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真木崇志
2021年1月14日 16:32
前回書いた小説の続きです。こちらを読まなくても楽しめますが、読むとさらに楽しめます。 不思議な夢を見た。夢というのは大抵不思議なものだとわかっているから、不思議と前につけなくてもいいのだが、あえてつけたくなる位不思議であった。酒を飲みすぎているのが原因で普段より不思議になった可能性はいなめないが、とにかく変な夢だった。その夢でも僕は電車で居眠りしていて、起きたら車内がいつの間にかレトロな内装に
2021年1月8日 18:57
ねえ、今でも目を閉じれば思い出せるよ。 当時は長く感じていた時間も、こうして振り返ると、あっと言う間の様に思える。将来の事で色々悩んでいたし、お金もそんなにある訳でもなかったけど、心はすごく満たされていたよ。私はあの日みんなで一緒に見た月を忘れない。みんな、きっとそうだよね。 ある大阪の私立大学。いつものこの時間であったらとっくに学生の姿は消え、ひっそりとしているはずの構内も、今日ばかり