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エレカシ35thアリーナツアー5日目、3/21のライブレポート

前書き35周年デビュー記念日当日! 初日にも参戦していたので、アリーナツアーへの参加は2回目になる。また勢いに任せて書く。 やっと証明してくれた!以前、初日が過去最高だったと書いた気がするが、エレカシの過去最高のコンサートは間違いなく35周年当日の今日だった。 本当に素晴らしかった。初日のライブレポートでは、あそこがよかった、ここもよかった、と具体的なエピソードを挙げて褒めてしまったが、もうそんなやり方はできない。 もはや「最高によかった!どこが?ぜんぶ!」という頭の

    • 新曲「It's only lonely crazy days」楽曲レビュー(その4) 〜日常を描き出す音楽〜

      前書きこの記事は新曲「It's only lonely crazy days」の楽曲レビューのその4になる。単独でも読めるが、その1から続けて読んでいただけると嬉しい。 その1からその3までではほぼ歌詞とメロディの話に終始してきた。 この記事では、サウンド全体の話をしたい。 ブリティッシュロックっぽい?この曲を聞いたとき、ロックに親しんできた人であれば真っ先に思うことは「あー、ブリティッシュロックっぽい」「ストーンズみたい」ではないだろうか。実際そのような感想をSNSで数

      • 忙しすぎる東京と、加速する資本主義と、宮本浩次の「ROMANCE」

        前書きこんにちは、宮本浩次が好きすぎる人、麻依子です。 もはや誰でも知っている名盤となった宮本先生の「ROMANCE」。 昨夜、NHK の The Covers. で久方ぶりにその話題が盛り上がったので、今更ではありますが、私にとってのこの「ROMANCE」がどういうアルバムだったか、書いてみたいと思います。 効率主義から救ってくれた歌声この「ROMANCE」が発売された頃、私は日本一忙しない街・東京に住んでいて、IT系の企業に勤めていました。 そして、留まることをしら

        • 35年目の新曲を聞いて考えた、エレカシのファンとしての正しい生き方

          前書きこの記事は以前書いた楽曲レビューと内容が被る部分がある。が、それを承知の上で、あえてこの記事を公開させてほしい。 昨日、アリーナツアーの初日に足を運んだ。ベテランバンドの本気を感じる素晴らしいコンサートだった。その凄まじい演奏を聞き、また、新曲「yes. I. do」と「It's only lonely crazy days」という素晴らしい2曲を聞いて、どうしてもこの記事を書かなければいけないと思った。 ギリギリの攻撃性まずはニューシングルB面、「It's onl

        エレカシ35thアリーナツアー5日目、3/21のライブレポート

        • 新曲「It's only lonely crazy days」楽曲レビュー(その4) 〜日常を描き出す音楽〜

        • 忙しすぎる東京と、加速する資本主義と、宮本浩次の「ROMANCE」

        • 35年目の新曲を聞いて考えた、エレカシのファンとしての正しい生き方

          エレカシ35thアリーナツアー初日のライブレポート

          前書き初日に参戦しました。最高でした。勢いに任せて書きます。 とにかく最高!全体的な感想。めちゃくちゃ良かった。 めちゃくちゃ良かったので、安心しました。いや、言い訳がましいけど、新曲が最高だったので基本的には大丈夫だと思いつつ、久しぶりの大掛かりなコンサートがいきなりアニバーサリーのアリーナツアー!ともなればファンとしては多少心配になってしまうのは仕方ないですよね。ですよね。 ライブでもまだ現役バリバリ感を見せてくれるだろうか?客層が変わっていて盛り上がりが足りなかっ

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          新曲「It's only lonely crazy days」楽曲レビュー(その3) 〜簡潔な攻撃性に見るベテランバンドの凄味と覚悟〜

          前書きこの記事は新曲「It's only lonely crazy days」の楽曲レビューのその3になる。単独でも読めるが、その1から続けて読んでいただけると嬉しい。 ギリギリの攻撃性この曲には「戦争反対 U.S.A」という歌詞がある。 ここに注目した人は多いと思う。よくぞ言ってくれた!という声も少なからず見かけた。しかし、私は「戦争反対 U.S.A」の部分だけを取り出して論じたくはない。 ここは、取り出すとすれば「無粋な showbiz テンパってんじゃん 戦争反対

          新曲「It's only lonely crazy days」楽曲レビュー(その3) 〜簡潔な攻撃性に見るベテランバンドの凄味と覚悟〜

          エレファントカシマシ/宮本浩次の曲を演奏することが難しい理由(その1)

          前書きこんにちは、宮本浩次が好きすぎる人、麻依子です。 この記事は、宮本先生の曲をコピーしつづけてきた歌い手として、そのコピー難易度の高さを解説してみようという試みです。書いている人が歌い手なので、基本的には歌の話だと思って読んでください。ギターの話もちょっとだけします。 簡単に自己紹介をすると、私は nana music に歌を投稿しています。現時点でだいたい、 エレカシ95曲 ソロ宮本浩次40曲 を歌っているので、それなりの信頼をもって語れると自負しています。女

          エレファントカシマシ/宮本浩次の曲を演奏することが難しい理由(その1)

          新曲「It's only lonely crazy days」楽曲レビュー(その2) 〜「一切合切 It's alright」を語り尽くす〜

          前書きこの記事は新曲「It's only lonely crazy days」の楽曲レビューのその2になる。単独でも読めるが、その1から続けて読んでいただけると嬉しい。 その1では楽曲全体の感想を述べたが、この記事では思い切って「一切合切 It's alright」のワンフレーズだけに絞って語り散らしてみたい。 全肯定のメッセージまずは、分かりやすいところから入ろう。 「一切合切 It's alright」は、素直に言葉の意味を読むと、全肯定のメッセージである。 全肯定

          新曲「It's only lonely crazy days」楽曲レビュー(その2) 〜「一切合切 It's alright」を語り尽くす〜

          新曲「It's only lonely crazy days」楽曲レビュー(その1) 〜らしさ満載の最高のロック〜

          前書き2023年3月8日、今日はエレファントカシマシの4年9ヶ月ぶりの新曲、シングル「yes. I. do」の発売日である。表題曲の「yes. I. do」は先行配信で公開されていたが、B面の「It's only lonely crazy days」は今日解禁された。 解禁されたので、すぐに聴いた。最高だった。本当に最高だった。 興奮覚めやらぬうちに、感想を書き留めておきたいと思う。 ※ どうでもいいが、普段ですます調で note を書いているのに、あまりにテンションが上

          新曲「It's only lonely crazy days」楽曲レビュー(その1) 〜らしさ満載の最高のロック〜

          「悲しみの果て」の演奏にみるエレカシと縦横無尽バンド 〜エレカシファンも縦横無尽版を見てくれ〜

          こんにちは、宮本浩次が好きすぎる人、麻依子です。 今日は、エレカシとソロ宮本浩次の両方を熱烈に応援しているファンとして、エレカシの良さ、縦横無尽バンドの良さをそれぞれ語ってみたいと思います。 まえがきみなさんご存知の通り、ソロ宮本浩次は縦横無尽バンドでも「悲しみの果て」の演奏をしています。 エレカシの熱烈なファンであればあるほど、エレカシ以外のバンドで「悲しみの果て」が演奏されることが受け入れ難い(それこそ「悲しみの果て」だぜ!のように)、と感じている人も少なくなかったと

          「悲しみの果て」の演奏にみるエレカシと縦横無尽バンド 〜エレカシファンも縦横無尽版を見てくれ〜

          宮本浩次「ロマンスの夜」ライブレポート(その2) 〜乙女心を投げ捨てられた女うたの行方〜

          はじめに本記事は、2023年1月16日に開催された宮本浩次「ロマンスの夜」の有明公演のライブレポートの、その2です。 一応、単体でも読めますが、先にその1を読んでいただけるとより分かりやすいかと思います。 投げ捨てられた乙女心この記事には、また意味深にも「〜乙女心を投げ捨てられた女うたの行方〜」とタイトルをつけました。 何を意味しているのか、前回と同様に、最初に答えを言ってしまうことにします。 要約せずに書くと、このタイトルはこういうことです。 女性になりきって歌わ

          宮本浩次「ロマンスの夜」ライブレポート(その2) 〜乙女心を投げ捨てられた女うたの行方〜

          宮本浩次「ロマンスの夜」ライブレポート(その1) 〜独自の世界を表現する異例の歌声〜

          はじめに本記事は、2023年1月16日に開催された宮本浩次「ロマンスの夜」の有明公演のライブレポートです。 やや投稿時期が遅れましたが、昨日、2月26日に WOWOW で放送された同公演に背中を押されて、書いてみることにしました。 ロマンスの夜について宮本先生による「ROMANCE」「秋の日に」でカバーした "おんなうた" を中心にしたコンサートです。もういい年のおじさんになったし、そろそろ大人っぽいコンサートをやってみようと思って(※ とは本人は言ってないけど、そういう

          宮本浩次「ロマンスの夜」ライブレポート(その1) 〜独自の世界を表現する異例の歌声〜

          新曲「yes. I. do」考察(その3) 〜ソロ活動から帰還したエレカシの変化〜

          こんにちは。新曲「yes. I. do」の考察記事、まさかの3本目です。 どんだけ好きなんでしょうか。でも言いたいこといっぱいあるのでしょうがない。 過去記事ワンツーはこちら。 その1では英語の発音について言及し、その2では曲そのものの良さについて言及してきたわけですが。 今回はちょっと視点を変えて、4年間のソロ活動を経た宮本が久しぶりに帰ってきたエレファントカシマシの新曲はこれまでと何がどう変わったのか、という観点で語り散らしていきたいと思います。 おさらい今回の新

          新曲「yes. I. do」考察(その3) 〜ソロ活動から帰還したエレカシの変化〜

          新曲「yes. I. do」考察(その2) 〜考察っていうか、とにかくめちゃくちゃ良いって褒めまくるだけ〜

          ※ この記事は映画「シャイロックの子供たち」について多少言及しますが、内容のネタバレは含みません。 はじめに5年近くぶりに新曲が出たって大事件なので、熟考に熟考を重ねて長文を書こうかとも思ったのですが。 エレカシの活動が目まぐるしすぎて、さっさとリリースしないと期を逃すことに気づいたので、もうサクッと出しちゃうことにしました。 最近ほんとに、お知らせの量がすごいんだよね。嬉しい悲鳴をあげてます。35周年、めちゃくちゃ気合い入ってる。(ありがとうございます!) あ、肝心

          新曲「yes. I. do」考察(その2) 〜考察っていうか、とにかくめちゃくちゃ良いって褒めまくるだけ〜

          新曲「yes. I. do」考察(その1) 〜宮本先生はいつ英語が上達したのか〜

          2022年2月17日にエレファントカシマシの久しぶりの新曲、「yes. I. do」が先行配信されましたね。 早速、感想と考察をつらつら書いていきたいと思います。 初聞きの第一印象がこちら。 そこ?!って思われるかもしれないので言い訳しておくと、エレカシ35周年のティザー映像で10秒程度は公開されていたので、曲そのものがいいことは元々分かってたんです。だから細かいところが気になった。笑 だって宮本先生は、自他共に認める、英語の発音がちょっとアレなことで知られる歌い手の第

          新曲「yes. I. do」考察(その1) 〜宮本先生はいつ英語が上達したのか〜