#11 ~「誰も知らない」~
今日は、自分が中学1年生だった頃を思い出してみましょう。
みなさん、どんなお子さんでしたか?
学校生活にどんな希望や不安を持って居ましたか?
お友達も欲しいし、自分の興味のあることもやりたいし。
少し大人にはなって来たけれど、まだ自分のことだけで精いっぱい!そんな年頃だったのではないでしょうか。
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ここに入学を迎えた一人の生徒がいます。
その子の現在の愛読書は科学雑誌のニュートン。これから頑張りたい科目は数学と英語。社会問題にも関心が出て来たし、そろそろ親友も欲しいと考えています。少し理屈っぽいところはあるけれど、どのクラスにも一人は居る様なタイプ。
最初の授業が始まりました。1時間目の授業は国語です。
先生は言います。「さあ今日からひらがなを勉強しますよ。」???
2時間目は算数です。
「1+1の答えがわかる人!」???
親友が欲しいその子はクラスメイトにも親切です。みんなの話も一生懸命聞きます。
しかし、その子が興味のある分野の話しを始めると、クラスメイトは不思議そうな顔をして離れて行ってしまします。
話しを聞いてくれる人は誰もいません。
誰かが困っていることに気が付くと、その子は何とか力になろうとします。担任の先生もクラスのみんなも、その子を頼りにしています。
しかし、その子の困りごとに気づく人は誰もいません。
そう、その子は実年齢である小学校1年生のクラスにいるのです!
さて、その子はこれから1年間、1日6時間このクラスでやっていかなければなりません。
みなさんがその子の立場ならどう感じますか??
前記の例は少し極端に感じられた方もいるかもしれませんが、ギフティッドチャイルドが抱える問題の一片を体験していただけたと思います。
ギフティッドの中には、このようなフィットしない学校生活に疲れ果ててしまう子供もいます。
また反対に、自分の違和感や困りごとをあまりに上手に隠してしまい、一見何も困っていない様に見える子供もいます。
その結果、無理を重ね、体調に変調をきたしたり、突然学校に行けなくなったりすることも。
それでなくても、ギフティッドやHSPの子供は、人の気持ちにも特別敏感!
外では人一倍気を使ってヘトヘトなんてことも。
また、完璧主義で自分にも厳しい場合が多いので、
「学校を休む自分が悪い」「弱い自分が悪い」と、自分を責めてしまうこともあります。
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私も我が子の特性への理解が足りなかった頃は、子供にかなり無理をさせてしまっていました。
現在、お困りの保護者さんには、私の様なしくじりはして欲しくない!
子供がどうしても学校に通いたい場合は、本人のペースを見極め、
子供のエネルギーが涸れているならゆっくり休ませ、
学校には行けなくても子供にエネルギーがあるなら、フリースクールや、オンラインスクール、ホームスクーリングなども選択肢のひとつとして取り入れる
今ならそうすると思います。
そうこうしているうちに、子供自身の自己理解も進んで行くことでしょう。
このnoteが少しでも困っている方のお役に立ち、お子さまの早めのケアにつながると幸いです!
読んでいただきありがとうございます。
ギフティッドチャイルドの子育て、不登校、留学を通して我が家が選択してきたアレコレを綴っています。
なるべく毎日公開できればと思っています。
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