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不安の乗り越え方は勇気より情報

現代人の7割が不安を抱えている

今日は不安について書いてみようと思います。
みなさんは心の中に不安を抱えていますか?
私はないと言えばウソになります。

アメリカの心理学会のアマンダ・オーガスティンによると、現代人の7割が心に何かしらの不安を抱えているそうです。そして、不安は体に影響を及ぼすことが多く、心拍数の上昇や発汗、呼吸促拍、疲労感などの症状を引き起こすことも多いと指摘しています。

確かに締め切りに追われたり、重要な会議やプレゼンテーションがあったり、プロジェクトで不慣れなことを強いられたときなどには、『不安』が頭に湧き上がります。そして、その緊張から、呼吸が浅くなり心拍数が上がるのが自分でもわかります。

私たちはこの不安を一体どう向き合っていけばよいのでしょうか?

なぜ人は不安を感じるの?


人はなぜ不安を感じるのでしょうか?
それは『絶対に失敗したくない!!!』という恐怖心から来ていることが多くないですか?

新しく何かを始める時は
失敗したらどうしよう……
どのぐらいお金がかかるかな……
失敗したら人から笑われる……

このようなことが頭をよぎると、人は行動するのが怖くなり、気持ちは前に進みたくても立ち止まってしまいます。
不安を乗り越えて前に進んでいる人を見ては「すごいな」「いいな」と思い、できていない自分にまた落ち込む……こうなると、不安からくる弊害は人生を停滞させると言っても過言ではありません。

書店には「不安」を解消する書籍が山のようにあり、何冊か読んでみたのですが、
不安を乗り越えた人こそ、新しい景色が見える。
勇気をもって踏み出すしかない。
このような精神論ばかりで、結局は「えいっ!」と自分で勇気を出すしか方法はなくて、それができないからこんなに悩んでいるのに……。

私が感じていた不安


私はこの夏、25年間フリーランスで働いていた出版社の仕事を辞めました。
辞める前はもう頭も心も不安でいっぱいで、何をやっていても楽しくない。
かといって、このまま続けるのは違う気がするし、前にも後ろにも進めない状態が1年以上続いていました。

私が感じていた一番の不安は、お金の問題でした。
仕事を辞めるということは、当然ですがお金がもらえなくなります。
そうなると、生活が苦しくなって、やりたいことの自由はなくなるんじゃないか。
お金に困って今度はやりたくもない仕事に就くことになれば、今よりも状況は悪くなる……
こんな感じでネガティブな妄想から抜け出せず、悶々とした日々を過ごしていました。

その時に友人から「仕事を辞めたら本当にお金がいくら必要かしっかり計算してみなよ!」と言われたのです。そうか、まだ一度も仕事を辞めた後のシュミレーションはしていなかった。

いま自分にはどのぐらいお金があって、これから何にお金がかかるのか。
そして新しいことを始めるには、何が必要で、それにはどれぐらいお金がかかるのか。
銀行通帳を引っ張り出し、残金から毎月の出費を計算。
すでに起業している友人たちに話を聞いたりしていると、自分が思っていた不安は少しずつ減っていったように思います。

だからこそ、不安を解消するには勇気より情報。
私はこう強く思いました。

情報こそが不安を消してくれる


そもそも人は経験したことがないことに対しては、遺伝子の中に「暴走は危険!」「よく考えて」という機能が備わっているのか「大変だ」「苦労するんじゃないか」と心にブレーキをかけてしまいます。

でも、そこを超えていくには、具体的に何が必要なのか?という情報を仕入れることが重要だと思うのです。

留学、起業、結婚式、セミナー参加など、いわるゆ「お金がかかる」と言われることが多いものこそ、
まずは“やりたいことにはいくらかかるのか”
と情報を得ることから始めるべきではないでしょうか。

どのぐらいの金額感かという大枠がわかれば、次はそのお金をどう捻出してくかというステップに移ります。それだけでも何もせず不安に怯えていたころよりかは、確実に1歩踏み出した状態です。

せっかくやりたいことが見つかったのなら、やってみたくないですか? 
やりたいことが実現できた自分を見てみたくないですか?

不安を感じたら、まずは何に不安を感じているのかをしっかり把握する。
そして、それに必要な情報を得る。

勇気なんかより、よっぽど有効だと私は思っています。

では、また明日お会いしましょう。

西村真紀


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