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夫婦の妊活日記―嫁のお願いと遠距離夫婦の会話

2024/1/29(月):妊活日記㊺
※この投稿は私達夫婦の流産、不妊治療の日々を振り返って書き記したものです。
 現在の私達夫婦は、不妊治療の甲斐あってお腹に赤ちゃんがいてくれている状態です。ご自身の状況によっては、私達のこの現状が読んでいて苦しいこともあると思いますので、読むのが辛い方はお控えくださいね。


 単身赴任の生活も互いに定着し始めた頃、私達夫婦は結婚記念日を機に夫の赴任先で一緒に過ごしていました。
 そこで「これでもか!」と大きなケンカをしたりしながらも、何とか仲直り風になって話ができるようになり、記念日の食事も終えて…

 次の日私は夫に一つのわがままな欲求を伝えました。
「赤ちゃんのこと…このまま何の努力もできないのはさすがに悲しくて焦ってしまう。せめて私ができる体質改善でできやすいように身体を整えたい」
 夫が帰って来れるのは月に2回週末だけ。基礎体温を測っていてもタイミングをとれることなんて、夢のまた夢…しかも私は夫より6つも年上で、この時点ですぐに授かれても「高齢出産」と言われる年でした。
 夫との離れた生活の中で、焦りと「もう無理なのかもしれない…」という諦めの気持ちが募っていました。
 その気持ちのなかで見つけ出した私なりの回答は「漢方治療による体質改善」というもの。
 夫に漢方薬局の情報を見せて話をすると、夫は賛成してくれました。
 諦めたふりしかできなかった期間に、やっと赤ちゃんを迎える努力ができることになり何となく少し前に進めたような気がして安心した気持ちを覚えています。

 そしてまた別々の生活がスタートし、私達夫婦の関係も少しずつ変化していきました。
 夫との電話の内容が変化したのです。夫の仕事について二人で話をしたり、夫が興味をもった仕事関連の動画をそれぞれで見て解釈を話し合ったりして二人で考察をする…
 それまでは自分の経験や思いを話し合う関係だったのが、もう少し踏み込んで一緒に研鑽して深めあう…というものに変化していったような感覚でした。
 一緒に住んでいた時の夫は、仕事の話をしてくれることはあっても「こんなことがあって…」というような体験や感情を伝えてくれるような形でした。
 それが、離れて夫も仕事に向き合う時間が増えたためか新しいポジションでの課題意識の変化か、懸命に学びその内容を話してくれるようになり、私もそのことが嬉しくて一緒に学んで…という時間が増えたのです。
 
 夫が帰って来てくれる短い時間にも、ベランダで夫婦で書籍やビジネスマンの解釈について話し合ったりそれぞれが興味をもった話をするようになり、私達にとって本当に幸せで大切な時間になりました。
 (この時間は今でも私達夫婦の大切な時間になり、今はテーマがこれから生まれてくる我が子のことや教育についての話に変化してきました。)

 夫との会話は単身赴任を経験して少しずつ上手になってきたように感じ、寂しかったけど私達夫婦には大きな転機になったと思います。

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