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5/15(日) “ダン詩ング”への想い

こんにちは、アニメーションダンサー・振付師のmaekonです。

いよいよ今週末5月15日、埼玉・縁卓にて
長野在住の詩人・ウチダゴウさんとともに
ダンス×詩の朗読のセッションLIVE “ダン詩ング”  が開催されます。

SNSで再三告知やイベント開催の経緯、見所などをお伝えしているので、ここではそのイベント開催に向けた今のリアルな心境について綴ってみようと思います。



放出するということ

自分で企画しているので当たり前のことではあるのですが、今回踊るのは私一人。

私はただ約90分、休憩も挟みながらウチダさんの言葉する詩に身体を反応させ続けます。もちろん、外から見たら止まっている動きだったとしても、内側を燃やし続けなければいけません。
集中力を研ぎ澄まし、自分の中にあるものを放出し続ける作業。
ウチダさんは投稿で「実験的なライブ」といっていましたが、まさに公開実験といった感じでしょうか。

アニメーションをやる人には共感してもらえる感覚だと思うのですが、ほとんど瞑想に近いです。

瞑想状態で内側と対話しながら、放出する。

そんなことが、私にできるのでしょうか。
でも、やるしかありません。やってみた先に何があるのかもわかりません。
そんなもの見せられてもたまったもんじゃないよ、という感覚の方もいるかもしれません。
あるいは 一人の人間がそんなことをしてるのを観る機会はそうそう無いからみてみたい と、怖いもの見たさに興味をもってくれる方もいるかもしれませんね。

動機はなんでも構いません。
ただ、私の鍛錬の場であることは間違い無いので、自分でやりたいと言っておいてこの企画が立ち上がってからずっと心穏やかではありません笑

その放出の先になにがあるか。それをただ楽しみに今、過ごしています。

ご予約はコチラから
https://catchball.square.site/danshing

感じてほしいことは何も無い


こう言うと語弊があるかもしれませんが、
私の中に「こういう思いを受け取ってほしい」というものは何も無い、という意味です。

観る人は詩と踊りを同時に、あるいは交互に、浴びることになるでしょう。
そして目の前でなにやら動いているそれ(私)をじっと観たり、俯瞰しながら、あらゆることを思考すると思います。
意味づけをしたくなればしてもらっていいし、こういう解釈をしました、があればぜひ共有してもらいたいです。

私はこれまでインスタに動画を500本以上あげてきましたが、今でもコメントやDMで「こういう風に見えたよ!」と自分が思ってもみなかった解釈を教えてもらうことがとてつもなく大きな喜びです。

私は何も考えてなくて心のままに動いただけなのに、何か感じるものがあったんだ…と嬉しくなります。
その方特有の感性に触れることができるし、また自分自身が豊かになれる。

この連鎖が大好きなので、それがウチダさんの詩と交わったときのリアルの場でも起きないかな〜とドキドキしています。



心が動く瞬間

ダンサー歴は丸3年とまだまだ未熟な私ですが、上記のようなコメントは、活動初期からいただいていました。
それはきっと私のスキル面ではなく、感性やセンスを楽しんでくれたのだと思います。

様々な踊りみる中で、そして私も技術を磨く上で自戒も込めて思い切って言うのですが、


スキルを見せるための踊りほどつまらないものはない


と強く感じています。
自分がそこに囚われてしまうことが多々あるからこそ言います。うう、心痛い。

技術面ですごいな〜この人の動き!というのはもちろんあります。
ただ、技を見せ合って仲間同士で盛り上がるのは全然良いと思いますが、
それだけではとても狭い世界に留まってしまう気がして仕方ないのです。

もちろん必要最低限のラインは必要です。
そこから先はいかに新しく、面白い、斬新なことをやっていけるかどうかと、"使命"というと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、せっかく踊りでみせる大切な才能を頂けたのなら、それを人々にもっと届けようとする意識をもつことが重要だと私自身は思っています。



“こういう思いを感じてほしい”というのはないけど『届けようとする意識がある』とはどういうことか。

ここでいう『届けようとする意識』は、私の中では<誰かの心が動く瞬間をつくるために生きる>ということ。

もちろんこれはあくまで私の話。
表現の仕方は人それぞれです。

本当に心が動くかどうかなんて、やってみないと、世に出してみないと、全くわからないんですよね。だから生み出すことは苦しい。人間性やライフスタイルも全部現れてしまうから嘘もつけない。でも苦しいを楽しいに変えたいからやる。


ウチダさんの詩の朗読会にいったとき、詩によってすっと入るもの、分からず終わってしまったもの、この言葉の並びはすごく好きだというもの、そんな言葉があるのかという発見など、とにかく沢山自分の中で対話しました。脳内が忙しかった。だから一回力を抜いてぼーーっと聞いてみると、今度は頭ではなく心が勝手に感じたりするんですよね。

ウチダさんの詩と私の踊りで、どんな化学反応が起きるか分かりませんが、瞬間瞬間に身を委ねる時間にしてもらえたら幸いです。



なんだか最後はダン詩ングへの想いというより自分の今生きている意味まで飛躍した内容になってしまいました。。

最後に、この企画に関わってくださるウチダゴウさん、キャッチボォルのヤマチさん縁卓の中村さん、リストギャラリーさん、カメラマンの海斗くん、デザイナーのべじ(ayami morishima)に心から感謝申し上げます。
お一人お一人、リスペクトしかありません。今回関わることができて本当に嬉しいです!
さらに長くなるので個々への想いはあらためて。



5月15日の埼玉公演、6月18日の長野公演、どちらもまだお席ご用意できますので、ご予約お待ちしております。

ここまでお読みくださりありがとうございました。


maekon


◯概要
まだあなたが観たことのない、ダンスと詩の朗読のセッション。知識もルールもいらない、ただそこに身を置けばいい。形のないダンスと朗読の声は、どこにも残らない。あなたの中にかすかに残るだけ。
新たな体験をご用意してお待ちしています。

◯会場・日程
/ 埼 玉 /
2022年5月15日(日)
午前の部 10:30-12:00
午後の部 14:00-15:30
縁卓(えんたく)
さいたま市南区南浦和1-22-10

/ 松 本  /
2022年6月18日(日)
追ってご連絡いたします
List Gallery 
松本市大手5−4−24

◯料金
3,500円(税込) 
以下サイトにてお申込みください。
https://catchball.square.site/danshing

◯プロフィール
/ maekon /
ダンサー・振付師。アニメーションダンスを軸に表現活動を行い、長い指先を活かした繊細な表現も得意とする。人の目を惹きつける不思議な動きで、MVなど様々な映像作品に出演。日常の延長にある踊りを模索しながら、詩に向き合うことに挑戦する。

/ ウチダゴウ /
1983年生。してきなしごと代表。執筆・出版から、商品コンセプトや企業理念の詩執筆、詩のドローイングまで、活動は多岐に渡る。グラフィックデザイナーとして、ブランディングを兼ねたディレクション・デザインも。全国各地で個展・朗読会を開催。近年スコットランドを度々訪ね、現地での執筆・朗読・個展活動を行う。詩集に『空き地の勝手』『原野の返事』(してきなしごと)、『鬼は逃げる』(三輪舎)。雑誌『nice things.』連載。

Design : Uchidago


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