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打楽器奏者 新野将之は言った 「僕はスネアドラムのパガニーニになりたい❣」新野将之物語・全3~5話 その6 (ん❓…長くなってしまいました💦)

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高校時代の新野将之

普通の高校生でしたよ👆 別段変わった様子は、何もなかったですよ、最初から👆 もっとも、埼玉県立所沢高校というところは、県立高校の中では、特例的に他校と違う高校でしたから、もしも新野将之が、その他の高校に行っていたとしたら、どんな印象の生徒だったかは、判りませんが(笑)

所沢高校というのがどんな高校だったかというと、

「生徒の自主性を尊重する」という美辞麗句を隠れ蓑にし「教員が何もせずに済む」ように工夫された(笑)、公立とは思えない、自由な校風の高校

⒈ 制服がない・・・・服装も髪型も全く自由。何の制限もなし。        
⒉ 部活動が盛ん・・・異様な繁栄ぶり、音楽系部活だけで4つあった
⒊ 昼休みにBBQ・・・所沢高校名物、昼休み中庭でのバーベキュー・・・5時限目をHRにしてしまい、昼休みと連続して長時間にし、この時間で、毎週毎週バーベキュー・・・一度にできるのは3クラスまでだから毎週交替

⒋ 体育祭準備のため、授業時間を大幅につぶす・・・「航空練習」という名の「所沢航空公園までチーム全員で出かけて集団演技の練習」をしてた。これはのちに禁止されてしまった💦                                  ⒌ 体育祭の目玉は「応援練習」・・・これについては、少々下記に詳細を     

所沢高校体育祭の1カット(大昔の1枚だが)・・・背後の巨大なオブジェが特徴

生徒は命懸け。この「応援リーダー」になりたくて所沢高校に入学してくる生徒もいる。この「応援リーダー」になれなかった女子生徒など、半狂乱で泣きながら暴れまくり「もう学校やめる❣なれないなら所高に来た意味ないっ💦」・・命懸け・・・そう、9つしかないチームで、女子の応援リーダーは校内で9名しかいない女子の頂点、「姫」になれるのだ🌸👆体育祭準備期間中は、学校全体が異様な緊張状態に包まれる💦・・・多くの生徒が戦闘態勢、一触即発の状態(笑)・・もうお判りでしょうがこの体育祭「体育祭」という名前はついているが、実は体育競技の優劣を競う空気感はない。生徒にとって重要なのは、応援などの「競技以外の部分での盛り上がり」であり、競技成績など2の次。

6. 文化祭は「文化的発表の場」というより「アイディアと欲求の発散場」動きは大変大規模だが、「狂乱の宴」というほどではない。
7. 卒業式は、一応通常通りの卒業式が行われる。が、問題はその後・・・8. 午前の卒業式後に催される「卒業記念祭」・・・「狂乱の宴」である。まるでテレビのバラエティ番組をそのまま学校に持ち込んだかのような・・

挙げればきりがない所沢高校の特徴・・・新野将之は、他校に比べ、生徒が自由に振る舞える時間の多い高校で3年間をつつがなく過ごしていた。ちなみに新野将之が所属した部活は吹奏楽部。打楽器担当。ある先輩部員が新野将之を評してこう言った・・・「狂ったように練習していた」

高校から大学へ・・・国立音大へ進学

「神無月」演奏中の新野将之

国立音大には大変お世話になった。私の教え子が随分国立音大へ進学した。中でもここでご紹介させていただきたいのは、竹泉晴菜の存在。高校で新野将之の2学年上、現在フリーのマルチパーカッショニストで、N響と都響には特にお世話になっている。毎週日曜の夜はNHKのN響番組で、晴菜の姿を探している(笑)。

高校在学中、竹泉は打楽器の先輩として、新野将之を世話し、かわいがっていた。後輩が音大受験すると知ると、合格祈願のお守りを手作りしてあげるような優しい子だ。所沢高校の卒業生が国立音大にたくさん入学させてもらったので、その関係で私も随分、国立音大に足を運んだものだ。

国立音大在学中の新野将之は、ここで上野信一先生に指導していただけるようになり、そのおかげで新野将之の演奏技量は飛躍的に進歩した。まるで、カタバミの実が弾けるかのように、破裂的発展を遂げた。上野先生の指導力に敬服すると同時に、新野将之をここまでにしていただいた恩を、私も強く感じている。

在学中から「コンクール荒らし(笑)」を始めた新野将之であったが、その頃から私の主催する楽団「Chicago・project」に参加し、多大な、本当に多大な演奏貢献をしてくれた。卒業間際の超多忙な時期にも、2月の演奏会にフル出場してくれて、私の楽団は高い演奏レベルを保つことができた❣

この楽団「Chicago・project」の演奏は、この記事冒頭の冒頭のURLから入れますので、ご興味の向きはどうぞご視聴ください👆今ではメンバーの約半数がプロとして演奏活動をしてます。新野将之の学生時代、若かりし頃の演奏動画も楽しめます(^_-)-☆👆私の正体もバレてしまいますが(笑)

そして新野将之は、首席で卒業。読売新聞社主催の東京文化会館大ホールでの新人演奏会に出演。私も足を運び、恐るべき成長を遂げた新野将之を、目の当たりにした。だが、新野将之の快進撃は、むしろ大学卒業後から始まったと私は感じている。

大学卒業後の新野将之

我が家にて録音中の新野将之

演奏家として活動を続ける中、時々テレビにも出演したりするようになる。NHKのバガバッド・ギーターなど、歌手だけでなく、もっと演奏隊の活躍もたくさん映してほしかったと思う💦 私も、このバガバッド・ギーターを皮切りに、現在の新野将之の所属楽団上野信一先生主催の、フォニックス・レフレクションの演奏会にも足を運ぶようになる。

その後も、私のアルバムの演奏参加など、交流は続き、現在に至っている。今日はここまでにします👆次回は、おそらく最終回「新野将之の今後」です👆お楽しみに(^_-)-☆

あ、エピローグあります👆

新野将之参加アルバム・「天照」/風間真 の録音メンバー

新野将之の異界性2(笑)

異界性という表現がふさわしいかどうかわからないが、新野将之という人は、いつも穏やかでフワ~~っとした雰囲気の人物。これは遺伝子のせいかもしれないし、ご両親の愛情の賜物かもしれないし、あるいは幼少期を過ごした日高市という環境のおかげかもしれない。あるいはその全てが複合した結果でもあろう。

私が羨ましいなと思うのは、あの、誰しもを分け隔てなく包み込んでくれるような優しさ・・・これ、新野将之は、人から、あるいは世の中から、大いに求めてもらえるような星を持って生まれてきたのかもしれない👆

それは確かに、ある種の異界性かも(笑)💦 なんと言うか、少々宇宙人的なというか(笑)・・・そういえば、高校時代、新野将之を世話していた先輩の竹泉晴菜は、皆から「宇宙人」と呼ばれていた・・・(笑)

日高市・巾着田・・・湿原を埋め尽くす彼岸花・・・異界の光景

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