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デザインインフルエンサーを信じてはいけない!【海外記事メモ】

今日はこの記事をメモしたいと思います。なお、画像もこちらから引用いたします。

日々自分は海外のデザインやクリプト関係の投稿者の情報を翻訳して横流ししているわけですが、ちょっと気になったタイトルだったので読んでみようと思いました。

noteに限らず、Twitterとかでも気づいたらデザイン系のインフルエンサーの情報でTLが埋め尽くされていたりしませんでしょうか。
もちろん好きな人の投稿を見る分には苦もないかもしれませんが、今日はこの記事を読んで一歩立ち止まって現状を見返すきっかけができたらと考えたりしています。

デザイナーの情報発信に惑わされるな!

もしあなたがデザイナーで、SNS上にインフルエンサーのデザインのコツのようなもので埋め尽くされているような状況なら、この記事をぜひ読んで下さい。
投稿を見てみると、彼らは本来複雑であるはずのデザインに関する問題を過剰に簡素化させ、白黒はっきりとものを伝えています。
「このデザインは良いけど、これはダメ!」のように、あたかもデザインには良いか悪いかがはっきりと区別できるもののように投稿しています。
ただ、少し立ち止まって自分自身で考えてみましょう。

LinkdinやらTwitterの投稿は過剰に単純化されています。脈絡もないUI画面が表示され、これは良いUXか悪いUXか?などという投稿が後をたちません。

LinkedInで見つけた画像

多くの点でこの種の単純化された事例は間違っています。
これらはSNSの上でしばしばバズり、経験の浅いデザイナーにとっては非常に良い教材のようにみなされています。
しかしデザイナーにとって重要なのは文脈を読み解き、ユーザーの要求がどこにあるのかを熟考することにあります。
こういった投稿には4つの課題が存在します。

1.一体何が良いUXのなのか?

UXは正誤がはっきりとつくようなものではなく、グラデーションの中に存在します。あるユーザーにとっての良いことは、別のユーザーにとっては悪いことだってあります。
歯車アイコンが設定ページを意味するものであることは一部のユーザーにとっては明らかなことかもしれませんが、他の人達にとってはそうと言い切れるものではありません。ホームデポにいる買い物客であれば、ナットとボルトのコーナーを表しているものだと感じるでしょう。
タブバーのテキストを排除することは良いことかもしれませんが、一方でこのアイコンを押すと何のページへ遷移するのかをテキストで添えることがユーザーの理解を助ける場合もあります。

2.デザインの選択はあいまい

UIデザインで行う小さな選択のそれぞれには、異なる影響を与える長所と短所が存在しています。最良のデザインは異なる要因の中でバランスが取れており、使用される文脈やユーザー問わず最大限の効果を発揮するように調整する必要があります。

デザインはバランスである

3.盲目的にエキスパートに従うことは危険

自称エキスパートデザイナーが多く居ますが、彼らは本当にそうでしょうか?そもそもエキスパートデザイナーとは何なのでしょうか?多くのフォロワーを持ち、カンファレンスでスピーチを行うことでしょうか?
我々はUIデザインにおいて何をすべきかという判断を、これらの権威バイアスによって曇らせてはいけません。

4.誰かの意見よりも自分で見たデータ

さらに言えば、ユーザーの文脈やニーズを検討するには、デザイナーはその判断をリサーチとデータに基づいて行う必要があります。
このことはユーザーフレンドリーでかつ効果的なデザインを実現することに役立ちます。
ユーザーリサーチを行ってデータを集めることで、どのようにユーザーがデザインに対して反応し、何ができてできなかったかについてデザイナーが価値ある気づきを得ることができるでしょう。
データのエビデンスによって生まれるデザインは、SNSからの意見をもとにしたものよりも良いものとなるでしょう。


まとめとして、盲目的にSNSにあふれるインフルエンサーたちのデザインアドバイスに従うことは危険ということです。
デザインは決まった一つの正解があるものではなく、誰かにとって良いものは誰かにとっての不自由にもなりかねます。
もし次回あなたが「良いUX vs 悪いUX」と言った情報を目にしたら、一度立ち止まって自分自身の状況と照らし合わせて考えてみてください。
「インフルエンサーなんて信じず、あなた自身を信じて!」


感想:経験としてエキスパートの意見に盲目的に従うのも必要では

今日の記事は、盲目的にSNSの情報に従う危険性を訴え、きちんと自分の目で見たデータや事実にもとづいて最適なバランスでデザインしましょう、という主張でした。

異論の出ようのないど正論ではありますが一方で、経験値の乏しいデザイナーに関しては自分はそういったインフルエンサーの意見に一旦従って作ってみるのも必要なことかと思いました。

なにかの情報に対して自分自身で「これはこの場合はOKだけど今回はNGだ」というような適切な判断ができるのは相応の経験値が必要であると考えます。
経験値やデータがなければ、SNSにあふれる情報に対して自分軸の判断というものはできないのではないでしょうか。

なので自分はSNSの情報に対して「一旦やってみて高速で改善する」のが長い目で見た場合特にデザイン初学者にとっては重要なアクションじゃないかとも考えました。

こう書いて思い出しましたが、自分も以前マッチングアプリをやっていたときはまさしくYouTubeの情報を一旦鵜呑みにしてみて「これは上手くいったけどこっちはダメだった」ということを繰り返していました。noteにその軌跡をまとめています。

デザインと同じようにSNSとの情報の付き合い方は人それぞれ、いい具合な接し方を探りながら上手に情報を仕入れていきたいと思いました。

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@やました
デザイン集: https://www.saito-t-design.com/
Twitter(note更新の際につぶやいたりしてます) : https://twitter.com/yamashita_3
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