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京都旅行記② 納涼古本市
大学時代を京都で過ごしたぼくにとって、夏に下鴨神社にて開催される納涼古本市は毎年参加していたほど特別思い入れのあるイベントだ。
しかし、社会人になってから7年目になるがこの7年間毎年下鴨神社には参ることはあっても"納涼古本市"に参加することは全くなくなったように思う。
決して忘れていたわけではない。
夏が訪れるたびに今年も"納涼古本市"の季節がやってきたなという自覚はしていたが、おそらく日々の忙しさになにかと理由をつけてすっかり参加することがなくなったように思う。
そして、今年。
今年こそは必ず行こうと心に決め、先々週から自分のスケジュール帳にクルトガで"8月13日 納涼古本市(下鴨神社にて)"と記入し、それから1日が終わるたびにスケジュール帳を確認し、来たる8月13日を待ち侘びた。
そして今日、朝8時に目が覚めると同時にベッドから飛び起き出発の準備をはじめる。
日帰りだから荷物も少ない。
ノースフェイスのバックパックに財布とメモ帳を放り入れると、ノープランで家から飛び出した。
あとは下鴨神社に向かうのみだ。
08.13
ここからは写真を通して振り返っていきます。
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あまりの人の多さに帰りたくなったがグッとこらえて、JR京都駅から京阪清水七条駅まで歩いて向かう。
汗が滝のように吹き出し夏の京都の暑さを思い出す。
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出町柳はぼくにとってある意味実家のような安心感があるので京都に行くとなったら最近はもうここにしか来ていない。
住んだことのある人にしかわからない良さというのもあるのかもしれないね。
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あまりの暑さに鴨川に足をつけている人が多数。
気持ちよさそうだなと羨ましく思いながらシャッターを切る。
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今回のメインは納涼古本市だけど、正直いつどの季節に来てもこの参道のベンチで小一時間ぼーっと時間を潰すことが多い。
読書してみたりとか、自然の音に耳を傾けたりとか。
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たくさんの古本屋が参道に所狭しと並ぶ。
ある程度目当ての本を考えてから参加するべきだったと大きく反省する。
戦利品は古本 一冊のみ。
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みんなの頭の中からまるで"線状降水帯"という言葉が飛び出したかのように恐ろしく激しい雨が降ってきた。
このあとこの雨のおかげか暑さは控えめになったけど、古本屋さんは大丈夫だろうかと心配になった。
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今年はお世話になりました。
次はたくさん買いにこようと思います。
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やっぱり人気店はすごいよなと思う。
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出町柳に来たらここでパンを買って鴨川デルタで座って食べることが多い。
今回は時間があまりなかったためか、購入はしなかったけれど、いざ志津屋の前に立つと心が走り出しそうになるのがわかった。
(買っておいたらよかったなと少し後悔する。)
その後は京都駅に戻るといつもお邪魔している小川珈琲でアイスコーヒーを頼もうかなと思ったけれど、店員さんが外国のイケオジさんだったので「ご注文は?」と聞かれて
「カ、カフェモヒートでお願いします」
とカッコつけた。
このカフェモヒートがコーヒーとミント味のモヒートがミックスされたものだったのだけれどすっごく美味しかった。
この夏におすすめとはよく言ったもので、甘すぎなくさっぱりとしているんだけれどコーヒーの味もしっかりしている。
お互いが邪魔していないからこその美味しさなんだろうなと1人批評してみる。
すごいぞ、小川珈琲。
小川珈琲を後にすると、とりあえず京都にやってきたので実家におみやげを買って帰ることに決め京都伊勢丹へと向かう。
たくさんの人、行列、お店で優柔不断が取り柄のぼくはまず帰りたいと思ったけれどぐっと堪える。
ぐるっと一周見てまわった結果、阿闍梨餅を持ち帰ることに決めた。
行列の最後尾に並ぶこと5分、無事購入に成功する。
あとはもう京都ですることは無くなったので自宅へと戻ることにした。
時刻は午後15時。
もっともっといたいと思えるところ=京都だなと毎回のように思ってしまう。
正直帰りたくない、ずっといたいと思うけれど離れて住んでいるからこそまた訪れた時の楽しみが膨れ上がっているんだろうなぁと思う。
この距離感でいいんだよ、これで。
とりあえず今はそう思うことにし、電車に乗り込むとそっと目を閉じることにした。
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