見出し画像

追悼・坂本龍一・・・想い出がありすぎて・・・全23話 その6

「入院、手術、退院」ということ その4

前回の続きをお話ししましょう👆 手術開始後、しばらくしてドクターは「はい、白内障の手術は無事に終了しました👆、次に緑内障の手術をします」と言って、眼を切り裂いて開いたまま、別の手術が始まりました💦 同時手術ってやつです👆

実は私は、2年4カ月前に、右目だけ、白内障の手術を受けていました。 なので、白内障の手術についてだけは、記憶があったので、その分の恐怖はいくらか少なくなっていたと思います。しかしこれから行われるのは、全く未知の領域💦 恐怖が一気に3倍増しに・・・💦💦💦

左目の中には光が入ってくるので、一応、光は見えます。しかし、眼の表面は切り裂かれたままなので、何かがくっきりと見える事はなく、何が行われているのかを認識する事は困難でした。痛みはないものの、いじられている感覚はあって「ああ、きっと別な場所を切り裂いているんだろうな・・・」という不安と恐怖・・・💦💦

以前の白内障の手術は、眼を切り裂かれている時間は、ほんの15分くらいだったと思います(初めてだったし、その15分が永遠に続くのかと思われるほどの恐怖でしたが💦)。ところが今回の手術は、白内障だけでもおよそ15分ではなく、もっとかかっているような気がしました💦

そしていよいよ、緑内障の手術です👆 手も足も動かせる状態ですが、じっとしていなければなりません💦 不安と恐怖に苛まれていた私は、担当看護師さん(この人、本当に親切、丁寧、誠実、適格、迅速・・・つまり最上級の看護師さんでした❣)に、事前に「何分くらいかかるんですか❓」と聞いてみました。

即答で「過去の事例では約2時間ですね」という答えが返ってきました👆 うわあっ💦💦 2時間もじっとしてなくちゃいけないんだ・・・そう思うと、かなり憂鬱でした💦 過去の手術で15分我慢すればいいんだ、と思っていた自分が今度は2時間っ💦 眼を切り裂かれ続ける状態が2時間っ💦

かなりの覚悟をして、手術台に横になったつもりでしたし、動いちゃいけないんだってことは、そりゃあ頭では判ってますよ💦 でも、初めのうちは、一生懸命我慢していた身体の動きも、緊張と恐怖と疲労が重なって、徐々に自己制御力が崩れてくるんです💦、そして、自分でもあまり意識しない状態で、目玉とか手足とかが動き始めちゃうんです💦

するとすかさず、私の眼を切り裂き続けているドクターが「目玉動かすと、危ないですよ~」と言ったり「手足も動かさないでくださいね~」と言ったり、そりゃあ言うでしょうね💦 なんせ微細な場所を顕微鏡で手術してるんです👆 眼玉や手足を動かすと、手術なんかできやしないでしょうね💦

でも私が動いてしまう度に、ドクターは言いました、かなりイラつかせてしまったんでしょう💦 心は申し訳ないと思い、身体も一生懸命動かないように頑張ってはいるんだけど、どうしても・・・

そんなこんなが随分な時間、続いたように思いましたが、ようやくドクターが言いました👆「はい、緑内障の手術も無事に終わりました👆」と💦・・ああ、苦しかった💦💦 でも、やっと終わった💦💦・・・正直なところホッとしましたね💦 

左目以外を覆っていた布が外され、右目の視界が開けると、手術室の様子が再び見えるようになりました。椅子の角度が起こされ、イスから降りるように促され、すぐ隣の車椅子へ、身を移しました。私の左目を救ってくれた、二人のドクターにお礼を言い、車椅子が徐々に移動を始めた時、ふと後ろを振り返ったんです。

何故後ろを振り返って見たのか、自分でも理由は判りませんが、見たんです、手術台の私の頭が乗っかていた部分が、驚くほどに血だらけだったのを見ました💦💦・・・うわあっ💦💦 アレ全部、私の眼から出た血なんだ・・・緑内障の手術って、あんなに血が出るものなんですね💦💦

左目は眼帯で覆われているので、視界は右目だけが頼りです。担当看護師に尋ねました「今何時ですか❓」。手術に要した時間を知りたかったんです。「3時15分です」看護師の即答。手術開始が2時だから所要時間は1時間15分だった・・・

通常2時間かかるはずの手術、それも、私が目玉を動かしたり、手足を動かしたりして手術の妨げになったはずなのに、通常よりかなり短い1時間15分で終了したって事は、やはり執刀医は名医だったのだろうなと、ボンヤリ考えながら、車椅子を押されて、病室に戻りました。

ゴメンナサイ、今回のお話に、坂本龍一は出て来ませんでした💦 次回からはちゃんと出て来ますからご容赦を🙇

ハイ、今日の最後に、読者の皆様に、イヤ~なお知らせがあります(笑)

緑内障になる人は、白内障になる人に比べると、はるかに少ないようです。でも、白内障には、ほぼ誰でもなります。つまり、ハイ、これを読んでくれているそこのあなた、あなたですよあなた👆 あなたも、しかるべき歳になれば、ほぼ確実に白内障になります👆 そして、ほぼ確実にそれを治す手術をするんです👆

つまり、あなたも、私が味わった「目が覚めたまま、見えているまま、自分の目玉が切り裂かれてゆく・・・」という、あの感覚を味わうんです(笑) いや、これから白内障の手術をしようという人には、恐怖でしょうね(笑) この記事、こんな終わり方って、私は楽しいですが、読者の皆様は・・・

ではまた次回、お会いしましょう(^_-)-☆👆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?