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フロアーショー

皆様、こんにちは。

今日はわたしの日本での仕事をもう少し掘り下げたいと思います。

以前ストリップ劇場にいた話を2話に渡って書きました。記事はこちら。

ストリップ劇場を引退した後は、フロアーショーと呼ばれる仕事を長年していました。

フロアーショーとは?

日本各地何処へでも呼ばれた所に行って踊るのですが、キャバレーは勿論、結婚式の2次会、忘年会、スナック、イベントと形態も場所も実に様々でした。ただ残念な事に今ではだいぶ現場が減ったと思います。以前はそれだけで食べていける程の現場がありましたが、今はお店がなくなってしまった所もあり、イベントをやらなくなった所もあり。

毎回同じ現場と言うのはほぼなく、毎回違う土地と違うお店や会場に行き踊るのですが、演歌歌手や歌手と一緒になったり、コメディアンが一緒だったり、手品師と一緒になったり、踊り子と一緒になったり、一人だったりと実に多様でした。

劇場と同じく、北は北海道から南は高知まで。劇場とは違う地方に行っていたので、これまた面白かったです。しかも劇場は移動も荷物も自腹、このフロアーショーは大体プロダクションが入ってるので交通費から昼食代ホテル代まで全て出してもらうのが当たり前でした。

このフロアーショー、今は金額がだいぶ変わったと思いますが、ギャラの他にチップが出るのが当たり前。そして人々はこのチップを挟むのが醍醐味で、人によってはいくら出したかを競う方もいらっしゃいました。競ってもらうと踊り子がウハウハになるのでどんどん競って欲しかったのですが(笑)。このチップ田舎に行けば行く程高く、逆に都内だと微々たるチップという印象があります。

地方の、さらに田舎の方は娯楽が少なく、1年に1度東京から踊り子さんや歌手を読んでパーティーなどする土地も多かったです。そういった場所はもう会場がフル満員、お客さんも楽しみに待ってるので大盛り上がりします。そんな状態なので、1度のショーで物凄いチップを頂けたりするんですね(現在この様な現場はなくなってしまいました)。

さらに遥か昔は、わたしが頂いていた全盛期のチップの倍程出ていた筈です。今よりも踊り子の数も少なく、珍しい時代であればある程多額のチップが出ていたのではないでしょうか(+バブル時期など)。

現在はバーレスクダンスが流行り、踊り子の数が圧倒的に増えました。時代は流れるものですね。わたしの時代はどちらかと言うと少なく、流行ってた訳でもなくもっとアンダーグラウンドな職業かつイメージでした。逆にこんな時代が来るなんて。たった18年の間ですが、時代の変化に驚いたわたしがいました。

フロアーショーは毎回実に様々な要素を求められます。

飲みの席である事が多いので盛り上げ、そしてチップを頂きに客席を回るので臨機応変なパフォーマンスが求められます。

逆にチップはないけどギャラがそこそこ高く、脱がなくていいけどしっかり踊って魅せるパフォーマンスなどの場合はパフォーマンスの精度、衣装の派手さが求められます。

衣装の派手さとセンスはパフォーマンスの基本ですね。

もうこういった日本のフロアーショーをやる事はないですが、実は海外にも結構あります。わたしはまだ踊っていませんが、プライベートパーティーやバーやレストランが主催するイベントなどかなりの数があり、なぁんだ。これってフロアーショーじゃないの! 国が違うだけで、全く同じ仕事。唯一違うのは、チップが出ない所。

海外に住みながら仕事をするならば、必ず経験するであろうシーン。

逆に今の日本ではだいぶ少なくなってしまったのが残念でなりません。こんな仕事がある事を知ってる人の方が少ないのではないでしょうか。

9月はオーストリアで、完全プライベートなイベントで踊ってまいります。ウィスキー愛好家とかのパーティーだった気が。

初の海外フロアーショー、楽しみです。そんな後記はまたいずれ。


また近々お会いしましょう🌹

©2010-2019 Maico Tsubaki

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