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介護は結局"センス”なのか

169本目。介護はと人が関わる仕事です。

・サービス提供する相手は「人」
・一緒に仕事する仲間も「人」
・もちろん自分も「人」
・利用者の家族や友人なども「人」


コミュニケーションの場面も多いです。


コミュニケーション。。。
苦手やわ。。。


という人も少なくない。


コミュニケーションって

・人柄
・面白い話ができる
・気の利いたことが言える
・話を聴くのが上手
・感じがいい

などが大切と思われがちです。

そして、これらをまとめて、、、

センス

と言われがち。



一方で、介護には技術もまた必要です。


前回のnoteにも書きましたが、
やはり、相手を不快にしない触れ方、持ち方など

介護の技術があることで、
信頼してもらいやすくなります。


・痛くない技術
・嫌な感じを感じさせない技術
・安全な技術
・自分で動いたかのような技術

などなど。

これらも、まとめて、、、

センス!!
と言われがち。

介護における"センス”とは


気づき、と 自然にできるか
のような気がします。


ではまず、介護における「気づき」について考えます。

以下のようなことに気付けるか
が大切ではないかと思います。

いつもと違う変化
 顔色悪い、手に力が入ってない、とか
 
今、利用者さんが考えているであろうこと
 困った顔してる。やり方わからないのでは?など

身体の動きを観て、どのように介助するか
 左足が使えないから右に体重を乗せてみよう、など

服や家具、車イス、明かりなど環境の変化
 袖が上がってない、車イスのサイズ合ってないかも、など

リスク要因
 コンセントにつまづくかな、お饅頭は喉に詰まるかな、など

目の前の様子と、事前情報をリンクして考える
 眠そうなのは薬が変わった影響かも、など

がとても大切です。


①②③は、本人のこと
④⑤は、本人の周りのこと

それぞれの視点での"気づき”が大切ですし、
これらをサラリと自然にできる人が、いわゆる

センスのいい人
かと思います。


これらに気付けるかの分かれ目は、

介護の現場で注意すべきこと、大切にすべきこと
要するに仕事の本質をわかっているかが大きいのかもしれません。

本質がわかっていれば、
自然と注意が向く、意識が向くと思います。

意識すれば、見えるし気づけます。
意識できるか、が肝でしょうか。

介護の本質とは??


では、介護の本質とは??

本質とは、そもそも介護は何をするのか
という大きな視点。

利用者さんの安心で快適な暮らしを支えること
できることや、やりたいことを無理なくやってもらうこと
などです。

本質がズレていると、意識するべきことがズレるので、
センスない行動につながってしまいかねません。。


もう一つは、目の前の人をちゃんと観察できているか。

相手の状態や状況を、ある程度でも把握していないと
何に注意すればいいのか、わかりません。

立ち上がるときに、いつもより辛そうだな、、、
と気付けるのも、

普段から相手に関心を持ってちゃんと観ていることと、
、ちゃんと観ることで、過去と今の比較ができます。

すると、「変化や違いに気付ける」という訳です。


あと、気付きのためには、知識も必要です。

こういう病気は、こういう傾向がある、
そして、目の前の利用者さんはこういう状態だ。

となれば、一般論や科学的なものと現状を
比較できますので、その比較での違いに気づけます。

医療職への連携もしやすくなりますね。


技術や知識は、介護には必要です(勉強せねば!)


ここまでをまとめると、
センスとは、サラリと自然に「気づける」か

そのためには、普段から観察すること
知識も持っておくこと

という感じでしょうか。

気づく、だけではダメ


はい!気づくだけではダメです。

気づいたなら、行動に移さないといけないからです。

この行動にも、やはりセンスの違いがありそうです~


では、センスのいい行動って??

・気が利くねえ~
・それ助かる~
・安心できる~
・不快じゃない

と感じてもらえるような行動ではないでしょうか。

つまり、相手にとって有難い行動
でしょうか。

まずは、相手にとって「有難い行動」とは何か
それに気づくことがファーストステップ


次は、それを実践できることが求められます。

例えば認知症の方

「あ、ご飯食べたこと忘れてるみたいだ。
 みんな食べ終わった様子を観て怒ってるぞ」

という状況。

”忘れている”ことには、気づいている。
ファーストステップはクリア♬

さあ、みなさんなら次にどうしますか??


忘れている人に対して、

A、忘れているんだから、思い出してもらおう
B、忘れているのは仕方ない。話をごまかして流そう
C、忘れてることを感じさせないように話を合わせよう

一般的には、このどれかになるかと思います。


この例では、
・認知症の知識
・相手がどういう状況や状態なのか

わかっているかがポイントになると思います。

認知症は、記憶の障害。
忘れてしまうことは仕方ないと言えます。

まちがっても、覚えていないことを怒ってはいけませんし、
思い出してもらおうとするのも、本人にとってはストレスになります。

覚えていられない病気、なのですから。

この知識を持っているかが重要です。


そうすると、BかCになると思いますが、
認知症の方は、何もかもわからない訳ではありません。

感情はあります。
だって怒ってるんですから。怒りも立派な感情です。

ごまかす、という状況もあり得ますが、
まずは、相手の世界に合わせていくのがいいと思います。


ご飯を本当は食べている、
でも本人の頭の中では、食べていないことになっている。

なら、その世界に合わせて「食べていない」設定
言葉をかけていく方が、相手に自然に寄り添っていけます。

この一連のセンスのいい行動をするには、

・認知症の知識
・どんな感情か観察
・どういう振る舞いをすれば納得してもらえるか

というプロセスがありました。

このように、センスのいい人は、

よく観て、よく考えて行動する。
そのための準備(知識)もしている


というところでしょうか。


身体介助のセンス


身体介助などのフィジカルで実技的なケアでの
センスのいい行動って?

・身体をどう動かせばいいか
・どう触れるといいのか

などを理解し、実行できることが大切です。

ある意味スポーツに近くて、

理屈を知っておき、自分の身体の動きも知っておき、
頭の中でイメージをして、身体を動かして実行する。

これまた、スポーツと同じく
練習も必要です。

練習、普段から意識して行動


介護って誰でもできる
と言われがちです。

できると思います(できるんかい!!)


「ただ、できる」のと、

高い質で、できる」のは大きく違います。


これは、どの世界でも同じかと思います。


質の高い実践のためには、

学ばないとできませんし、
練習しないとできない。


相手あっての介護なので、
実践以外の練習の場面も限れれています。


・研修や教育の動画を観る
・イメージトレーニングをする
・誰かと練習をする
・普段から意識して行動する


普段から、効率的な身体の動かし方を
意識して実行する。

腰が痛くならない屈み方とか、
腰に負担のない身体の使い方とか、

日ごろから意識して行動すると、
無意識に実践できるようになります。


すると、自然にできる。

つまり、センスのいい行動ができる(^^♪


介護におけるセンス

気づき と 自然にできること

として考えてみました♬


センスのいい介護職を育てていくこと

自分の新しいミッションが見つかったような感じがします!!


まずは、自分が勉強べんきょう~~★✩

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