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変質者と少年とエミール【子どもたちとの毎朝#252】

2022年10月24日 曇り

本日も復調せず、次女は保育園をお休みする。
土日で熱は下がらず、鼻も出るようになってしまった。

耳が痛いと言ったり、痛くないと言ったり、どちらとも取れないので、先週金曜と同様、まず、私が出社前に次女を耳鼻科に連れていく。

ママは午後、仕事をお休みし、中耳炎でなければ、再び小児科にかかることとする。

そんな次女は、長女よりゆっくりと目を覚ます。

ママは在宅だが、長女は「学校を休みたい」とは言わなかった。
ただ、学童に行くより、自宅の方が良いらしく、学校が終わり次第、一人帰宅することとする。

基本的には、学校→学童→ママお迎えという流れなので、まだ一人で帰宅することをやや心配してしまうが、まぁ、これもいい経験。

急に頭を叩いてくるおじさんもいるようなので、帰り、変質者にだけ気をつけるようにと伝えて送り出す。

長女の後ろ姿をベランダから見守っていると、振り返って「パパー、マスク忘れたー!」と叫んだので、ダッシュしてマスクを届ける。

久しぶりに走った、、。

息の上がった、薄着、サンダル履きの、まるで変質者である私は、登校する子どもたちの流れと逆行して、一度帰宅するや、耳鼻科の整理券ゲットのために愛読書『エミール』を持って、すぐさま家を出る。

一番をゲットするつもりだったが、既に先頭には、2歳くらいの男の子とそのパパが並んでいた。

実は、先週金曜と同じ状況。

そのことにちょっとテンションが上がった私は、先週よりちょっとこなれた感じで、「おはようございまーす(父親へ)。おはよう(男の子へ)。」と挨拶する。

待ち時間およそ30分。
チラチラと男の子の視線を感じる。

私は、先週とほぼ同じ格好で、棒立ちで微動だにせず下を向いているのも一緒だが、無印のシャツの色が黒から白にかわっていること、下を向いて読んでいるのがスマホから本にかわっていること、履き物が靴からサンダルにかわっていること、を見つけて、間違い探しを楽しんでいるように見てとてる。

鋭い観察力だな、少年!

どのページをめくっても示唆に富んだメッセージがちりばめられているやばい書籍『エミール』(私の主観です)。

少年の視線をチラチラと感じながら、耳鼻科の整理券ゲットのための待ち時間で読んだページのうち、心に残った部分を一部ご紹介。

前後の文脈がないと意味わからないですかね?すみません。

人間の偏見と教育がわたしたちの自然の傾向を変質させないうちは、子どもの幸福も大人の幸福もその自由を行使することにある。しかし、子どもにあっては、この自由はかれの弱さによって制限をうけている。自分で自分の用をたせるなら、その欲することを行う人はだれでも幸福だ。それが自然状態に生きている大人の場合だ。その欲望が力の限度を超えているのに、欲することを行う者はだれも幸福とはいえない。それがやはり自然状態にある子どもの場合だ。子どもは自然状態にあっても不完全な自由しか行使することができない。それは社会状態にある大人が行使する自由と同じようなものだ。
(エミール 上 /岩波文庫より)

いかがでしょう?笑

ご存知の方も多いかと思いますが、まだご存知ない方がいらっしゃったら、共有させていただきたいと思ってのご紹介でした。

ちらほら読み進めていますので、またどこかで紹介することもあろうかと思います。
それぐらいビシビシきてます笑。

余計なお世話ですが、気になる方は、ぜひ。

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