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アラブ人家族の家系図を書いてみたら驚きの連続だった

上の画像をご覧ください。

これは、知り合いのパレスチナ人家族の家系図を書いたもの(の一部)である。

青の丸が男性、赤の丸が女性を表している。

中央下に書いた6個の丸のうちの赤い丸1つが、7年生、日本の中学1年生にあたる歳の女の子だ。
その子の名前を仮にバヤーンとする。

バヤーンのお家にはよく行かせてもらっている。
難民キャンプの中にある活動先から歩いて数分のところにあるので、活動終わりに立ち寄って、帰りのバスが来るまで家の中で待たせてもらうこともある。

先日、バヤーンと一緒にこの家族の家系図を紙に書いてみたところ、日本では考えられないような衝撃的な事実がいくつも出てきた。

それでは見ていこう。


まさかの10人姉妹

この家族のお家に行くと、いつもたくさんの女性が迎え入れてくれる。

というのも、バヤーンの父親にはなんと10人姉妹がいるからだ!!
アラブでは、女性が一人暮らしをすることはほとんどないため、未婚の叔母は実家で同居している。
最近行った時には、バヤーンの叔母たちに囲まれ、「マハ太ったね?」「ほっぺのお肉がすごいよ(←これは元々)」と口々に言われた(笑)

アラブではふくよかな方が美しいらしいので、彼女らにとっては褒めているつもりらしい、、、(とはいえ、痩せたい)


いとこはなんと61人

バヤーンの従兄弟の数を数えてみると、衝撃の61人だった。

ヨルダンでは従兄弟同士が結婚することがよくある。
そりゃー61人も従兄弟がいたら、親族とはいえ、我ら日本人が考える親族という概念とはまた違った存在になりそう。

とはいえ、従兄弟同士だとしても、乳母兄弟同士は結婚できないらしい。

私はというと、従兄弟は全部で2人。
日本の少子化を実感した(笑)


おじいちゃん、おばあちゃん同士が兄弟、姉妹

家系図を上にたどっていくと、バヤーンの父方のおじいちゃんと、母方のおじいちゃんが兄弟であることが判明。

そして、父方のおばあちゃんと、母方のおばあちゃんも姉妹だった。

自分に置き換えてみると、2人いるおじいちゃん、おばあちゃん同士が兄妹という状況は、なかなか理解し難い。

ヨルダンでは家同士の結びつきが強いので、ある家の兄弟と、ある家の姉妹が結婚することもよく起きる。


ひいおばあちゃんの存在

ヨルダンでは現在でも一夫多妻の家族に出会うことがある。

この家系図でも、右上には赤い丸が2つ並んでおり、ひいおじいちゃんには、2人の妻がいたことが分かる。

ちなみに、イスラム教徒の男性は、妻を4人まで持つことができる。
(ただし、平等に愛さないといけない)



このバヤーンの家系図は、アラブ人家族の特徴が全てと言ってもいいくらい盛り込まれていて、とても興味深かった。

バヤーンの従兄弟は数字だけで書いているが、これを丸で書くとなると、どれだけ横に長い家系図になるのやら、、、(笑)

ヨルダンに住んで1年半くらいになるけど、まだまだ驚かされることがたくさんあって面白い。

他にも家族に関連した記事を書いているので、良かったら読んでください。



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