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僕の半生Part2.中学校 原動力となる劣等感

Part1の続き、中学校編です。Part1はこちら↓
https://note.mu/makiodrums/n/n69eb16c5c5dc

弱小のワンゲル部


中学にあがると僕たちを悩ませるのは
“部活動はなにをするのか”ということ。
このチョイスによって青春が変わると言っても過言ではありません。

キノコが好きだった僕は自然全般にも興味があり、
小学生の頃からキャンプに行ったりしていました。
そこで中学生になった僕はワンダーフォーゲル部、通称ワンゲル部に入部します。
しかしこのワンゲル部が弱小部で、ほとんど活動していませんでした。
中学1年生の夏休みは3日間だけキャンプに行き、あとはほとんど家で過ごしました。

前回書いたとおり、
なんとなく、"自分はダメな人間なのかもしれない”
という感情を抱いていた僕は、この状況に対して劣等感が爆発し、
「このままではダメだ!本当にダメな人間になってしまう!」
と耐えられなくり、できる限り厳しい部活へ転部しようと決意。
しかしながら運動音痴な僕が今からサッカー部や野球部に入れるはずもなく、
何部に転部するのか、決められない状況でした。

音楽との出会い

転部の決意とほぼ時期を同じにして、僕は音楽との出会いを経験します。
それは、女の子の友達が貸してくれた
BUMP OF CHICKENの”LIVING DEAD”というアルバムでした。
当時音楽好きだった中学生の全員そうだったように、
僕もまたBUMP OF CHICKENという音楽に衝撃を受けました。
“こんなにも自分の中にあるモヤモヤや劣等感、悩みを歌ってくれている人がいるのだ”と。
“テレビで流れている音楽とは全然違うぞ!”と。
僕の興味の過集中が動きだし、
お小遣いは全てバンプのCDに使って買い集め、MDウォークマンを買って、
延々とBUMP OF CHICKENのアルバムをリピートしていました。
当然彼らのネットへの露出は全部かき集めました。
既にあるネット掲示板を乗っ取って事実上の管理人になり、
ちょっと有名な人物になったりもしました。
ちょっと怖い。

そこから僕は音楽をやりたいと思うようになりました。
しかし、僕の中学校には軽音楽部がなかったのです。
そんな時に保育園からの幼馴染であり、吹奏楽部でトランペットを吹いていた宇野くんが、僕を吹奏楽部へ誘ってくれました。
「でも歌も下手だし音感のない僕は楽器なんかできるのだろうか?」
そう話すと宇野くんは
「パーカッションならドラムができるよ!」
と教えてくれました。
「吹奏楽部でドラムが叩けるなんて!あのBUMP OF CHICKENで鳴ってる楽器と同じだ!」
と僕は感動し、この言葉を受けて転部を決意。
音楽の経験も一切ないのに、運動部と比べても一層厳しいと噂だった吹奏楽部へ転部しました。
こうして今へと続く音楽人生が始まったわけです。

ちなみに宇野くんは今もジャズトランペッターとして活動しています。
単身アメリカに留学したり、尊敬できる友人です。
彼がいなければ、今の僕はないと思っています。
心から感謝しています。
彼と銭湯で語ったことは忘れません。
https://twitter.com/unokind

吹奏楽部へ転部したものの、
新参者で周りからあまり歓迎されない日々。
そんな中で、また興味の過集中を発揮し、
それまでのキノコやキャンプは一切やめ、音楽に集中。
昼休みは一目散に音楽室に向かい、ドラムの練習をしました。
まぁ、吹奏楽の練習をしていたというよりは、
BUMP OF CHICKENやACIDMANのドラムのコピーをしてたんですけどね笑

そんなこんなで、なんとなく人間に対して苦手意識を持っていた僕も、
中学時代は仲間に恵まれ、熱中することも見つけ、
それなりに楽しく過ごしていました。

そして高校へ進学。
高校時代の出来事が、僕を地獄へと落とします。
僕の人生の中でも、もっとも暗い時期。
この話はまた次回。

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