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2023年、ミニマムデザインは死ぬ【海外記事メモ】

今日はこの記事を取り上げたいと思います。なお、画像も以下から引用いたします。

先日までデザイントレンド系記事をnoteにまとめていたのですが、今回は逆に「クリーンでミニマムなデザインなんて時代遅れになるぞ!」という内容のようです。一体なぜなのでしょうか。
早速読んでみたいと思います。

2023年はミニマムなブランディングに別れを告げる年

ブランディングはTikTokでスワイプを繰り返すZ世代たちに後押しされて急速に変化しています。
これまではデジタルチャンネル上や印刷での可用性を考慮して、ミニマムなデザインによるブランディングが主流でした。

Appleを筆頭として無駄のないUXが開発されていき、Instagramはミニマリスト志向なミレニアル世代へ向けて全体のデザイン作り直しました。
しかしそこには問題があります。

ミニマリズムは退屈!

几帳面でナチュラル調の部屋に住んでいるような自称ミニマリストなミレニアル世代はブランディングの世界で働いてはいません。それはなぜか。
ミニマリズムは雑然としていたり散らかっていたりするものでなく、内省や瞑想、落ち着きにあります。これは孤独と静寂を求める人にとっては非常に良いものです。

ただ、もしあなたが巨大なポジションを目指していたり、競合に対して大きなアドバンテージを得ようとしている場合においては、これでは不十分です。

世界はすっきりしたデザインを求めている

ファッションのようなデザイントレンドは社会の気まぐれに左右されています。

カオスなトランプ政治の時期から、終わりの見えないパンデミックによるロックダウンの期間においては、スッキリとしたデザインは安心と安全を想起させてくれるものとして支持されました。

Pantoneカラーオブ2022はそういった文化的リアリティを反映したものとなっていました。

人々はまだ尖ったデザインを受け入れる心の準備ができていません。彼らは安心を求めているのです。

ここ数年は停滞を続けたデザインは、既定路線を歩み続けた

昨今は全世界の熱狂が感じられません。
ウクライナは戦時下にあるし、アメリカは人種差別の改善には打算的な動きが見えるし、気候変動による環境破壊が続いています。しかしまだ希望はあるように感じられます。

それはおそらく超インフレな状況にもかかわらず失業者が歴史的に低い水準にあるからだと考えられます。

もしくは、国内市場の変化や不自由な学生への借金にも関わらず、若者たちが明日への希望を捨てていないからかもしれません。

昨今の楽観主義はデザイン業界に対しても波及していき、安全でクリーンなイメージは時代遅れとなりつつある

過去十年間で歴史的に高級志向で伝説的なブランドが軒並みミニマムデザインへ移行したことを覚えていますか?
ハーレーダビッドソンやスターバックス、Microsoftなどはその一部でしかありません。

そしておそらく新しいデザインに対して最悪な攻撃を受けたのはGAPでしょう。

https://medium.com/@travisbragg/2023-is-the-year-i-say-goodbye-to-minimalist-branding-9877eeda4744

彼らが発表した新しいデザインは民衆からの大バッシングを受け、数百万ドルを費やした不必要に"sexy"なデザインは即座に昔のデザインへ変更を余儀なくされました。

私が明らかにしたい現代に起きつつあるムーブメントは、「ミニマムデザインによるブランディングは死んだ」ということです。(ちなみに、私は何者でもないただのブランディングデザイナーです)
以上が、私が2023年に取り組むブランディングの方向性についてのお話でした。


感想:ミニマムなデザインは時代と関係ないんじゃない?

読んでみたらちょっと今回は英文が難解でかなり意訳した部分が多かったので意味が違っていたらごめんなさい、。

ただ、筆者の主張はどうも「ミニマムデザインが活況なのは世界的な不安が背景にあるからだ!」というもののようです。どうでしょうか?

確かに世間のムードや個人の感情がデザイントレンドに与える影響は大きいでしょう。不安な感情からの逃げ道を求め、安心感あるブランドを探してしまう心理もあるかと思います。

しかし、ミニマムデザインが支持を受け始めたのがコロナ禍だったりトランプ政権の誕生の時期だったり、ましてやウクライナ紛争が起きてからの動きでしたでしょうか。そんなことはありません。

ミニマムデザインは人間の認知特性の面から考えても合理的で、ユーザーが求めるゴールへの最短距離を示すのに必要な考え方に感じます。
もちろんあえてミニマムなデザインを志向しないアプローチもあるかとは思いますが、どんなデザインに対しても適用で得る普遍性をもったデザインであることは2023年以降も変わらないのでは?と感じるところでもありました。

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