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「なんとなくメキシコ」から「しばらくはメキシコ」へ。訪問するだけのつもりが住み着くことになりそうな、9つの理由。

「とりあえず3週間滞在して、その先どうするか考えるか~」

真っ当な社会人なら許されないような軽さで、メキシコの地に降り立ちました。それがまさか、楽園ハワイに行った後にまた戻ってくるなんて。

「ここに住むことになるとは!」「学校に通うことになるとは!」「仕事を探すことになるとは!」……と、自分でも内心びっくりの「とは」が続いているので、新年を迎えた今日、一度落ち着いて現実を見てみようと思います。

現実的な滞在のしやすさについて。

まずは、単純なところから。どんなに国が魅力的で観光名所がたくさんあっても、そこで暮らせるかどうかは別問題。メキシコはどうだったのか。

●物価が安い。
●家賃も安い。
●観光ビザで180日滞在できる。

水は2リットルが約70円、電車は約30円。レストランは感覚的に日本の半額で家賃は3~5万円。アメリカのようにイミグレが厳しいこともなく、一度海外に出たら(今のところ)、また疑いもなく180日の滞在権が復活。

感覚的な滞在のしやすさについて。

次に、実際住んでみてわかった現地の雰囲気や現実。先述の理由と合わさって、「海外に住みたい」と思っている私に魅力的に映っているところ。

●気候が良い。
●意外と危なくない。
●若い人が多くて活気がある。
●少しスペイン語が話せると現地人が優しくなる。
●日本人は売り手市場。
●(私の好きな)アメリカに近い。

約2ヶ月の滞在の中で、お昼に雨が降ったのは一度だけ。また、日本では「メキシコ=危険」と言われていますが、メキシコシティで凶悪な事件が発生することは殆どありません。スリが多かったり、ホームレスがたむろしたりはありますが、それは他国の大都市と同じかな、という感じです。

そして驚きは平均年齢。メキシコの人口は日本とほぼ同じ約1.3億人ですが、平均年齢は29歳(2020年の平均年齢見込み,総務相「世界の統計2017」より)。ちなみに、同データ内で日本は49歳です。街を歩いていても、若者が多いなーと実感できます。

あとは、日本人を取り巻く雇用の状況でしょうか。ある程度の社会人経験やスキルのある人がメキシコを選ぶことは少ないらしく、売り手市場だと幾人かから言われました。人事の方とお話しする機会もありましたが、同じ認識だとのこと。先進国で優秀な日本人や外国人と戦うより、苦しまずに仕事を見つけられる可能性を感じています。

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2020年をメキシコで迎えて。

日本のような年末年始の雰囲気は皆無ですが、家の前のホームレス約20人が音楽をかけて歌って踊っているのを横目に、ひっそりと新年を迎えました。

2月までは少しずつ仕事をしつつ、キューバに行ったり独学でスペイン語を勉強したりする予定。3月からは国立大学UNAMの中のCEPEという語学学校に6週間みっちり通うつもりでいます。そこから先は、まだ未定。でも少なくとも1年はここで暮らしてみようかな。

でも何が楽しいかって、私のいる地域で日本人を含むアジア系の人々を見かけることが皆無なのです。私がどこの国の人かわかるか?と友達のメキシコ人がタクシー運転手に聞いてくれたのですが、「うーん……全然わからん」と言っていました。

生まれ育った国と全く違う環境、知らない言葉を話す人々。すべてが新鮮で心地良い。店員さんから掛けられる「セニョリータ!」の響きもなんだか嬉しい。

そういえば母に全く連絡していないのを思い出して、1週間前に初めて写真を4枚LINEで送ったら「こういうの嬉しい~安心する~。たまには思い出してよ。」と返信がきて苦笑い。距離があるほうが身近な人に優しくできるのかもしれないな。

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