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どの夏に乾杯しようか。

「え?あぁ、そう。」
絞りだした言葉に返ってきた彼女の一言が、ウイスキーを僕の口に流し込ませた。

この場所で聞こえるのは、飲み干したグラスから聞こえる「カラン」という氷の音と、彼女がアイコスを吸って吐き出す、ため息交じりの音だけだ。

さて、なんでこうなったんだったか。

***

(とかって書きだしたけどそれで物語作れるほどのイマジネーションと文才ないー。りーむー。「え?あぁ、そう。」とか完全にミクさんの名曲じゃないですかやだー。)

さて、どの夏に乾杯しようか。

大学の頃は部活のイベントで毎年角島に行って、三日三晩飲み続けてたな。
夜に飲むのは分かるけど、その場でつぶれるまで飲んだ挙句に次の日は昼から全力で迎え酒だった。

どうでもいいけど迎え酒って何を迎えるんですかね教えてエロイ人。

そのとき、同じ数学科の先輩がビール瓶のふたを歯で開けてるのを見て「スゲー」と思って、違う夏に高校の同級生で集まったときに真似してみたら奥歯から
「ゴギッ」
という音とともにビールがレッドアイになったのは良い思い出ですわ。

あ、それから部活の後輩のためとか言って九州を回るようになって、佐賀の大学では後輩たちに乾杯=杯を乾かす、をやりまくって、後輩たちが店の前にマーライオンの群れのようになってたのも、後ろから見てて楽しかったな。

って思ってたら何かの飲み会で部活の仲間から祝われて、杯を乾かし過ぎて店の前の路上で寝てしまってたそうで、気づいたら警察署の檻の中にいたこともあったなー。あのときは人生オワタと思った。

待て。
夏関連で思い出したら本当にろくなことがない。オワタ\(^o^)/

***

とはいえ、夏の乾杯ってそんなもんだと思う。

エモい文章でグッとくる書き方もあるだろうし、信じられないような原体験に乾杯したくなることもある。

ぼくのよく分からない書き出しも、読んでみて「え、ということは、、狙ってる女性とバーにまでは来れたけど、女性が楽しくなさそうってこと?なんで?」と、想像を掻き立てて、ひとつの刺激になるかもしれない。

だけど、たいていの人はそんな特別な日々は多くない。

だからこそ、特別な何かに刺激をもらいたくなって、いろんな小説を読んだり、ドラマを見たり、このnoteの企画があったりするんだろうと思う。

でも、ぼくが大学でバカやってたときの想い出とか、今思い出しても十分特別な日々だし、ただのやらかした過去が、いま思い出してみたら「刺激的で楽しかった」ことになってる。(ぼくのは割とエキセントリックかw)

誰かも言ってたけど、「僕たちは未来を変えることはできないけど、過去を変えることはできる」らしい。

まだここにない未来に期待を寄せるのはいい。ただ、その未来はまだ起こってないし、コントロールして望む未来を掴むなんて難しい。

それより、何気ない日常ややらかしてしまった過去、失敗だと思ったことも、過ぎ去って思い出してみれば「今の自分に刺激をくれるもの」が詰まってる日々なんじゃないだろうか。

だから、過去どの瞬間だったとしても、解釈次第できっといつでも「よくやった自分、乾杯!」と言える日々ばかりだと思う。

毎日がつまらない人も。

忙しすぎて忙殺されている人も。

何かをはじめたいけど一歩踏み出せない人も。

過去の自分に、乾杯!

#あの夏に乾杯

働きづらさや男女の問題など、生きづらさを解決する糸口を一緒になって考える「パパFP」。公務員からフルコミの営業にトライし、2年で業界トップ1%のMDRTに。夢は社交ダンスで世界大会に行くこと。