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宇宙(そら)に目を向けるワケ

■高次元から下は見える

 仕事が立て込んだり、人間関係に暗雲が立ち込めたり、やりたい予定が思うように進まないなど・・心が疲れると宇宙(そら)を思います。空の先には星が広がっていて、宇宙があります。
 想像します。
 宇宙の外側は、きっとあると思うのです。

 手元のスマホに目を落とします。
 そこには何がしかの画像や絵や文字があります。ペタンと貼りついた二次元の世界です。三次元のわたしたちは、たやすく二次元の世界を把握することができます。二次元の住民は三次元を見る材料を持ち合わせていません。イメージすることすらできません。
 彼らには、今いるその世界が全てなのです。


■視座が変わると

 よく例えに出される話ですが、ピンと張られたロープに鳥がとまっています。鳥にとってロープは左右にしか移動できない、いわば一次元の世界です。
 しかしそのロープに目を凝らすと、虫も這っています。蟻でもテントウムシでもいいです。彼らの目から見れば、ロープは自身の身体の何倍も大きなしっかりした足場です。縦横無尽に動くことができるし、なんなら裏返ってロープ一周だってできます。
 虫から見たこの世界は、タテヨコ移動が可能な二次元なのです。


■見えているモノがすべてか

 幅と高さと奥行きと時間・・今わたしが認識できるのはたったコレだけ。もしかしたら本当のモノの形は違うかもしれない。でも、モノサシはこの3つ+時間しかないので、どうにかして手持ちの札で測るしかない。

―― 見上げているときだけ、月は存在しているのか?
 有名なアインシュタインの問いかけです。

 答えは「見ていない時、そこにモノは存在しない」。

 少なくとも量子の世界では存在しないし、わたしたちの物理世界でも、同じことが言えると論じられています。

 観測して初めて「ある」と言えるのです。


■モヤモヤは空を見て

 急に現実世界に戻りますが、先週は精神的にしんどい一週間でした。

 病院カンファは荒れるし、MSWは無責任だし、ケアマネ研修はイマイチのメンバーだし、職場の年配ケアマネは一日中お喋り・陰口・噂話の3点セットだし。疲弊しかない日々でした。

 だからこそ、今、宇宙(そら)を見上げて思いを馳せたいのです。

 過ぎたモノはもうない。
 目の前だけを信じて。

 こんなもん、ちっぽけな怒りなんだって。


               * * *


 夏が終わります。今回も素敵な画像をお借りしました。少しだけ脳神経細胞みたいな、銀河宇宙に似ているような・・(全然違うって?)

 小さな量子たちは姿カタチを変え、今日もわたしたちのカラダを支えてくれています。

 


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