夏のペース走は、「日陰走」で距離を稼ぐ
7月に入り、距離走やペース走をするのに身の危険を感じるアスリートランナーも多いのではないでしょうか。
この時期はトラックでインターバル走などの負荷の高い練習を、短時間でギュッと凝縮するのもいいのですが、中強度でそれなりの距離を踏む練習もしておかないと、10月以降のレースに距離耐性ができるか不安になりますよね。
そこで、夏でも距離耐性をつけ、秋のレースでさり気なくPBを狙うためにオススメの練習を3分でお話しします。
「日陰走」で、距離を稼ぐランを
さいきんの夏は、高温&高湿度というスーパーストロングで、がんばって5時に起きて走ってみても、距離を踏むのはしんどいです。
ついつい夜のジョグが中心になりがちなのですが、3カ月後の10月からはレースも始まるし、本番を意識して朝にペース走をしておかないとちょっと不安になったりもします。
そこで秋のレースにエントリーしたランナーにオススメなのが、休日朝の「日陰走」。
大きな公園には大きな樹木が生い茂っていることが多く、うまくコース取りすれば半分以上を日陰で走ることも可能です。
照りつける陽射しを遮ることに成功したランナーは、高温&高湿度という強敵に立ち向かうスペシャルウェポンを手にしたようなもの。
さらにそよ風が吹いてくると天然の扇風機のように心地よく、テンションもピッチもちょっと上がったりなんてことも。
砧公園のクロカンコースで日陰率9割を
実際にいろいろな公園で「日陰走」にトライしてみたところ、東京エリアで激推しなのが世田谷にある砧公園。
公園内に駒沢大学の大八木前監督がつくったと言われるクロカンコースがあり、そこは7割ほど日陰なんです。
さらに部分的に林道コースへと変更することで、なんと9割を日陰コースにすることもできました。
コースは1周約1.67kmで、3周するとちょうど5km。
距離の計算もしやすく、ほどよくアップダウンもあり、12周20kmほど走ってみたところ真夏でも快適な練習ができました。
本番に備えて「暑さ対策」も
この「日陰走」のさらにいいところが、距離耐性だけなく暑熱順化も促進されること。
10月&11月のレースは天候によって灼熱レースになることもあり、暑さ対策もしっかりしておきたいですからね。
というわけで7月&8月は近所の公園で日陰コースをデザインし、週イチ「日陰走」を取り入れて、質のいい練習で距離もしっかり稼いでいきましょう!
もちろん水分&マグネシウムをしっかり補給して、ケガや病気のケアもバッチリと。