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NOKIAの"Pure UI"は他のUIと何が違うのか?【海外記事メモ】

前回に続きこちらの記事を取り上げたいと思います。なお、画像も記事から引用します。

こちらの記事では以下の4つの章立てで議論が展開されていました。
1.Pure UIとは?
2.Pure UIの要素
3.何が異なっているのか?
4.Pure UIの今後

「2」までを読み進めた前回の記事では、Pure UIがこれまでテクノロジーにあまり馴染めなかった人にとっては使いやすく、ITが得意な人にとっては楽しく使えるUIであるというPure UIの概要が説明されていました。

今回はそのPure UIについて、章立てのうち後半の2つを読みながら、具体的に世の中のUIとどのような違いがあるのかについての記述を見ていきたいと思います。

本日もよろしくお願いいたします。

Pure UIは他のUIと何が違うのか

NOKIAの新しいデザインはPure(ピュア)、Simple(シンプル)、Flexible(柔軟)という3つのポイントへフォーカスされています。
さらにこれらのデザインはカスタマイズ性を有しています。
ここではNOKIAがPure UIによって、どのように人々のインターフェイスの使い方を変えようとしているのか、といういくつかのポイントを解説していきます。

1.カスタマイズ可能なカラースキーム

Pure UIは、ユーザーの好みに合わせてカスタマイズができるように設計されています。その一つがカラースキームで、ユーザーは好みに合わせてインターフェイスの色合いを変更することができます。

変更可能なカラー(GIFアニメは原文より参照ください)

2.感動を呼び起こす

Pure UIはエレガントで美しいアニメーションをデザインに含んでおり、見た目もとても良いです。このアニメーションによって、より簡単で直感的なUIの操作性を実現させています。

3.オリジナルのアイコン

Pure UIのアイコンは細かいアニメーションも相まって、滑らかで現代的な見た目をしています。これらのアイコンは簡単に識別でき、ユーザーが目的の対象を探すことを容易にしてくれています。

Pure UIのアイコン(GIFアニメは原文より参照ください)

4.Pureタイポグラフィ

Pure UIはデザインの必須要素としてタイポグラフィの開発も行っています。
クリーンでミニマムな見た目は汎用的な使用性と視認性を実現しています。
さらに多言語対応もされているため、異なる国をまたいだビジネスの中でも多様な用途で使用することができます。また、タイポグラフィは小さな画面における可読性も確保しているため、ユーザーは目に負担をかけることなく文字を読み、理解することができます。

Pure UIのタイポグラフィ(GIFアニメは原文より参照ください)

5.Pureダッシュボード

Pureダッシュボードはカスタマイズ性とシームレスなUXをユーザーへ提供します。ダッシュボードはユーザーが必要な情報やアプリに効果的にアクセスするための中心ハブのようなものです。
Pureダッシュボードはクリーンでミニマムな見た目によって、操作に迷うことがありません。ユーザーは好きにダッシュボードをカスタマイズし、真に個別最適化されたUXを実現させることができます。

6.様々なデバイスへの対応

Pure UIはタッチスクリーンに最適化され、スマホやタブレットを簡単に使えるように設計されています。ラップトップやスマートウォッチを含め、多様なデバイスを横断してシームレスに動作するようにデザインされています。

Pure UIは様々なデバイスに対応している(GIFアニメは原文より参照ください)


Pure UIの未来

Pure UIはBtoBビジネスにのみ利用可能なものではあるものの、NOKIAはその範囲を拡大させようとしています。
NOKIAはスマホやスマートウォッチ、ラップトップなど他のデバイスにおいてもこのデザインが使用できるようにしていくことを述べています。
しかしながら、NOKIAはその拡大に向けた具体的なスケジュールは示してはいません。

NOKIAはまた、Pure UIを長い期間にかけて進化と改善を続けていくということも述べています。
NOKIAは継続的にユーザーからのフィードバックを受け付けて、インターフェイスを改良していくことを保証しています。
さらに、NOKIAは将来的にエンタープライズ企業と一緒に開発を続け、より機能的にPure UIを仕上げていくことを約束しています。


今後も成長が期待できるPure UI

私の意見としては、NOKIAのPure UIはUIデザイン分野へ新しい風を吹きこんでくれるものと考えています。シンプルさとカスタマイズ性を志向し、様々なデバイスへ対応することで多くのエンタープライズのユーザーを確保できることでしょう。
NOKIAが自社のスマホにPure UIを実装しないという判断には驚きましたが、Pure UIは今後多くのデバイスで使用できるようになることを彼らは約束しました。私はユーザーからのフィードバックに基づいてインターフェイスを献身的に改善し、Pure UIはBtoB、BtoCの両方のユーザーに支持される大きなデザインルールになり得ると考えています。


感想:エンタープライズ(ビジネスユーザー向け)特化という戦略

マイクロアニメーションやシンプルなイラストなど、非常に現代的なUIのトレンドを取り入れつつ、これらが(一旦は)ビジネスユーザー向けに展開して、そこからのフィードバックをもとに改善していく、という方針に筆者同様驚きました。

確かに改めて考えるとエンタープライズ向けであっても一般消費者向けであっても、人間が使う以上UIは大きく差をつける意味はあまりなかったようにも感じますが、エンタープライズ向けの製品のUIって一般消費者向けに比べてやや保守的で前時代的なデザインを取り入れているイメージがあります。

こういったところに向けて、一気にデザインの力でエンタープライズビジネスに向けて新たなUXを開発し、NOKIAのブランド価値を高めようとする気概も感じられました。

今後Pure UIはどのような進化を遂げ、どのように私達に新しい体験を与えてくれるのか、楽しみにしていけたらと思います。

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