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僕たちの病院でアートを展示するホスピタルアートの3年間の記録

僕たちの病院でのホスピタルアート展示の3年間の記録

ホスピタルアートとは、「病院にアートを導入する事により、空間内をより快適で癒しとなる場にする取り組みのこと」です。

ホスピタルアートの効果について書かれた論文もあります。検証により、ホスピタルアートの有効性も示されています。

ホスピタルアートに関する論文はこちら


ホスピタルアートに関する公開されている日本の論文を全て読んだり、自分なりに勉強してきました。闘病している当事者の気持ちは自分が闘病経験あるのですごくわかっています。12年間通院していたので、展示方法もいくつも思いつきます。当事者だからこその視点も取り入れてます。


僕は先天性十二指腸閉鎖症という病気を持って生まれました。生後3日で手術を受け、12歳まで大阪市立小児保健センターへ通院をしていました。当時、廊下に飾られたアンパンマンの絵に勇気をもらった事は今もはっきりと覚えています。闘病した当事者として、絵や写真の持つ心を癒す力を信じています。

子供ながらに、「誰かもっと色んな絵や写真を展示してくれないかな」と願っていました。大人になったある日、まだホスピタルアートが日本の病院ではそこまで広まっていない事を知り、自分がその「誰か」になって当時の夢を叶えたい!!と、動き始めました。

僕は、日本中の病院にホスピタルアートが普及した方が素敵だと思っています。患者さんやご家族、医療現場の方の癒しを作りたいです。こう思う、こう願うのは僕だけなのかな?いや、そうではないはず。

何も病院と繋がりなんてないし、どうやったら病気で展示できるかわからない所からスタートしました。



それから3年が経ちました。

夢が実現しました

病院でのホスピタルアート


海の水中写真や水中映像を、国立三重大学附属病院、国立奈良医療センター、耳原総合病院、大和徳洲会病院、湘南藤沢徳洲会病院、兵庫県立障害児者リハビリテーションセンターなど、ここ2年で15ヶ所の病院や施設でホスピタルアートの展示ができました。

現在も関西と関東の病院で展示中です。今月は神奈川県の病院で新たに展示が開始することも決定しています。

国立三重大学附属病院でのホスピタルアート


3年前に初めてホスピタルアートの展示が県立病院で出来きました。
その後、国立三重大学附属病院でもホスピタルアートの前例なかったのですが、実現しました。前列はなくても作れると知りました。そもそも、前列ないからこのチャレンジをしています。三重大学附属病院からは感謝状もいただいております。職員さんや、患者さん、ご家族の癒しを引き続き病院で作っていきたいです。展示した写真などを交え、癒しの空間作りを目指します。僕はもう通院していないけど、ホスピタルアートは他人事ではない。通院していた子供の頃の自分のような人は今もたくさんいるのも、願いや想いがあるのも知っています。それはきっとみんなもそう。

「出来る」か「出来ない」より、「したい」か「したくない」かが指針だったりします。ホスピタルアート活動をスタートした時もそう。普及していないとか、ツテとか繋がりがゼロな状態だったけど、「したい」が先にあるから、それを「出来るようにする」しか考えなかったです。

ホスピタルアート、嬉しいことにどんどん病院で展示できています。僕は、僕たちは頑張ります。徐々に展示させていただけるようになってきましたが、やはりコツコツと丁寧に一カ所ずつ実施させていただくのが大切だと感じています。

そしてホスピタルアートは次のチャレンジへ

日本中の病院でホスピタルアートを展開したいです。ただいま、ホスピタルアートをさらに普及するために、NPO法人の設立を準備しています。この活動を更に広げていきます。頑張ります。

ホスピタルアート活動について詳しくはこちら。


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