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「何か困ったことがあったら言ってね」と言いたくなったら

こんにちは。

牧 菜々子です。

「何か困ったことがあったら言ってね」

心から心配して、そう言いたくなる時があります。

ですが、この言葉は、上から目線の言葉です。

相手からすると、言えるなら言っていますし、親切を施された立場に立たされるからです。

現に立場が上の人(講師や上司など)が言うには有効ですが、対等な関係でこれを言うのはためらったほうがいいでしょう。

では、どうしても「何か困ったことがあったら言ってほしい」と心から思う時には、どうしたら良いのでしょうか?

それは、先にこちらから困ったことを相談することです。

「何か困ったことがあったら言ってね」と言う前に、相手に相談をしたり、お願いをしたり、話を聞いてもらったりする。

先に心を開いて、先に相手に何らかの負担をかけるのです。

これがないのに「言ってね」では、上から目線と思われても仕方ありません。

相手が大変そうな状況だからこそ「助けたい」と思うわけですが、そんな中でも相手に話を聞いてもらったり相談したりして負担をかけるというワンクッションが大事です。

「相手が大変そうだからまず何か困ったことがあったら言ってもらおう」という気持ちでは、いくら心配しても言ってもらえません。

こちらから相手に困ったことを相談したことがない状態で、相手だけを助けたいというその気持ちは、対等な関係では出てきませんし、そもそも関係がないのかもしれません。

「何か困ったことがあったら言ってね」と言いたくなったら、相手が大変そうでも先にこちらから心を開いて相手に助けてもらうことが必要なのです。