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ABテストでわかるあなたのライティングの評価

「ライターになり記事を書き始めたけど評価が気になる」とか「自分の書いたコピーは本当にこれで良いのだろうか」など、自分のライティングに今ひとつ自信が持てないというライター様もいらっしゃるでしょう。

例えば、WEB記事の仕事は商品のメーカー・マーケティング会社・ライターと三者が関わっていることが多く、ライターが良い記事だと思って納品しても発注者側にとってはNGという場合があります。(もちろん、その逆もしかりなのですが)

でも、せっかく頑張って書いた記事やコピーが差し戻されたら悲しいですよね。また、発注者側もライターから上がってきた成果物の良し悪しがわからないということがあると思います。

そこで、ライティングの成果物が、自信のあるなしに関係なくきちんと評価してもらえる必殺技をご紹介します。

これぞ最強の評価システム?ABテストの威力!

あなたがライティングの仕事を請け負い、その成果物を納品するとき、あなたの成果物をしっかり評価してもらえるシステムがあります。それは、ABテストです。

ABテストとは、1つの目的に対して2つのパターンを考え、どちらがユーザーの反応を得られるか確かめる方法です。

最近、近所のファミリーマートで焼き鳥1本80円というキャンペーンをやっていました。これは、ももかわタレそれぞれのどちらが売れるかというバトルなのですが、店側にしてみればどちらが利用者の好みかがわかりますよね。

つまり、このキャンペーンはお客の好みがわかるため、まさにABテストと言えます。店側がどんなに「ももの方が歯ごたえが良い」とか「タレの方がお客は好きなはず」と思っても、結果は利用者が決めるのです。

ライティングも同じです。ライターがどんなに良いと思っても、その評価を下すのはエンドユーザー(ターゲットとなる読者)なんです。

ただ、ライターの場合は、商品メーカーやマーケティング会社が間に入っているケースが多いので、ABテストは納品するときに行うと良いでしょう。そうすると、発注する側の選択肢が広がり「これはボツなのでリライトしてください」という連絡はまず来ないと思います。

僕もセールスレターを依頼されたときは、ファーストビューのキャッチコピーを念のため2つ考えます。万が一のために代案があることで発注者側の信頼を得られるというわけです。

ABテストの事例

ここまで、ABテストについての理論をお伝えしてまいりましたが、せっかくなので具体的な事例をご紹介します。

僕が「これから求められるWEBライター」というテーマで2つの文章を書きましたので、今から2つの文章を見比べていただければと思います。

文章A:責められる文字、攻めるライター

昔の広告は「オマケ」でした。

雑誌のウラ表紙、電車の窓端に貼られたシール・・・。テレビCMでさえ、番組と番組の間に広告が放映されることで番組を見ていた視聴者にとっては偶然、広告主にとっては必然と商品に出会う場を作ることができました。

当時の広告は、優良なコンテンツと一緒になることで「ついでに」に見てもらえる、守られた広告だったと言えます。

コンテンツの移動が激しいユーザーを捕まえるWEB広告

それに対して、リスティング広告やFacebook広告などのWEB広告は、広告だけを見せる、いわば攻めの体制になりました。インターネットではユーザーが様ざまなところに散らばっており、広告主はアグレッシブに宣伝しないとCM効果が激減してしまいます。

アナログ広告に染まった考えでは「なんだか大変そうだなぁ」と思うかもしれませんが、WEB広告の方がアナログ広告より精度は高いのです。その理由は、WEBの利便性やデータ分析が可能なところにあります。

WEBのユーザーはクリックひとつで、自分の趣味や関心に合わせたサイトに移動できます。そして、その行動はデータとして蓄積・分析することが可能です。

だから、行動データを利用してターゲットが集まるサイトを見つけ出し、広告を仕掛けることは「視聴率が高いテレビ番組だから広告をだそう」や「週刊300万部の雑誌だから広告を出そう」というマーケティングとは異なり、綿密な計算のもとでコンバージョンが狙えるのです。

自動販売機になぞらえると・・・

自動販売機は無人出店ですが、人のいない場所には絶対に置かれないし、場所によっては品揃えや値段も異なります。季節ごとに商品も変わります。

例えば、中高生のよく通るところではお茶やスポーツドリンクがメインとなりますし、行楽地ではオレンジジュースやコーラといったジュース類が豊富です。一方、幹線道路沿いの商業ドライバーが多いところでは、缶コーヒーの種類が多くなっています。

自動販売機は、場所や季節に応じて品揃えを変え適切な商品を提供する、実はヤリ手の出店戦略なんです。

さて、結局のところ何が言いたいかというと、これまで「待ち」だった広告が「攻め」が必要なのです。自動販売機ですらユーザーの趣向に合わせた提案をしてくるのだから、人の機微や琴線に触れなければならないライター業もリサーチが重要というわけです。

雑誌や文庫本はいまだに書店で平積みされて、私たちが手に取ってくれるのを「待つ」だけです。WEBサイトやブログだって、書き綴ったものをアップロードして誰かが見てくれるのを待っているだけになっていませんか?

これからのライター業は自分のコンテンツを検索上位化させる術を学ぶ必要があります。SEO対策と執筆力がある記事をWEBライティングと呼びます。

あなたがライターとして埋もれるか、時代と共に活躍できるかは、攻める気があるかどうかにかかっています。

文章B:責められる文字、攻めるライター

今では、リスティング広告やリマーケティング広告、Facebook広告など、沢山の広告がある。

これまでの広告はコンテンツとコンテンツの間に配置することで「見られることを担保」つまり「守られる」タイプだった。

例えば、テレビCMの場合、番組と番組の間に広告が置かれることで、番組を見ていた視聴者に対して偶然かつ必然な広告との出会いと作ることができた。

ところがインターネットではユーザーがいろんなところに散らばって、あるいは特定のところに集まっている。また、基本的にユーザーは自分の趣味・関心に合わせて行動するので、クリック1つですぐにほかのサイトに飛んでいってしまう可能性もある。

なので、人の集まるところを見出し、そこに見合った広告(コンテンツ)を出すというのは、インターネットにおけるマーケティング活動の基本となる。

これを自動販売機になぞらててみよう。

自動販売機は、いわば出店である。その出店は、人のいない場所にはおかれていないし、場所によっては品揃えも値段も違う。季節にだって変わる。

行楽地ではオレンジジュースやコーラといったジュースが豊富。中高生のよく通るところではお茶やスポーツドリンクがメインとなる。一方、幹線道路沿いの商業ドライバーが多いところでは、缶コーヒーなどが増えている。

自動販売機は、場所や季節に応じて品揃えを変えて、適切な商品を提供する、結構ヤリ手な出店戦略なのである。

さて、結局何が言いたいかというとライター業も「攻め」なくてはいけない!ということだ。

広告はWEBの世界に飛び出した。しかし書籍や雑誌はどうか?

あいかわらず書店の中で、平積みというあぐらをかいているだけだ。自動販売機ですらユーザーの趣向に合わせた提案をしてくるのに、君はこのままでいいのだろうか。

今後はライター業もWEBを使って文字をアピールしていくべきだと思う。SEOを学び、人の心に呼びかける・・・WEBライターとは、もしかしてハイブリットな職業なのではないだろうか?

WEBライターは素晴らしい可能性を秘めている。

まとめ.

いかがだったでしょうか。

文章A、文章BはどちらもWEBライターについて書いたものですが、それぞれ文調や文体が異なることがわかると思います。2つの文章を読んでくださったあなたはどちらが良かったでしょうか?

あなたの答えが、僕のライティングの評価です。

このように2つの文章を見比べることで、どちらが良いか鮮明になります。僕たちライターは人に読んで共感してもらうために文章を書いていますから、ターゲットに好まれる文章を書けば自然と評価は上がっていくでしょう。

長くまりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。ライター初心者の方はぜひ参考にしていただけると幸いです。

追伸:

ちなみに、ライティングに関しては定期的に講座を開いておりますので、もしこの機会にライティングスキルを身につけたいという方はお問い合わせくださいませ。

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