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独立のための④:事業計画書をつくる~事業計画書の考え方~

皆様こんにちは。
いよいよもって成功のカギを握る事業計画を作っていこうと思います。
そもそもですが、この事業計画は一体なにに使うものなのでしょうか。
それについてまずは書いていこうと思います。

私は以前、この事業計画書は地図だといいましたこれに関して具体的に言えばお金の地図です。5年先に目標とする所得に向かう地図となります。
いつどれくらいお金が入ってきて、いつどれくらいお金を使うのか。それを詳細に予測して書き記していきます。
それをもとに資金調達の計画や資本投入の計画を練っていくのです。

この事業計画書は役場から決まった形式で提出を求められる人もいるかと思います。ですが、正直言ってこの役場に提出する事業計画ではあまりにも不十分です。

後々書いていきますが役場に就農相談しに行くと「認定新規就農者」の認定を受けてくださいと言われると思います。
この認定新規就農者の認定を受けていると補助金や事業資金融資の優遇が受けられるというものなのですがその認定を受けるためには役所に事業計画を提出する必要があります。
その際に提出する資料の一部がこれなのですが、私が思うにこれはあまりにもざっくり過ぎるかと思います。

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私の考える事業計画はこの年単位のものではなく、月単位でどれくらいのお金が動くのか。現金の流れ(キャッシュフロー)がどのように推移しているのかが見えるものが必要であると考えています。
正直なところ年単位のキャッシュフロー試算(ここで言う「繰越資金過不足」)など何の意味もありません。
本気で事業をしようと思うのなら、この荒い事業計画で満足してはいけないと思っています。

とは言いつつもチンプンカンプンという方もいらっしゃるかと思います。
今回から私が事業計画書をどのようにまたどの順番で作ったのか順を追って書いていこうかと思います。

前回までに決めた農業のかたちは数字がなくとても抽象的なものでした。
事業計画とはこの抽象的に考えたことを具体的な数字に落とし込んでいく作業になります。
私の場合は以下の順番で計画を立てていきました

①5年後の売上と所得を決める
②ネギの相場、単収、収穫時期を調べる
③ネギをどれくらい売れば①の売上を達成できるのか計算する
④どのくらいの面積をやればよいのか計算する
⑤作付け計画を作成する
⑥施肥設計をする
⑦どれくらいの経費が掛かるのかを計算する
⑧5年目の事業計画を月単位で試算する
⑨所得が①で設定したものになるように調整する
⑩最初に必要な農機類を整理する
⑪1年目から4年目のストーリーを作る
⑫1年目から4年目の経費を計算する
⑬1年目から5年目までのキャッシュフローを試算する

この流れで私は作っていきました。
目標からの逆算方式です。
これが完成すればお金の流れが一目瞭然になり
具体的にどれくらいのお金がいつ必要になるのか根拠を持って把握することができます。
そうすることでいざ営農活動を始めたときにお金の増減に対して焦ることなく冷静な対処が可能となります。さらには、銀行等からの融資の可能性が大きく上がります。

この事業計画書が完成するまでは少し長い道のりですがこの遠回りは確実に成功までの近道となります。

では次回からより具体的な事業計画の話に移っていきたいと思います。
それでは皆様さようなら。

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