見出し画像

生命とは何か

2023年4月13日 晴れ

2月5日に購入したままになっていた書籍『生物と無生物のあいだ』を昨夜、読了。読み始めるまでに時間はかかったけど、読み始めたら、一気に読み終えた感じ。それぐらい没入できて、すごく楽しかった。

『生物と無生物のあいだ』というタイトルを見ると、小難しそうで躊躇しそうだけど(現に私は読み始めるまで2ヶ月躊躇した)、そこは皆さん、思い切って手を伸ばしてみるべき。紹介文にもある通り、読後、目に映る景色がガラリと変わるように感じるんじゃないかと思います。

「生命とは何か」という生命科学最大の問いに、いま分子生物学はどう答えるのか。歴史の闇に沈んだ天才科学者たちの思考を紹介しながら、現在形の生命観を探る。ページをめくる手が止まらない極上の科学ミステリー。分子生物学がたどりついた地平を平易に明かし、目に映る景色がガラリと変える!

講談社

福岡伸一先生の表現の豊かさにも驚くと思います。<生命とは何か?>を問う内容なので、もちろん難しいは難しいんですが、その文才のおかげで、不勉強な私でも、小説を読んでいるように読み進められました。

著者が天才過ぎるんだと思います。分子生物学の本ですが、綺麗だなぁとか、美しいなぁとか、なんだかうっとりする感じで読めるので、やはり難しそうだから、と躊躇した方は、そこを乗り越えて読んでみてくださいよ。

この本には、生命とは何かを問い続ける、天才科学者たちのロマンが詰まってるとも言えるんでしょうかね。

ウイルスは生物か?、DNAとは何か?、原子とは何か?、動的平衡とは何か?、生命とは何か?といった話が、野口英世の話から始まり、歴史を紐解きながら、わかりやすく丁寧に綴られています。

人間が肉眼で捉えることのできる最小粒子の大きさは、およそ直径0.2ミリメートル、病気を引き起こす病原微生物は、およそ直径1マイクロメートル(=0.001ミリメートル)、ウイルスのサイズは、その1/10以下、原子のサイズは、0.1ナノメートル(=0.000001ミリメートル)、そういった世界の話です。

また、昨今のコロナ流行で、当たり前のように使うようになった『PCR』の話も出てきます。PCRを発明した天才は、サーファーだという話の入り方もおもしろかったですねぇ。

ワクワクしてきましたね。私も少なくとももう一回読みます。おすすめです。で、続編として、『世界は分けてもわからない』も発売されているようなので、こちらもいま購入しました。楽しみです。

7年前に第一子を授かり、子どもに興味を持ち、子育てに興味を持ち、教育に疑問を持ち、社会に疑問を持ち、哲学に興味を持ち、昨年から偉人たちの著作に触れながら、生きるとは何かを問いながら、もやもやしながら生きていますが、まぁ、割と楽しくやってると言えるんですかね。

よくわからんですが、生きている間、未来ある子どもたちのために、何かできることをと思って、勉強を続けながら、何かを発信し続けていこうと、そう思って、いま、私は生きています。

この記事が参加している募集

読書感想文

子どもの成長記録

いただいたサポートは、もちろん未来ある子どもたちへ投資します。 もしサポートをいただけたら、具体的にどう子どもたちに投資し、それによってどう子どもたちが成長していったかの記録をしていくのもいいかもしれません。