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今とは違う何かをしなくちゃと思っている人へ

「独身の人は結婚しなくちゃ」

「子どもがいない人は子どもつくらなくちゃ」

「サラリーマンの人は起業しなくちゃ」

「貯金している人は投資しなくちゃ」

「遊んでいる人は勉強しなくちゃ」

「太っている人は痩せなくちゃ」

将来困るよ〜、

今すごい損してるよ〜、

知ってる人はもうやってるんだから、

あなたも早く、早く・・・。

世の中、そんなメッセージに溢れていると思いませんか。

私も、

「このままじゃいけない」

「ここでこんなことをしている場合じゃない」

と常に思っていました。

でも、今は目の前に起きていることこそが、

今自分がやるべきことなんだと、

焦りがなくなりました。

そのことについて書いてみようと思います。

1.「何かが足りない」というのは錯覚であると知る

私たちは、

自分の意思と判断で自分の人生を切り開いていると

小さい頃から信じて疑ってきませんでした。

もちろん、

自分にはどうしようもないことは多々あるけど、

それぞれの状況になった時に、

無数の選択肢の中からどれを選ぶのか、

それは私たちが決定していると。

でも真理はというと、

物事に直面して、何を感じ、どう考え、

どんな行動を選択するのか、

ということも、

”自分にはどうしようもないこと”の一つであって、

親を含めたあらゆる要素を含んだその置かれた環境と肉体により、

それらは全て自動的に決定されるものです。

では、どうして自分で決定したと勘違いしてしまうのか、

というと、

脳がそう錯覚するような仕組みになっているからです。

(慶應義塾大学 前野教授 受動意識仮説より)

そうして、実は全てが自然現象であり、

全てが何一つ独立して起きることのない、

一体となった現象であるにも関わらず、

そこにそれぞれに意思決定できる個人というものが

あたかもあるかのように感じているのが

「私」という感覚(錯覚)です。

世の中には、

その「私」という感覚がなくなった人がいるようで、

その状態を「悟り」というのですが、

私、maikoにはまだ「私」という感覚があります。

この「私」という感覚がある以上、

本当は全てが一体であるのに、

自分だけ分離していると誤認識しているので、

このままでは何か足りないと感じるのは、

仕方がないようです。

私は実感としては多くの時間、

「私」という分離を感じてはいますが、

知識として、

本当は「私」は全体の一部の現象を切り取ったものに過ぎない

ということを知っているだけで、

「何かが足りない」と錯覚で思わされているんだなと、

気づくことができます。

騙されていることを知って騙されるというのは、

本当に知らずに騙されているのとは少し違います。

だから、

本当に「何かが足りない」と焦ることはありません。

しょっちゅう、

「何かを目指さなきゃ」

「何かを達成しなきゃ」

という気持ちに駆られ、

知識を集めようとしたり、調べたり、

実際に行動を起こしたりするのですが、

またやっちゃったなあと途中で気づきます。

そして、

それが「足りない何か」を埋めようとするための衝動なのか、

本当にそうしたいと思っているのか立ち止まることが

できています。

2.何かをしてもしなくてもいい

先ほどの、

「足りない何か」を埋めようとするための衝動なのか、

本当にそうしたいと思っているのか、

どちらなのかどうやって分かるのでしょうか。

私の場合、

考える前に行動してしまっているかどうか、

で分かります。

「やった方がいい」

「やらなきゃいけない」

と思ってはいるけど、行動できていないうちは、

「足りない何か」を埋めるための衝動であるとの判断です。

私たちは、

やった方がいいと分かっているのに、

行動しない自分を責めがちですが、

行動できないということは、

本当の意味でやった方がいいと分かっていないということです。

だから、

何ら自分を責める必要はありません。

本当にやりたい衝動や、

やるという行動が起きるのを、

待ちましょう。

そんな無責任なことを言って、

今というチャンスを逃して、後で後悔したらどうするんだ、

と言われそうですが、

そもそも今にチャンスなんてなかった

ということだけです。

逆に、

足りない何かを埋めようと、何かしちゃいけない、

という話でもありません。

例えそれをしても、

足りない何かは埋まらないし、

また他のものを求めて、

エンドレスのゲームにはなるのですが、

それも私たちの意思で止めることはできません。

本当の意味で、

私たちが今あるがままでいいと実感するまで、

それは必要だから起きてくることでしょう。

結局、今とは違う何かをしなきゃと思っている人は、

しなきゃと思ってできていない人は、

それでいいし、

しなきゃと思ってそれに向かって行動している人は、

それでいい、

ということです。

3.今起きてくることしか起きてこないと安心する

今とは違う何かをしなきゃと焦らなくても、

今とは違う何かをしなくちゃいけない時は、

自分が望むとも望まざるとも関わらず、

そういう出来事が起きるか、

そういう気持ちが起こってきます。

確実に、今私の目の前に起きていることが、

私の向き合うことです。

そこに迷うことも焦ることもありません。

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