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私の人間関係とコミュニケーション

私は『ソフィーの世界』世代で、当時、中学生だった私は、
夢中になって読み続け、気付けば徹夜して読み終えていました。

『ソフィーの世界』に登場するのは、西洋の哲学者たちばかりです。
それでも、じつにさまざまな観点から、じつにさまざまな考えかたや見方をして、
各時代の哲学者たちが既存の哲学・思想と格闘してきていたことを知り、
「おもしろい!」と感じました。

特に、
現代社会における思想的基盤や
数学における座標軸という根源的な視点を
確立させたデカルトの影響力には、目を見張るものがあります。
彼の有名な言葉「我思う、ゆえに我あり」に代表される心身二元論は、
主観と客観を明確に線引きして区別することにより、
世の中のあらゆる事象の取り扱いかたをシンプルかつ合理的にした偉業であると同時に、
主観と客観を極端に切り離して捉える習慣を人類に深く植え付けてしまった根源的なきっかけ、出発点ともなりました。

こうした経緯は、
もともと物事の緑引きが苦手で、主観と客観の厳密な線引きは難しい、と感じている私にとって、
今でも非常に興味深く感じていることのひとつです。

私は、
「コミュニケーションの大半は、誤解やすれ違いに満ちている」
と考えています。
例えば、AさんとBさんが話している時、
Aさんが話した内容を、BさんはBさんなりの都合で解釈して理解し、
それに対するBさんの返事を、AさんはAさんなりの都合で解釈して理解する。
しかし蓋を開けてみれば、両者の話は噛み合わず、全然別の話をしていた。
・・・こういう場面は相当多いと思います。

しかし、実際にそれで支障が生じることは殆どありません。
なぜか人間関係は、それなりに成り立って、
それらの人間関係の動きによって世の中も動いていく。
そのことに、私はコミュニケーションのおもしろさと深さを感じています。

“話が噛み合っていること”自体は案外、二の次でしかなくて、
“一緒に居て心地良い”といった極めて主観的な基準で、多くの人が多くの場面で動いています。おもしろいと思いませんか。

皆、それぞれマイルールで生きている。
囲碁などアナログゲームひとつを取っても、「勝ちたい」「自分なりに納得のいく打ちかたをしたい」「場が楽しくなるようにしたい」「没頭することで楽しみたい」等々いろいろあると思います。
まさに、多様な関係性ですね。

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