見出し画像

停止線のかなり手前で止まる車が後を絶たない理由

こんにちは。

牧 菜々子です。

赤信号で止まる時、停止線からかなり離れて止まっている車を目にすることがあります。

中には、「離れ過ぎでは?」と思ってしまうことも。

どうして、停止線のかなり手前で止まる車が後を絶たないのでしょうか?

そこには、いくつかの事情が重なっています。

まず、車高が高い車が多いから。

運転席が高いと、停止線に近づく時にかなり手前で停止線が見えなくなります。

その時点で止まると、停止線までの距離は空くのです。

次に、衝突安全装置が普及したから。

ぶつかりそうになったらアラートが鳴るので、自車の前の長さを体感しないまま運転している人が多い。

どのくらい詰まっているのか、離れているのか、どちらも曖昧なままで、感覚を矯正する機会がないのです。

体感があれば、停止線にピタリと自車の先端を合わせられるはずです。

さらに、早く止まって別のことをしたいからという理由もあります。

赤信号になったのが見えたら、1秒でも早く止まって、ナビやスマホの操作など、別のことをしたいのです。

停止線まで行って止まるには、5秒くらいかかります。

その時間を待ちきれなくて、停止線のかなり手前で止まるのです。

そういう車は、青になっても、なかなか発進しません。

別のことをしているからです。

地域差もあるかもしれませんが、私の地元では、本当に多いです。

「遠すぎませんか?」と言いたくなるほど停止線から離れて止まっている車は、後を絶ちません。

渋滞の原因にもなりますし、感知式信号機が感知せず、ずーっと赤のままになってしまいます。

感知するセンサーのところまで、車が来ないのです。

うちの近所では、2年前に地面に目印が現れました。

「ここで感知しています(ここまで来て止まってください)」という目印です。

それにもかかわらず、その目印のさらに手前で止まっている車も、まだ頻繁に目撃します。

後ろで止まっている運転手が降りて行って声をかけたり、歩行者用押しボタンを押しに行ったりする光景は、日常茶飯事です。

これからも、停止線のかなり手前で止まる車は、なかなか減らないのではないでしょうか。

車高が高い車が多く、衝突安全装置もついていて、停止線に自車の先端を合わせることはますます難しくなります。

停止線まで行く時間がもったいないから、1秒でも早く止まって別のことをしたい。

そんな自分本位の効率優先思考も、なかなかなくならないはずです。

だから今日も、停止線からかなり離れて止まっている車を見かけることになるのです。