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他人と縁を結ぶということ―子ども家庭センターって何だろう?

2023/5/10(水):特別養子縁組㉑
 今日も見に来て下さってありがとうございます。
 水曜日の今日は里親制度・特別養子縁組について考えていきたいと思います。
 今日取り上げるのは「こども家庭センター」の担ってくださっている役割について。

 
 きっと子どもにかかわる仕事をされていない方は、子どもの妊娠・出産の時に受け取る資料などで名称を目にしたり、子どもの悲しい事件報道などのなかで耳にしたりしたことがあるのではないでしょうか。


―こども家庭センターが引き受けている子育て支援の相談内容―

・養護相談:保護者が養育困難になったとき、虐待、親権喪失等の子どもに    
      関する相談
      里親希望に関する相談
・障害相談:子どもの障害に関する相談(肢体不自由、視聴覚障害、言語発達    
      障害等、重症心身障害、知的障害、自閉症)
・非行相談:家出、暴力、窃盗、傷害など非行に関する相談
・育成相談:性格行動、不登校、適性、育児やしつけに関する相談
                         …等

―こども家庭センターに在籍するスタッフ―

児童福祉士、児童心理士、医師、保健師、児童指導員、保育士、教師等

―こども家庭センターでの相談や指導援助―

 子育てについて悩みが生じた場合、こども家庭センターでは相談を受理し、在籍スタッフが診断や調査をしたうえで適した対応措置をします。
援助・指導の具体的な内容としては、以下のようなものがあります。
・助言指導(困りごとに対する解決法の伝達等)
・カウンセリング、心理療法、ソーシャルワーク
・施設入所、里親委託
・指導措置(児童福祉司指導)
・指導委託(児童家庭支援センター指導委託、児童委員指導委託)
・他機関への送致あっせん等

こども家庭センターが守るもの 

 私も特別養子縁組を考えた時に、ガイダンスの為にこども家庭センターにお邪魔したことがあります。
 そのときの印象は「きっちり親子のプライバシーと安全を守ってくれる」といったものでした。
 センターに入るにもインターフォンで要件を伝えたうえで入るので、部外者はおらず、ほかの人の目線にも触れないように十分に配慮がされていました。
 施設のスタッフさんはとてもプロの仕事としてきっちり子どもたちを守るために動いて下さっているうえ、とても保護者さんのことも配慮されている感じでしたので、相談を考えておられるかたに知って頂けると嬉しいです。
 
 「虐待をしてしまうかも」「だれか助けて!」なんて、子育てに悩んでいる方に知っておいて欲しい!
 こども家庭センターや児童養護施設などの子どもを守る機関は、報道されるニュースなどの特性上、
「子どもを育てられない親に厳しい」
「お世話になったら子どもを取り上げられてしまう」
なんてイメージを持っている人も少なくないようです。
 でも、これら機関は子どもはもちろん、困っている親のことも全力で助けてくれる施設です。
 そのことを知って、本当にSOSが出したくなったら助けを求める…という選択肢を持っていてくれたら嬉しいな、そう思います。

今日はここまで!
最後まで読んで、考えてくださってありがとうございます。
ではでは、また明日!

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