色味を抑えるコーディネートはお金のかかるファッションだった！

こんにちは。

牧　菜々子です。

３年前から増え始めた、ファッショントレンド。

それが、色味を統一した、ワントーンコーディネートです。

おととし、去年と、流行しましたが、今は、少しずつ減りつつあります。

ワントーンコーディネートが、爆発的な大流行にまではならなかった理由。

それは、何と言っても、お金がかかるからです。

大流行の条件

あるファッショントレンドが、爆発的な大流行になるための条件。

それは、「最初に違和感があること」と、「都合がいいこと」です。

大流行するファッションは、最初はちょっとヘンなのです。

たとえば、レギンスがそうでした。

「何あれ！？」

といった感じです。

その後に流行したガウチョパンツも、最初は少し違和感がありました。

でも、人々はだんだん、そういう服が意外と便利なことに気づき始めます。

ガウチョパンツは、体型を隠せる。

夏は涼しい。

そう。「都合がいい」のです。

レギンスも、脚を出さなくていい上に、クローゼットに眠っていたミニワンピースを活用できる。

何より、上にチュニックを着れば、お腹が目立たない。

最初の違和感に、「都合の良さ」が勝つ。

その瞬間、爆発的な大流行になるのです。

ワントーンコーディネートが減った理由

ワントーンコーディネートは、その点からいくと、少し弱かった。

「ちょっと変」という最初の違和感は、それほどない。

だって、最初からそこそこ好感触だからです。

しかも、「都合がいい」わけでもない。

白やベージュは汚れるし、色が替わればまた別の色の服を揃えなければなりません。

そして、何と言っても、ワントーンコーディネートは、お金がかかります。

上も下も、バッグも靴も、同じ色のものなんて、持っていません。

だから、買う。

別の色で、また揃える。

着回しができず、組み合わせも１つに決まってしまうので、洗濯する時に洗い替えが必要です。

「都合の良さ」も弱い。

だから、流行はしたものの、爆発的な大流行にまではならなかったのです。

また近いうちに流行する

このように、大流行とまではいかなかったものは、比較的近いうちにまた流行します。

魅力があるから流行したのであり、嫌気がさすほどにはなっていないからです。

それほどファッション好きではない人からすれば、ワントーンコーディネートが流行したということは知らないのが普通です。

「それ、もうさんざん流行ったよね」という空気でもないので、また近いうちによく見るようになるかもしれないということです。

しまむらやスーパーの服がおすすめ

お金をかけずに、ワントーンコーディネートを完成させるなら。

しまむらやグリーンレーベルリラクシングなどの、セレクトショップの服がおすすめです。

トップバリュなどのスーパーの衣料品売り場で売られている服も、ワントーンコーディネートに向いています。

どうして、しまむらやスーパーの衣料品売り場の服が良いかというと…。

色のクセがないからです。

ブランド品や、百貨店ブランドの服は、他のブランドの服とは微妙に合わないように作られています。

色も、独自の色であることが多い。

その分コストがかかっているから、高いわけですが…。

その独自性が、クセと言い換えることもできます。

色味が微妙に違うので、せっかくのワントーンコーディネートも、同じブランドでない限りきれいに見えないのです。

トップバリュ、セレクトショップ、しまむらあたりは、混ぜてワントーンにしても、色味が合わないことがあまりありません。

その中にブランド物を入れたとしても、それを別のハイブランドのものと合わせてしまうよりもよっぽど違和感がないのです。

都合の良さがないと消費者はついていかない

メンズファッションでも、「色は３色以内に抑える」というフレーズは、よく聞きます。

色味を抑えることは、ファッションルールとして定着しつつある。

それでも、ワントーンとなると、今年雑誌で提案されたブラウンのワントーンコーディネートを、街中で見かけることはごく稀です。

ブラウンも流行させてもう１着買ってもらわないと、アパレル経営が苦しいのはわかる。

でも、消費者の側も、「都合がいい」というトレンドでなければ、ついて行きません。

ワントーンコーディネートが、減ってきた理由。

それは、金銭的な面で都合が良くないからなのです。