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情報=頭で食べるごはん / SNSはビュッフェ会場
情報化社会といわれ、かれこれ20年以上が経とうとしています。
通信速度、通信量は2010年(スマートフォン普及)以降は凄じいものがありましたが、残念ながら「情報リテラシー」はまったく追いついていません。
声の大きな人、主語のでかい人の言いなりになるばかりでは、情報がいくらあっても「魂のサビ」になるだけ。
今回は「情報をきちんと自分の糧にする方法」を「お食事」にたとえて解説します。
情報=頭で食べるごはん
多すぎちゃダメ、少なくてもダメ、品質が悪くてもダメ、古くて腐っててもダメ、偏っててはダメ、添加物だらけは論外・・・
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情報は「知っただけ」では意味がありません。
(サンドイッチも手に持ってるだけじゃ意味がありませんよね)
食べて、味わって、咀嚼して、飲み込んで、消化吸収して、解毒して、不要な部分はうんちにする。
ここまでしてやっと「自分の考え」という糧になります💪💩✨
子供も大人も、多くの人が情報をちゃんと食べていません。
ぱくっ ➡︎ ごっくん ➡︎ うんち(全3秒)
これでは「金魚」ですから糧になっていないのです。
ビュッフェ会場をイメージしてください
ニュースやSNSで情報を得ることは「ビュッフェで料理をプレートに盛りつけていく」ことに似ています。
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まずは観察しましょう
ビュッフェ会場をよく観察してみましょう。色んなシェフが立っていて、たくさんの料理がズラリと並んでいますが・・・
【イメージング】
お料理が古くない?
そろそろ新しいのがきそうじゃない?
どこの店の?シェフは変な人じゃない?
いろんな人が手をつけて汚くなってない?
よくみるとジャンクじゃない?
いまコバエが止まらなかった?
そもそも「取るべき料理かどうかの取捨選択」が大切です。手当たり次第に取ったら皿はグチャグチャになりますね。
出どころ・発信者・内容に「不安がある情報」なら、取るだけムダなのでスルーしましょう。
》皿にとる基準は?
「みんな取ってる」「アナウンスでおすすめされてる」などは、主体性がないのでダメです。
他人がスルーしていても、「自分がいいなと思ったもの」は勇気をだして取りましょう。なにより 自分の意志で選ぶことが大切 なのです。
皿に取る・盛り付ける
1種類の料理で皿をいっぱいにする・・・のは愚の骨頂ですね。色んな料理を組み合わせて「納得の一皿」を目指すのがビュッフェの楽しみ(それは情報も同じです)
スパイシーで人を選ぶ料理でも、少量ならいいアクセントになります。似たような味ばかりにならないようにする バランス感覚もポイント です。
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【注意ポイント】
極論? トンデモ?と思われるような「アクの強い情報・クセの強い情報」も、程よい量なら思考のマンネリを防ぐ刺激になります。程度問題をゼロヒャク問題にするのは、怠惰の正当化でしかありません。編食はいけませんよ。
口に含む
さて、「皿の盛り付け=情報の取捨選択」がおわりました。
食べましょう!!
ここでようやく「見た」「聞いた」の段階になります。
なじみのある料理なら思い切りパクっと頬張りますし、初めてみる料理なら舌先でおそるおそる舐めてみますね。
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最大限の注意をはらって口に運びますよね
人はジャンクフードほどガツガツと、高級料理ほどそっと口に運びます。「価値のある料理」から最大限の情報を得ようとして、センサー感度をMAXにするからです。対価を多く支払った手前「損をしたくない気持ち」も働いて自然とそうします。
普段から、どのような料理に対してもセンサー感度を高めていられるのが理想です。
【イメージング】
「ゆっくり口に含む」ことは「相手と落ち着いて向き合う」ということ。時間をかけた食事がカラダにいいように、丁寧に取り組もうとする姿勢はメリットが大きいです。
よく味わう
ようやく「本格的な情報整理」がスタートします。
ウットリする甘い話しか、ギョっとする辛い話しか・・・どんな風に感じるか吟味します。話しの第一印象といったところです。
この段階は「考える」より「感じること」を優先します。難しいことは後回しにして、フラット気持ちで味わいましょう。
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【先入観をもたない】
売り場のポップに「激マズだよ!」と書かれていたら、味わう前から「うわぁマズそう…」と先入観がジャマをしてしまいますよね(それなりにウマイと思っていてもマズイと思ってしまう)
ニュース記事・動画の「タイトル」が「ポップ」にあたる部分です。味わう段階では、事前情報による偏見、色眼鏡を挟まないよう注意しましょう。
咀嚼する
「噛み砕く=要約する=わかりやすくする」というように、情報を口内でころがしたりバラバラにして、話しの全体像(構造)を分析するプロセスです。
ここが最も時間がかかり、その人らしさが現れる部分です。
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中身のギュっと詰まった饅頭?
スカスカのスナック?
噛むほど味わい深いスルメ?
すぐ味のなくなるガム?
情報の場合「それが何であるのか」名前をつけるのは食べた人=自分 です。
予めついている料理名(タイトルや見出し)は事前情報でしかありませんから、ガイドラインともいえますが、先入観にもなります。
どのような素材が使われ、調理・調味され、盛りつけられているのか?
その料理は誰が、誰に向けて、作っているのか?
料理を提供する目的・狙いはなにか?
料理/情報に含まれる「要素」を並べます。
分解し、逆算して推しはかり、それがなんという料理であるか(なんという商品であるか)を想像する。
そのプロセスが咀嚼/分析になります。
【よく噛みましょう】
2〜3回クチャクチャ噛んでおわるような雑な咀嚼は「話しを単純化してわかった気になる」「単語だけに脊髄反射する」ことに等しく、それは分析になっていません。文字通り丸のみ、鵜呑みにしているだけです。
飲み込む
おいしい/まずい、おなじみ/あたらしい、求めてた/求めるものとちがった、部分的にはいい/良さが全然わからない・・・。
情報を理解した・話しの内容を把握した状態です。
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【注意ポイント】
「よく味わう〜咀嚼する」のプロセスが雑だと、うまく飲み込むことができません。
喉につかえたり(腑に落ちない・違和感が残る)、むせたり(混乱する)、吐いたり(フリダシにもどる)してしまいます。さらに、この後の処理にも悪影響を及ぼします。
消化吸収する
ここまで情報を取捨選択し、口にして、味わい、咀嚼して、飲み込んできました。
カラダでは、ここまでが「意識的な作業」になり、飲み込んだあとのことは内臓おまかせ「無意識化の作業」となりますが、情報はそうはいきません。
『話しはわかった、だがここは納得がいかない』
『大部分において共感しないが、一部は理解できる』
『考えはかわらないが、一意見・参考として留めておく』
『突拍子もない話しだが、仮説として頭のスミにいれておく』
情報の中で「使える部分」「使えない部分」「すぐには使えないが保留しておく部分」などを分けていきます。
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既存の信念体型や思考をアップデートしてくれる部分は吸収して、情報と知識を融合させます。
自分よりレベルが低い、身にならない、スタンスが合わない情報は、無理に取り入れず破棄します。
「いいことも言ってるが言い方が酷すぎる」のような「良し悪し半々」のものは解毒して角をとったり、うまく分離・融合できるまでは「胸の内に秘めて」おきましょう。
結果を急いで無理に融合しようとすると「付け焼き刃」となり、鵜呑みと大差なくなります。
うんちにする
情報=100%の糧ではありません。
そんなに効率のいいものではなく、大部分はゴミで、栄養になる部分の方が少ないことも多いと思ってください。
時には「口に含む〜消化吸収プロセスにかかるコスト」の方が上回ってしまうこともあります。
だから 最初の「取捨選択のプロセス」が大切 なのですが、どんなにセンスのよいチョイスをしてもゴミ部分はでます。これは避けられません。
どれだけ優れた人の言うことの中にも「今の自分には合わない情報」が含まれます。そこは潔く「合わないものは合わない」と認めて破棄しましょう。
脳内保留でもかまいません
尊敬している相手でも、憧れの有名人でも、信仰心・忠義の証明とばかりに「無理に吸収する」必要はありません。
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【注意ポイント】
その方は、自分を「鵜呑みにするバカ」として引き立て役に差しださなくては輝かないような、低レベルな方ですか?
そのような「自己卑下にもとづく太鼓持ち行為」は、結局は相手をバカにしているのと同じこと。無礼で失礼な態度です。
そうした「吸収の無理強いをヨシとする人」からは大した情報は得られません。皿にのせるまでもない「対象外」としてスルーしましょう。下痢しますよ。
そして、うんちにした情報は「振り返らずに流す」ことも大切です。
合わない部分が少しあったからといって、その人の素晴らしさが損なわれるわけではありませんから。
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基本的に「相手を変える」ことはできません。合わない部分に長時間フォーカスしても、情報が自分好みにかわるわけではありません。それより、合う部分をメインにどんどんフォーカスした方が生産的です。
いかがでしたでしょうか?
普段、無意識にこなしている「情報処理」のプロセス。日常的だからこそ、当たり前すぎて、感覚がマヒして、よくわからなくなる。
思考という「目に見えない作業」を「目に見える行為」に置き換えることで、漠然したイメージが掴みやすくなるのではないかと、今回は食事に喩えて解説してみました。
》カラダってすごいですよね!!
胃腸や腎臓肝臓、多くの臓器が食べ物を解毒し、分解し、必要なものだけを取り入れ、不要なものを排出してくれているから、今日の命は繋がれている。思えば思うほどすごいシステムだと、改めて思います。
》マインド(の私)は、消化器と同レベルの仕事をしているだろうか
正直、カラダの精密な仕事っぷりに比べると、マインドの仕事はかなりポンコツだと思います。カラダなら数日もたず死んでしまうほど…反省…。
》この素晴らしいカラダに恥じない思考をして、心身ともに健康でありたい
情報リテラシーとは何か? 考えるとはどのような行為だったか?
いちど立ち止まって、再考するきっかけになれば幸いです。
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