まいさな|エッセイ

小説書いてる。noteにはエッセイ書いてる。コーヒーの淹れ方オタク。

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マガジン

  • 僕の読書、読書感想文

    書くための読書をしています。ずばり、やはり、『書く』ためにはたくさんの本を読むべきなのです。 読書中に気が付いたことを書いたり、紹介したくなった本の感想を書きます。

最近の記事

  • 固定された記事

息子はこれまで頑張ってきた。でも、まだ、苦難はやってくるだろう。~慢性腎臓病に家族で向き合う~

僕の息子は生まれながらの腎臓病、慢性腎臓病だ。 幼いうちから2度の手術、摂食障害を乗り越えて 『普通の小学生』になった息子の頑張りの話をしたい。 生後2ヶ月「大腸菌に感染しています。」耳の異常 息子が誕生した翌日、産婦人科のベビーベッドでジタバタしている息子を見ていて、ある異変に気がついた。 「右耳の上部がくるんと内側に入り込んでる。」 よく見なければわからない。だけど、身体的な特徴はコンプレックスになるかもしれない。少なくともメガネとマスクを付けるときに不便なのが明

    • ChatGPTを1日だけ触った人に教えたい。相手がAIでもリスペクトしてチャットすること。

      最近はめっぽうnoteの編集画面を開く回数が減ってしまいました。別のところで執筆活動をしているという理由もありますが、執筆量を増やすまたは執筆効率を向上させるべきなのかもしれないと考えています。つまり、生成AIの活用をそろそろ本腰入れて考えるべき時な気がしています。 「今年学びたいこと」というお題を頂いていたので、ずばり、生成AIの活用を学びたいという話をします。 生成AIの第一所感僕がはじめて生成AIと出会ったのはWEEKLY OCHIAIでした。「ChatGPTはこれ

      • 日記#4 お酒を共にする相手

        近頃は、友人とお酒を頂くことが非常に少なくなった。 少なくなったとはいえ、元々多い方ではない。月に1~2度、仕事帰りに居酒屋に立ち寄って、お酒を飲みながら、気の知れた友人と翌日には忘れてしまうようなどうでもいい話をしていた。 それが、今年は2~3度だった気がする。数えたわけではないが。 僕が居酒屋に行く頻度をさげたきっかけはコロナウィルスだろう。 コロナ禍で控えるべき行動に外食が含まれてしまった。お酒を飲む場所が100%自宅となった。Zoom飲み会というものが流行り、

        • 日記#3旅行記

          僕は仕事で鹿児島に向かうことになった。 夕方発の飛行機に乗り込み、離陸後に機下に広がる関東の景色を眺めているといつの間にか寝てしまっていた。気がつくと窓の外は真っ暗になっており、窓伝いにひんやりとした空気を顔に感じた。下には京都の大文字焼きを思わせる灯りで「フクヤマ」の文字が見えた。フクヤマを見て今いる位置がわかるほど僕の地理知識はなかった。まもなく鹿児島空港に到着した。 空港に到着するとリムジンバスで30分ほど移動して鹿児島中央駅に着いた。そこから天文館通まで移動し、ホ

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        息子はこれまで頑張ってきた。でも、まだ、苦難はやってくるだろう。~慢性腎臓病に家族で向き合う~

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        • 僕の読書、読書感想文
          10本

        記事

          見方を変えれば『仕事』は変えられる

          今の仕事に就いて10年が過ぎた。振り返れば様々なことがあったのだが、あっという間というのが体感だ。はじめの頃は大変だった。まさか研究職に就くとは思っていなかったたことに加えて、大学の講義では苦手だった電気化学分野の研究に携わることになった。1年間ほどは簡単な業務だけを回してもらい、ほとんどの時間を勉強に費やさせてもらった。徐々にだが、わかることが増え、自分でできるようになり、それなりに満足な成果も出た。 10年が経った今では、自分の伸びしろの少なさを感じる。新人の頃は知らな

          見方を変えれば『仕事』は変えられる

          日記#2 平日休み(駄文)

          「いってきまーす!」 息子は勢い良く玄関のドアを開け、つま先を地面にコツコツとぶつけて靴を履き、駆け足でドタバタと階段を下りていった。なぜ、小学男子は遅れているわけでもないのに走りたくなるのだろうか。前に読んだウェブ記事に「子供は血液を循環させる能力が不足しているので、無駄に身体を動かして血液の循環を補助している」と書いてあった気がしたのを思い出す。 僕が息子を送り出すのは珍しい。僕は平日勤務の普通のサラリーマンでいつも息子より先に家を出る。いつもならば僕が玄関で見送られ

          日記#2 平日休み(駄文)

          日記#1 コメント残さず思考深化したい

          これはただの日記です。 一言言いたくなる衝動を抑えて人のnoteを読むことが多い方ではないかと思っていますです。数値で示すとすると1日3~5記事は読んでいると思います。他の人の感性がわかるような気がして面白いです。 自分の経験からか興味が強いからか、子育てとか教育の話はついつい自分の想いを語りたくなってしまいます。Xにポストしたくなったり、noteにコメントを残したくなったりします。でもやらない方が絶対いいなと、今日、結論しました。 現時点で自分が思い付くようなことは本

          日記#1 コメント残さず思考深化したい

          パートナーの推し活で「サードドア」を感じた話

          僕のパートナーはあるアイドルグループを応援している。いや、本来は「あるアーティスト」と呼ぶべきなのかもしれない。彼らは歌とダンスに真面目に向き合い、真剣に世界進出を狙っているらしい。したがって、そのファンからはアイドルグループと一緒にしないでほしいと言われてしまうかもしれないが、「あるアイドルグループ」と呼ぶ方が一般的には伝わりやすいと僕は思ってしまう。まあ、グループ名を伏せてるから心配しなくて大丈夫か。 パートナーにはグループ内に推しメンがいて、その子の推し活に熱心である

          パートナーの推し活で「サードドア」を感じた話

          三文の徳ができる気分だから早起きできるのでは?

          『早起きは三文の徳』 日本人なら知らない人はいないほどの名ことわざである。 #朝のルーティーン という企画の記事を書こうと思ったときに、まずは、朝起きてから仕事に向かうまでの行動を思い出す。起きて、顔を洗って・・・。僕の朝の行動において、誰かの学びになるようなことやおすすめの行動などは見当たらなかった。 次に頭に浮かんだのが『早起きは三文の徳』だった。僕はたまにいつもより1時間ほど早起きして、コーヒーを淹れてからこうやってnoteに何かを書き出す時がある。これが毎日のこ

          三文の徳ができる気分だから早起きできるのでは?

          奇跡は起きない。それがウェルビーイング。

          奇跡は起きない。 僕はそう思っている。そしてそれがウェルビーイングだと思っている。 僕が奇跡という言葉を聞くのはドキュメンタリー番組が多い。スポーツで勝てるはずもない相手に勝ったとき、生死を彷徨ったが生き永らえたときなどに使いたくなるようだ。 こんなとき、僕のひねくれ曲がった精神が拒否反応を示す。 「勝手に奇跡で済ますなよ。」 マイアミの軌跡、ドーハの軌跡(サッカー好きで恐縮です)、ラグビー日本代表が対南アフリカ戦で勝利などなど。スポーツの番狂わせは観ている者を熱く

          奇跡は起きない。それがウェルビーイング。

          『無償の愛』なら息子に教わったよ

          人付き合いって意外とシンプルなことですよね。相手を喜ばせたり、相手に喜ばせられたりすること。たったそれだけのことだ。生を受けてまだ7年ほどの息子に、人との関わり方を教わった気がする出来事の話をしたい。 息子は、2歳くらいの頃、電車や自動車に興味があって多くの車種を覚えていた。息子から電車や自動車に関するクイズを出すように促されるので、僕も頑張って車種や豆知識を覚えた。当時の僕は全く電車の知識がなくて、「はやぶさ」や「のぞみ」ですらどんなデザインでどこを走っているのか知らなか

          『無償の愛』なら息子に教わったよ

          『正欲』あなたは本当に他者理解できるのか?と問うてくる本

          朝井リョウ著『正欲』 間違いない作家が、また、間違いない小説を書いた。 2022年本屋大賞にノミネート。僕が紹介する必要もなく面白い小説です。映画化も決まっています(2023年11月10日公開予定)。 これから僕の感想を書きますが、ネタバレを大いに含みます。 読み終わってまず思ったことは「感想が書けなさそう」だった。僕は文庫本を買ったので、巻末に解説がある。東畑開人さんも冒頭で「この物語は手に余る」と書いていて、同じ気持ちだった。 『正欲』のタイトルの通り、正しい性

          『正欲』あなたは本当に他者理解できるのか?と問うてくる本

          僕の選択は本当に僕のものか

          僕は進路に迷うことなく、公務員になった。 こう書くと、僕が強い志を持って公務員になったかのように思える。人の、社会の役に立ちたい気持ちはある。だけど、それならば公務員でなければならない理由にならず民間企業でもいいわけだ。現実は「公務員になれ」という母の教えを受け入れただけなのだった。 人生は選択の連続だと人は言い、悩んだ時間の長さが自分の人生を色濃くすると言う人もいる。僕は選択に悩んだことはなかったけれど、今振り返れば『#あの選択をしたから』と思えることがある。でも、それ

          僕の選択は本当に僕のものか

          目標がないことは生きること

          目標はない。 それが生きることなのかもしれない。 では、目標がある場合は生きることではないのか? 意味がわからないからと、逆接にしてみるクセは良くもあり悪くもある。 目標を見つけたい。 それにはまず、体力をつけること。 目標に向かうとき、たくさんのエネルギーを消費する。 苦難を乗り越えるための多量なエネルギーが必要だ。 エネルギーは若さでもある。 目標がないのなら、まずはエネルギーを蓄えるための体力をつけよう。 不安がらないでほしい。 目標がないことは普

          目標がないことは生きること

          『ハンチバック』は著者も認める大オチ2段メタ文学だった

          市川沙央著『ハンチバック』は、2023年に第128回文學界新人賞を受賞後に第169回芥川賞受賞した作品です。本人が記者会見でも言っておりましたが、初めて書いた純文学が芥川賞を受賞するという快挙です。 前情報として僕が知っていたことは、①市川沙央さんが先天性ミオパチーを患っていて、先天性ミオパチーが関係する内容であること、②芥川賞を受賞した作品であること、の2点でした。 芥川賞の受賞が発表されたとき、受賞記者会見を観ようか迷って後にしたのですが、結果的にそれでよかったと思い

          『ハンチバック』は著者も認める大オチ2段メタ文学だった

          【読書感想文】対岸の彼女はタイトルの回収がすごい。

          角田光代著『対岸の彼女』を読了しました。第132回直木賞受賞した作品です。惚れ惚れするほど上手くオチる読みやすい小説でした。 ちょっと感想書きます。 違和感から納得感へ進む作風本作は小夜子という主婦の悩みから始まる。娘の公園デビューが上手くいかず、近所の公園を転々としながら過ごす日々。家に帰れば妻のことを家政婦くらいにしか思っていない夫に見下される。会えば愚痴ばかりの姑。とても幸せとは言えない今の環境を変えるべく仕事を探し始める。 そして、小夜子の就職先の社長である葵が

          【読書感想文】対岸の彼女はタイトルの回収がすごい。