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『|Repeat after me, Mohorovičić discontinuity《リピィーラフラミィ マハラーヴィチェク ディスカンッヌイリ》.』
「Repeat after me, Mohorovičić discontinuity.」
堪らない
「Mr. Yamada, please.」
悩殺とは
このことを言うのだ
「Do you listen to me?」
猪苗代エレン先生
クラスの男子の視線を
いつも釘付けにしている
そのエレン先生が
青い瞳をじっと俺だけに向けて
直視できない俺の視線は
自然と下の方
エレン先生の谷間へと
「Mr. Yamada, Mohorovičić .」
エレン先生の青い瞳が
いっそう俺の近くに
ソーシャルディスタンスどころではない
吐息が俺の顔にかかるほどだ
なぜエレン先生が
俺を凝視しているのか
我に返って
ようやく気付いた
「Mohorovičić discontinuity」
めちゃくちゃ難しい単語を
俺に言わせようとしてる
教科書に載ってないだろこれ
--
そんなこんながあって
エレン先生は俺に居残りを命じた
俺は色んな意味で
動揺した
グラウンドから野球部の練習の声
屋上からはブラバンの音色が聴こえる
「ミスターヤマダハ、モゥチョットマジメ二」
俺は別に
授業態度も成績も
そんなに悪いほうではなかった
そもそもあんな距離に
詰め寄られたら
健康な男子生徒なら誰だって
落ち着いちゃいられない
「モホロビチッチフレンゾクメン」
さっきの単語だ
日本語?で言われても
なんのことだか
「シラベテミテ」
スマホでググろうとする俺の手を
エレン先生は掴んで制止する
「Mohorovičić」
そう言いながら
くねくねと身体を揺らし
ワンピースの上半身を
自ら剥ぎ取るエレン先生
正直ちょっと
展開は想像していたから
特別驚きはしなかったけど
いざ実際こんな状況になると
俺はいろんな意味で硬直して
エレン先生の胸元が
俺の眼前に迫る
堅そうなブラの膜に包まれたその下は
きっとマシュマロみたいにふわふわ
「Touch me.」
再び俺の手を掴んだエレン先生
胸元に誘い込もうとする
触れた瞬間
あっと声を漏らしたのは
俺のほう
だって
思ってたより
おっぱいそのものが
硬いんだもの
--
その後の展開は
読んでいるみんなの
想像に委ねる
ところで
あとで訊いた話によると
エレン先生は
ボディビルにハマっていて
だからその
なんというか
おっぱいが
硬いそうだ
よくわからないけど
モホロビチッチ不連続面って
そういうことみたい
たぶん違うけど
(あとがき)
少しお待たせしてしまいましたが、ひと言お題募集でクルクル☆カッピーさんからいただいた「モホロビチッチ不連続面」をテーマに書きました。安っぽい官能小説にしてしまいましたがご容赦ください。