見出し画像

エレカシ35thアリーナツアー5日目、3/21のライブレポート

前書き

35周年デビュー記念日当日!

初日にも参戦していたので、アリーナツアーへの参加は2回目になる。また勢いに任せて書く。

やっと証明してくれた!

以前、初日が過去最高だったと書いた気がするが、エレカシの過去最高のコンサートは間違いなく35周年当日の今日だった。

本当に素晴らしかった。初日のライブレポートでは、あそこがよかった、ここもよかった、と具体的なエピソードを挙げて褒めてしまったが、もうそんなやり方はできない。

もはや「最高によかった!どこが?ぜんぶ!」という頭の悪そうな感想しか出ない。
今思えば、具体的にどこが良かったかを挙げられるのは、あまり良くない部分との比較ができてこそなのだ。全部が素晴らしければ、人は馬鹿みたいに「全部よかったぁ!」しか言えないのである。

これまで気が狂ったように「エレカシと宮本浩次ってすごいんだぜ!聞いてくれよ!」と書き続けてきたが、この日のコンサートを見て、ああ、もうあれはやらなくてよくなったんだと思った。本当にほっとした。ファンが一生懸命よさを発信して支える必要などもうない。だから、この記事は単に嬉しくて書いている。

エレカシは覚醒した。そのポテンシャルが本物であることを、やっと証明してくれた。通でなくても、目利きでなくとも、万人に良さが分かるしかないスーパーバンドに成長してくれた。もともと広く売れてるって? いや、ポテンシャルの大きさを考えれば、あの程度で売れたと思ってもらっては困るから。笑

しかし、こんなのもう、誰かが良さを伝えようとがんばるまでもなく、さらに売れまくるに決まっているだろう。おい、なんであと4公演しかないんだよ!笑

客席に満ちていた楽しさ

率直に言う。私はエレカシのコンサートを、はじめて純粋に「楽しい!」と思った。
七転八倒の腹切りショーを見るのも楽しくないわけではないが、やはりどこか緊張感があった。客席の盛り上がりにもどこか「俺たちが盛り上げなくては!」という感じがどこかにあった。エレカシに限らずコンサートなんてそんなものだとも言えるけど。

でも、今日のコンサートの客席は、100%、楽しんでいた。盛り上げるために踊るのではなく、音楽が最高だから、楽しいから踊っていた。

なにが理由かなんて知らない。初日との違いなら山ほどあった。だんだん息が合ってくるのではなく、1曲目からパーフェクトに息の合った演奏で、すべての曲がビシッと決まっていた。歌も進化していた。曲順も練り直されていた。手際が良くなったのか、幕間もたぶん短くなっていて、白ける隙がなかった。ついでに、総合司会のMCがいつもよりマシな声量でちゃんと聞こえた。

ただ、これだけは言える。これは断じて35周年アニバーサリー当日という祝祭感にドーピングされたせいではない。純粋なパフォーマンスの質が圧倒的に向上している。マグレでも気まぐれでもない、この先もずっと、今回のような最高のコンサートを見せてくれるのだと、私は確信している。

ステージに満ちていた楽しさ

アリーナツアーの初日で、はじめて、エレカシのステージで幸せそうな宮本浩次を見た、と書いた。でも、実を言うと、初日では、幸せそう、楽しそうだったのはフロントマンだけだった。
相変わらず石くんは滝行の最中の修行僧のような顔でギターを弾いていたし、成ちゃんは、微動だにしない彫像のようにベースを弾いていた。トミはとりあえず必死そうだった。

でも、今日のコンサートでは、石くんも、成ちゃんも、トミも、みんな楽しそうだった。楽しそうにギターを弾く石くんは、私の記憶では、ポニーキャニオン移籍より後には一度も見ていなかった。そして彫像ではない、グルーヴにノッて体を揺らしている成ちゃんに至っては、初めて見たような気すらする。嬉しかった。そうだよ俺たちはこれが見たかったんだよ!これが見たくてずっとコンサートに通い続けてきたんだよ!と思った。

私はコンサートでステージに向かって叫ぶようなキャラクターの客では断じてない。でも、今回は、はじめて、ステージに向かって叫びたくなった。

「宮本ォー!やればできるじゃねぇか!!何があったのか言えコラァ!!!」と。笑

早くドームでやってくれ

まあ、35周年も、はじめてのアリーナツアーも嬉しかったが、こんな最高のステージを見せられたら、さらに欲が出てきてしまった。もっとすごいことをやってほしい。

とりあえずさっさとドームツアーをやってもらえないだろうか。これは、半分は苦情である。アリーナ規模の会場で、あんなとんでもない演奏をされてはたまらない。会場が窮屈だと感じてしまった。もっと広いところで伸び伸び楽しませてくれ。

それに、あんなとんでもない量のエネルギーを、たったの2万人やそこらの客で受け止めきれなど、無茶振りがすぎるのだ。ひとり辺りの負担がでかすぎる。崩壊寸前の年金制度か何かか? ひとりの客が受け取れるエネルギー量には限界があるんだ、いい加減にしろ!

というか、こんなことができたんだったら、初日か、せめて2日目にこれをやってくれてれば、絶対そのあとのチケット全部SOLD OUTしたのになあ……。

巡るいくつもの正直な思いの数々

※ ↑はココロをノックしてくれっぽく読んでね

ここまで文句をつけたからには、もうド正直エレカシファン代表として言いたい不平不満を言い尽くしてやることにする。だってもっと盛り上げてほしいから。まだまだ行けるだろ?

  • なぜいつもグッズTシャツの色があんなに地味なんだ。もっとカラフルなものを出してほしい。客席の感情の盛り上がり度合いに対して、客席の色味のエネルギーが足りないのだ。ほぼ白黒だぜ?

  • 大体エレカシはモノトーンが好きすぎる。メンバーを大画面に映すときですらモノクロ。信じられない。カラーだと色気が駄々漏れすぎてショック死する人間が出るかもしれないという配慮か?いいからカラーで見せてくれ!こっちはもっと見たいんだよ!出し惜しみすんな!!

  • アニバーサリーに合わせて動画をたくさんTwitterやYouTubeにアップしてくれるのは嬉しいが、どうせならファンクラブだけの公開にしてほしいものである。あれを見て喜ぶのは既にかなりのめり込んでいるファンだけだろうし、会費を払っているからにはもっと特別扱いしてほしいのが人情だろう。というか、エレカシのファンクラブは動画コンテンツの置き場があるってことを忘れてないか?

  • ついでに言わせてもらおう。35thで雑誌に山ほど出るのはいいが、メンバー全員インタビューなんて企画はどう考えても一般紙より先にファンクラブ会報の企画でやるべきである。会費払ってるのに何故メンバー全員インタビューを読むのにさらに金を出して雑誌を買わねばならんのだ。一般紙のインタビュワーの方がよほど仕事してるぞ!

というのが、お客様の声ボックスに投函されたガチファンからの正直な意見ということで、もし関係者の方、見ていらっしゃいましたら、何卒よろしくお願いいたします。

俺はエレカシにもっともっと遠くへいってほしいんだ!まだまだいけるだろ!!

終わりに

いや、しかし、色々と文句をつけたが、ほんとに楽しかった。最高だった。
言葉を尽くして褒める必要がないどころか、安心して文句を言えるくらいのクオリティの高さが嬉しい。

いま思い出したが、少し前に書いたライブレポートで私は「yes. I. do」の「弱さに抗いたいぜ」という詞が素晴らしいと書いた。あの賞賛は今をもって撤回をさせてもらうことにする。あの曲に対する正しい感想はこうだ。

あんなとんでもねぇ力を持っているくせに「弱さに抗いたいぜ」じゃねえぞ!何を弱気な歌詞を書いてんだよ!「弱さに勝つぜ!!」と言い切れ!!そして有言実行で勝てコラァ!!!(巻き舌絶叫)

……少々取り乱してしまったが、感情の大きさゆえ、口調を荒くしないと文字では表現できないので、許してほしい。笑

えー、とにかく、エレカシのニューアルバムと、チャート1位獲得と、次のツアーの開催を楽しみに待つことにしよう。

と思ったが、そういえば、今年はすでにフェスにたくさん出演してくれることになっていた。ははは、せいぜい若手バンドを蹴散らしてくれ。とても楽しみだ。そして、みんながもっとエレカシのよさに気づき始めた頃、ドヤ顔でこう言いたい。

「あ、エレカシのファンクラブ入ったんだ? 分かるよ、マジでいいよね。まあ、俺はもっとずっと前から会員だったけどね。」と。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?