見出し画像

パートナーの推し活で「サードドア」を感じた話

僕のパートナーはあるアイドルグループを応援している。いや、本来は「あるアーティスト」と呼ぶべきなのかもしれない。彼らは歌とダンスに真面目に向き合い、真剣に世界進出を狙っているらしい。したがって、そのファンからはアイドルグループと一緒にしないでほしいと言われてしまうかもしれないが、「あるアイドルグループ」と呼ぶ方が一般的には伝わりやすいと僕は思ってしまう。まあ、グループ名を伏せてるから心配しなくて大丈夫か。

パートナーにはグループ内に推しメンがいて、その子の推し活に熱心である。はじめはX(旧Twitter)上でファンらと相互フォローしあうところから始まり、ライブ会場で数名と会ったりして仲良くなったりしていた。

そしてパートナーはあるとき、ライブ会場で同担を40人近く集めて写真を撮るまでになった。


はじめはパートナーの「コミュ力の高さ」でそこまでできたと僕は思っていた。パートナーはいくつもの職場を経ているのだが、職場職場で未だに繋がりのある友達がいる。そのコミュ力が推し活でも生かされたと思っていた。でも、それは違った。パートナーはサードドアを開いたのだった。


僕がここ数年で一番衝撃を受けた本が『サードドア』だ。この本は著者のアレックス・バナヤンが「ビルゲイツにインタビューするためにはどうすればよいのか」を追及し孤軍奮闘したところ、著名人たちの仲間入りするための方法(サードドアを開くということ)にたどり着いたという自伝ぽいビジネス書だ。

今気が付いたが、サブタイトルと帯が怪しすぎるw


僕のパートナーは絵が上手というか、可愛い絵(デフォルメした似顔絵屋さんみたいな絵)を得意としていた。推しの誕生日にX上で絵を公開すると、1000以上のいいねが付いた。オリジナルキャラクターに推しの衣装を着せた絵を公開すると、TシャツにしたいとかロゴにしたいとDMを貰うようになった。パートナーの絵は本人が思っている以上に有名になった。

ライブがあるたびにDMくれた人や友達の友達に会っているうちに「あのキャラクターを書いた人」として認知されていった。そして、冒頭申した40人以上の同担を集め、「修学旅行のアルバム用ですか?」と言いたくなる写真が撮れたのだった。

後から聞くと、アナウンスしたわけではなくて数人で集まって写真を撮るはずが口コミで参加者が広がってしまったらしい。本人は二度とごめんだと言っている。


サードドアの話に戻すと、オリジナルキャラクターという代名詞が大事だというのがサードドアの考え方だ。アレックス・バナヤンはアメリカの超有名な賞金獲得番組で活躍したことがあった。日本でいうところのミリオネアみたいなやつだと思う。

アレックス・バナヤンがやり手の若手実業家と会ったとき、「おまえあの有名な番組で賞金獲得したのか?超面白いじゃん!今度友人に紹介させてよ!」といってパーティに呼ばれる。今までは振り向いてももらえなかったのに、そこでその話をするとやり手実業家たちに囲まれてどんどん受け入れられていった。そこから本当にビル・ゲイツのインタビューに至るのだ。

サードドアを簡単に言うと、「わかりやすい代名詞を引っさげて、わらしべ長者的に友達を伝っていけ」ということだ。僕のパートナーはオリジナルキャラクターを持っていたので、認知されやすいし打ち解けやすかったんだと思う。コミュ力も高いのだが。


パートナーの推し活で僕の大好きな『サードドア』を目の当たりにした話でした。もし、何かしらの業界でビッグネームたちの仲間入りをしたいと思うのなら、サードドアを一読して策を練るのがおすすめですよ。

「私のパートナー」企画の最終日になってしまい。焦った文章であしからず。

#私のパートナー #サードドア #エッセイ #推し活 #ビジネス書 #有名になりたい #稼ぐ

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?