転職や独立、大きなキャリアチェンジに必要なこと。

日本の労働市場って世界標準ではかなりガラパゴスで、終身雇用が崩壊したなんて言われても、キャリアチェンジへの感覚はまだ世界と隔たりがあるようです。

例えば台湾やシンガポールでは、子どもが就職して3年も経つと、「そろそろ転職するタイミングなんじゃないか?」と親が口出したりすることもあるそうです。日本では「長く勤めるのが正義」という感覚がまだ強いですから、真逆ですね。

ということで、転職や独立にはまだハードルのある日本ですが、そんなハードルの乗り越え方について考えてみたいと思います。


”家族ブロック”を乗り越えるには自分がハラを決める

最近、公務員から民間に転職した友人とランチをしながら話していたのですが、やはり強力な「家族ブロック」との葛藤があったそうです。

もちろん仕事は家計にも直結するし、利害関係者である家族が穏やかでいられるかというと、そうではありません。ただ、背景にあるのは実際は価値観との戦いなわけです。「人」と「組織」のどちらに価値を見出すのか。パートナーに潜在的にどのような性役割分担(男性ジェンダー/女性ジェンダー)を求めているのか。家族という共同経営者としてどんな責任を共有すべきと考えているのか。

そんなやっかいな問題なわけですけど、一つ言えることは、自分自身のハラが決まらずには相手の説得は不可能だろうということです。おそらく、迷ってる段階で相談したら、多くが「止めときな」と言われるのではないでしょうか?

現代は明治でも昭和でもないわけですから、本当にキャリアを変えたいと思ったときには、その本人の自由意思による職業決定を妨害する方法なんてそう簡単なことじゃないのが現実であるはずです。だから、キャリアを変えられない時に決めていないのはまず自分なんですね。

自分がどうしたいのか。転職が独立が良いとか悪いとかではなく、どんな選択であっても常に自分から始まっているんじゃないでしょうか。

自分がハラを決めるには自分の壁を乗り越える

さてそもそも自分がハラを決めるには、自分が自分の壁を乗り越える必要があります。実際はこれが一番苦しいかもしれません。

例えば安定した大組織から転職したり独立したりするとすれば、自分の中に潜在的にある「安定志向」や「組織の名刺に頼る気持ち」と向き合わざるを得ません。他にもいつの間にか根付いていた様々な価値観が浮き彫りになってくるはずです。

表向きには「キャリアチェンジ」ですが、変化の幅が大きければ大きいほど、内面的には自分の価値観の破壊と再構築を行う作業になってきます。これはなかなかストレスのかかるプロセスです。

さらにそれにともなう外的環境の変化は、様々な手法で内面的課題を次々と浮き彫りにしていきます。今までそっとしておいても差し支えなかったことが、そのままではいられなくなり、さらに価値観の破壊と創造を促進してきます。(話が長くなりそうなので抽象的な書き方でいったん置いておきます。)

これはなかなか面白くもありつつタフな旅路で、実は私は9月からずっと蕁麻疹が出て薬を飲んでいます。最近はいくつかの山を越えて、少し良くなってきた感じもありますが。。

自分の壁を乗り越えるには自分の本心と向き合う

さらに逆算して、そんな面倒極まりないことをしていこうと思ったら、自分の本心と向き合うことが大切なんじゃないでしょうか。

自分が人生の中でどうありたいのか。何を得たいのか。何をしたいのか。キャリアチェンジというのはどこまで行っても手段であり、自分自身が達成したいことに近づくことを目的に行われるものだと思います。

みなさんは、どんな人生を送ってみたいですか?


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