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いろんな♥愛♥のカタチ in フランス

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元祖お騒がせセレブのパリス・ヒルトンが、先日ついに結婚しました。

彼女のNetflix番組を見たのですが、20代の頃と全然変わっていませんでした。相変わらず抜群のスタイルで、綺麗。今年40歳だそうですが、私より若く見えんじゃないか…。

▲Netflix JapanのYoutubeチャンネルより

彼女は番組内で、「結婚して、子供が欲しい」としきりに話していました。

何をするにも規格外のパリス。失礼は十分承知ですが、【結婚→出産】というオーソドックスな順番を守っていたことは、意外でした。ドレスも、もっと奇抜なのを着るのかと思いきや、とってもクラシカルで素敵でした。

▲披露宴で着てたドレスが、めちゃ綺麗でした。(キムのドレスは、相変わらず露出多めでした。)

パリスとは反対に、番組にもゲスト出演していた、パリスの旧アシスタント(で親友: アメリカでは誰のことも親友と呼びます)であるキム・カーダシアンは、長女をもうけてからラッパーのカニエと結婚しました。

キムの姉コートニーも、長年連れ添ったパートナーとは結局結婚せずに、3人の子供を授かり、最近Blink182のドラマーと婚約したばかり。

もう何年も前から『結婚してから、子供をもうける』なんて定説は、時代遅れ。「できちゃった婚だって…」とコソコソ批判される時代は、とっくの前に終わっているのです。

結婚以外の選択肢

フランスで生活するカップルには、いろんな選択肢があります。

結婚だけでなく、もともと同性愛者のために設けられた、PACSというパートナー制度があるのは、有名な話です。今では同性だけに限定せず、幅広い方々がPACSを結んでいます。

PACSは、日本の事実婚とは少し異なります。
当事者のカップルたちはもちろん、その子供たちも法的に守られているし、結婚したカップルとほぼ同じように(もちろん、一概に言えないこともあると思いますが)節税もできるそうで、生活していく上で、特段不自由はないようです。

また、結婚に比べ、手続きも、解消するのも簡単だそうです。

私の夫のお友達や家族にも、PACSを結び、子供を持ったカップルがたくさんいます。

「結婚」を選択しない理由を聞いてみると、

「結婚は宗教色が強いイメージ。」

「今は結婚でなく、PACSで十分だと考えるから。」

「結婚は、政府が我々をコントロールするために作った制度だと思うから!」

などなど、さまざまです。

実は、私の夫も「結婚」にそれほど前向きではありませんでした。

それは、私のことを愛していないから、とかではありません(たぶん笑)。

単純に「大人になれば、絶対結婚しなければいけない」という世界観を持っていなかったからです。
私は正反対で、「結婚してない大人の女性=負け犬」と思われる環境で育ってきましたから。
「結婚はしたくない!」と信念を持っている独身女性に対し、「結婚できない負け犬の遠吠えだよ」とイジワルに考えていた人もいたことでしょう。

あなたの自由さは保障されている

フランスの国旗のトリコロールには、「自由、平等、博愛」という意味があるそうです。だからフランスでは、「あなたの自由」が保障されています。でも、みんなが自由奔放になって社会が機能しなくなると困るので、「人に迷惑や危険を及ぼさない限り」と定められています。

あなたがそう思うなら、そうすればいい。誰も文句は言いません。あなたの自由です。

フランス人女性のファッションについて書いた時もお話しましたが、フランス人はとっても自由なんです。

▼フランス人女性のファッションについての記事はコチラ▼

だから、どんな選択をしたって、それは当事者同士の問題です。親であっても、別の選択を強いることはできません(理論上)。

結婚しても良いし、しなくても良い。仕事に明け暮れても良いし、仕事より家族を優先しても良い。パートナー制度を結んでも良いし、結ばなくても良い。子供を作っても良いし、作らなくても良い。

Comme Vous Voulez!お好きなように!

たくさんの選択肢の中で、自分たちのライフスタイルに合ったスタイルを、社会や身内からのプレッシャーなどに関係なく、自分たちで選べるようになっているのです。
だから自由でい続けられる。

もちろん、ずっとそのスタイルを貫かなくても、ライフステージによって変更しても良いし、しなくても全然大丈夫。うーん、すごい国や。

身近にある、様々な愛のカタチ

今年の夏、夫の母親が持つセカンドハウスへお邪魔しました。丁度夫の誕生日だったので、夫を祝うために親戚の一部がこのセカンドハウスに集まりました。

まず、夫のお母さんと、お兄さん夫婦。
お母さんの元パートナーで、夫の父親と、その現在の奥さん。
お母さんの妹と、その元パートナー、彼の元彼女と、現パートナー。
そして、妹の子供たち(長女とその子供たち、次男とそのパートナー)。
お母さんのお兄さんご家族。

「元パートナーの元カノ?えー?!気まずくないの?」

いろんな関係性の人たちが集まってきて、顔には出さなくても、紹介されるたびにめちゃくちゃ戸惑っていました。

でも、これがフランス!

当時はきっといろいろあったんでしょう。
でも、子供のためを第一に考えて良好な関係を保っていたり、恋愛感情はなくなっても人間としてお互いを大切に想っているんです。
そして、毎年でなくても、数年に一度、こうして機会を設けてみんなで集まることができる。
なんて素敵なんでしょう。

「フランスらしさ」が凝縮された、様々な愛のカタチ。

「みんな違って、みんな自由で、みんながいい」が体現できていて、素晴らしいなと思いました。

では、季節の変わり目、皆さまご自愛ください。










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