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デザイン事務所とはなにか

9年間、いわゆるデザイン事務所と言われる場所で働いていました。
今は独立して会社を設立していますが、このデザイン事務所という存在。
働いたことのある人でないと、なかなか実態がわかり辛いのではないでしょうか。

Twitterでもアンケートをとってみたところ
名前の立っているAD(アートディレクター)がいるデザイン事務所ってどんな感じなのか知りたい、という回答が100%でした。


デザイナーになるにはどんな会社があるのか?

デザイン職を志す人が、選択肢として考えやすい会社の種類はこんなところが多いと思います。
(私は元々紙媒体出身のデザインを多くやっていたので、今回は紙媒体を主体として書かせていただきます。)

1)広告代理店
2)制作会社
3)デザイン事務所
4)印刷会社
5)インハウスデザイナー

私が学生のころは、正直なところ上記5つの違いについてぼんやりとしたイメージでしかわかっていませんでした。
先日も、インターンをしてくれている美大生の子の進路相談に乗っていた時に、そもそもアートディレクターとデザイナーの違いはなんなのか。代理店とデザイン会社の違いはなんなのか、分からない事が多すぎて就職した先の働き方が想像し辛いんじゃないかな、と感じました。


大手広告代理店

代表的なところで言うと、電通、博報堂、ADKが有名ですね。
広告代理店とは、広告の企画からデザイン事務所の手配、印刷会社などの手配などをし、広告を出したい企業と広告を掲載する企業とをつなぐ仲介企業のことです。
広告代理店はテレビのCM枠や新聞などの広告枠を企業に売ったり、広告制作の企画や指示なども行っています。


制作会社

制作会社は、広告の企画や制作を行う会社のこと。
代理店から制作を依頼される場合と、企業から直接依頼される場合などさまざまあります。
会社によっては、広告代理店の下請け的な立ち位置にある会社もあります。


デザイン事務所

著名なデザイナーであれば自分の事務所を構えていることがほとんどです。
大人数のところもありますが、基本的には少数精鋭の事務所が多いと思われます。
制作会社と同様、代理店から仕事を依頼される場合や、企業から直接依頼される場合などさまざまですが、大きな特徴としては著名なデザイナー(アートディレクター)の人の仕事のアウトプットを見た上で、その事務所ならではのエッセンスを求めて依頼される場合が多いと思います。
事業内容としては、事務所によりさまざまですが広告だけではなく、書籍、動画、LOGO、web、音楽など多岐に渡って仕事をしている事務所は多いです。


印刷会社

主に印刷をおこないます。
広告代理店のように、企画からその企画にあったデザイン事務所の手配まで行うところもありますが、自社ではデザインを行わないところが多いです。


インハウスデザイナー

大手メーカー企業では自社でデザイナーを抱えており、自分の勤務する会社の商品やパッケージ、広告やサービスのデザインを担当します。
インハウスデザイナーは自社のデザインを行うので、他の企業からの受注デザインなどはありません。


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デザイン事務所とはなんなのか?

ここからは私の主観になりますが
デザイン事務所とは、デザイナー(アートディレクター)が構えている自分の城。

制作会社だと、アートディレクターは何人か在籍しており、各々のプロジェクトはそこのチームのトップが判断することが多いのではないでしょうか。

デザイン事務所は、基本的にデザインのアウトプットがそのデザイン事務所の代表(アートディレクター)のカラーであることが多いので
デザイン事務所に入る=そこのアートディレクターと師弟関係のようになり、その人の技術や思考プロセス、仕事のやり方などを側で働きながら身につける場所、だと認識しています。


例えば、今展覧会を開催中の石岡瑛子さんは
資生堂のインハウスデザイナーとしてはじめは働きはじめ、後に独立してデザイン事務所を構えています。
また、大手広告代理店の博報堂からは著名なデザイナーを数多く排出しており、佐藤可士和さん、長嶋りかこさん、森本千絵さんなどは博報堂から独立して自分のデザイン事務所を構えています。

また、原研哉さん率いる広告制作プロダクション、日本デザインセンターも、言うまでもなく数多くのデザイナーを排出しており、(株)ドラフトの宮田識さんも日本デザインセンター出身です。
ドラフトは、私が学生時代の頃から憧れのデザイン事務所のひとつで、good design companyの水野学さんやKIGIの植原さん、渡邉さんなどの出身でもあります。


企業の依頼主の方も
案件によって代理店に頼むべきか、デザイン事務所に頼むべきか
デザイン事務所に頼むとしたら一体誰に頼んだらいいのか?
ということを様々な角度から検討した上で、この仕事はここに、と依頼をかけています。


今回は、デザイナーが働く環境としていくつかの代表的な会社の種類を比較してみましたが、デザイン事務所がなんなのか?
少しは伝わったらいいなと思います。

次回はもう少し、デザイン事務所で働くとはどういう働き方なのか?にフォーカスして記事を書いてみようと思っています。

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東京ビエンナーレ2020-2021参加アーティスト。
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