしくて

秘密基地の延長を作る
朝の海に、土の中に
どこにだって行ける、秘密ならば


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『アリスは憂鬱』

半透明のうさぎを追いかけて足を滑らせたら異世界に飛んでしまってもう元に戻れない

脳天から噴水みたく自己嫌悪、煮込まれ過ぎて艶まであってくだらない
自分だけに聞こえる特別な電話の音、窓の音、クラクション

消えたい消えたい!
黄ばんだ眼球

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