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ろう学校を語る

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私の生い立ちで学んできた学校18年間を振り返ってみる。今まで語ることない事実や懐かしい話を伝える場所です。通学していた当時は、聴覚口話法が主体の背景だった時代であり手話法への転換…
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#日本語

味覚を知る

味覚を知る

みなさん、ご飯を食べて味をどのように伝えますか。多くは「美味しい」「不味い(美味しくない)」という2択でしょう。笑。でもテレビで見るグルメレポーターの話で出てくることばって非常に様々な表現がありますね。

「甘い」「まろやかな甘さ」「ふわーとした甘さ」「とろける甘さ」・・・

 これってどういうイメージだろうか。と聞いたら、人それぞれイメージするものは違いがあるはず。きこえる子なら、その言葉を聞い

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「動詞」を学ぶ

「動詞」を学ぶ

先日の投稿「品詞には色々な種類がある」の続きで、これから一つ一つの授業の中で気付いたことを記述していきたい筆者であるがこれはあくまで実際に起こった中での出来事である。この出来事が他に似たような経験やすべてのきこえない子どもが必ずしも同じ事があるとは限らないということを前置きしておく。

 まず「名詞」から一つ一つ話したいと思ったが、ここはあえて「動詞」から始めていく。まず、どのようにして授業を行っ

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理由・根拠を説明する力

理由・根拠を説明する力

これから何回か、授業例で痛感したことを少しずつお伝えしていけたらと思うので、ぜひ読んで頂ければ幸いです。この気付きというのは、先日の投稿「オンライン授業を考える」にてお伝えしたように2つの授業を通して自分が得た新たな学びである。この学びというより、得た経験談として後における聴覚障がいの指導とは何かという教育者の視点から真面目に語っていきたい。暑苦しい内容かもしれませんが、一つの視点であるということ

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品詞にはいくつかの種類がある

品詞にはいくつかの種類がある

ことばの引き出しを増やしていくことで、自分の話す力がどれだけ日常生活の中で活かせること出来るのかが決まってくる。語彙力が多い人は、この人は頭賢いね・・・。とか仕事で色々と頼れそうな人だな・・・。と第一印象がそれぞれ違いが出てくるかもしれない。

 でもことばの引き出しを増やすことが良いことではない。私は一番とても大事にして欲しいなと思っているのが、ことばの使い分けが上手く出来る人ではないかと思って

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