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フリーランスだって人生を楽しみたい!

守りの姿勢をぶっ壊せ!


先日の思い付き韓国旅行から勢いがついて、今日はずっとやりたかった乗馬に行ってきました。私が行った場所はウエスタンスタイルで有名な乗馬クラブで、決められたコースではなく、海岸沿いを自由に馬で駆け抜けられるところ。
天候にも恵まれ、本当に心から解放的な気持ちになることができました。

乗馬クラブに到着すると、香ってくる干し草や馬の匂い。
その匂いをかぐだけでも心がワクワク。

馬の躍動を感じながら夢中で走っていると、私がフリーランスとして駆け抜けてきた日々のことが浮かんできました。

いつの間にか身についた守りの姿勢


私は大手出版社の仕事をメインに、25年間フリーランスの編集・ライターとして働いてきました。ありがたいことに年々仕事の幅やプロジェクトも大きくなり、それに比例して責任やプレッシャーも大きくなっていったように思います。

「きっちりと仕事をこなさないとフリーランスとして大成しない!」

周りの先輩からはこう強く言われてきたので、
・絶対に締め切りは守り
・引き受けた仕事は必ずやり通す
どんな状況でもこの2つを自分に課して今までやってきました。

そうなると次第に「自由」とか「楽しい」ということから遠ざかってしまい、学生時代から趣味でやっていた乗馬やスノーボードも、
“怪我をしたら迷惑をかけてしまう……”
と、いつしか足が向かなくなってしまいました。

安定した立場をキープするために、無理なスケジュールでも仕事を引き受けていたので、徹夜は当たり前。友達とのご飯も原稿の締め切り前は断り、ただただ目の前の仕事をこなすことだけの仕事人生だったような気がします。

フリーランスとして大成したい気持ちが強すぎて


髪を振り乱して鼻息荒く頑張っていた自分を責めたり、後悔しているわけではありません。
私は短大を卒業後、たった半年で就職した証券会社を辞めてしまったので、
“フリーランスとしては絶対成功しなきゃ!”
と自分にかなりプレッシャーをかけていました。

その甲斐もあり仕事に恵まれ、着々とキャリアを積み上げることができたと思っています。
でも心残りなことは、仕事に情熱を注ぐあまり、自分の人生の楽しみを封印過ぎてしまった、ということです。

お金は手にしたけど、思い出貧乏。
特に30代はほとんど仕事のことしか思い出がないのです。

「結婚」と「仕事」どっちを選ぶの?
なんていう極論ではないけど、
フリーランスとしての「成功」と「今の楽しみ」、どっちを選ぶ?
当時の私は、自分にはこの2択しか与えられていないような感じがしていて、何かと比べると、いつも「仕事の成功」を選んできた気がします。

今思えば、誰からも「がむしゃらに働くこと」なんて強要なんてされていなかったのに。

フリーランスだってすべてを手にしてもいい!


私が働いてきた25年の間にも、フリーランスの働き方は随分変わってきた気がします。
昔は社員のアシスタントのような感じもありましたが、
やりたいことをどんどん企画にしたり、新しい仕事を形にしたり。

いろいろな仕事や働き方があり、仕事自体を楽しんでいる人も増えてきているように思います。

だからこそ、目指したいのは「時間」も「楽しみ方」も自由な働き方。
もちろん締め切りやルールは守りつつも、自分の人生も楽しんでもいい。
フリーランスだって、すべてを手にしながら、好きなことを仕事にしてもいい。

25年頑張って働いてきて、私はやっとこのことに気付けました。

いままでやりたいことや楽しみを抑えてきてしまった分、これからは気持ちの向くままに自由に楽しんでみようと思います。

では、また明日お会いしましょう。

西村真紀


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