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コンテンツてんこもり

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見たり、聞いたり、読んだり。 主に#コンテンツ会議 の記事をまとめています。
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2019年10月の記事一覧

なんで人は楽しい思い出だけで生きていけんのやろ

なんで人は楽しい思い出だけで生きていけんのやろ

放送が始まって、もうすぐ1か月が過ぎようとしているけれど。朝の連続テレビ小説「スカーレット」がすごく面白い。

戦後まもなく、大阪から滋賀・信楽にやってきた、絵が得意な女の子。名前は川原喜美子。両親と二人の妹との暮らしは貧しく、頑張り屋の喜美子は、幼いながらも一家の働き手だった。15歳になった喜美子は、大阪の下宿屋で女中として働きはじめる。大都会での暮らしと、個性豊かな下宿の人々との出会いは、喜美

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SF筋トレーニングとファンタジー筋の増強

ようやく一冊の本を読み終えた。

その本のタイトルは「三体」。

夏のはじめに発売されたこの本は、Twitterでもあちこちで「おもしろい」と称されていた。本屋さんにいくと目につく場所に平積みにされていて、何度か購入しようと手に取りながらも、荷物が多くてちょっと持って帰るのが大変そうだとか、いま読んでいる本があるからなど、いくつかの理由で「また今度、ね」と棚に戻していた。

しかし、8月にいつもよ

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世はまさに大コンサルタント探偵時代

世はまさに大コンサルタント探偵時代

いま、我が家ではちょっとした混乱が生じている。シャーロック・ホームズが3人もいるためだ。

まず、10月から始まったフジテレビの月9ドラマ。「シャーロック」

もともと見るつもりじゃなかったけれど、第一話が意外と面白かった。帰宅していて、だらっとみてしまう可能性が高い。

ディーン・フジオカさんがシャーロックホームズ。岩田剛典さんがワトソン。東京が舞台だし、ホームズというよりも男性二人のペアといえ

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本棚にお迎えしようか迷ってる

本棚にお迎えしようか迷ってる

あきらとさん主催で、「本棚をさらし合う」というハッシュタグ企画が開催されている。タイムラインにはいろんな本の紹介がされていて、見ているだけで楽しい。

ただ、そんななかで本棚をさらすのではなく、我が家の本棚にお迎えしていいか、お迎えする覚悟があるか、とここ最近ずうっと悩んでいる本がある。

それは小野不由美さんが書かれている「十二国記」シリーズだ。

お恥ずかしながら、いままで一度も手に取ったこと

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今日、どれほどカレーが作られたのだろう?

今日、どれほどカレーが作られたのだろう?

「カレーもたくさん作ったし、あとはまかせた」「鍋いっぱいにハヤシライスを仕込んできた」「留守中に食べてもらうカレーの準備を」

こんな風に書かれたnoteをたくさん目にした。

10月6日に開催された、note酒場に参加されるnoterさんたち。なかでもお子様がいらっしゃって、お家でお留守番してもらうという方々。

今日いらっしゃってる方の、おうちの夕食(または昼食)は準備してこられたカレーやハヤ

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東海道四谷怪談に魅せられて

東海道四谷怪談に魅せられて

「上演しはる時にな、お墓参りするんやで」

「お墓参り? だれの?」

「お岩さんや。お参りせんと舞台で演じたら、お岩さん怒りはるやろ」

子供のころにした、母との会話をいまだに覚えている。

母は、心霊番組とか、世界の不思議とか、占いとか。そうした「世の中の不思議」について興味を持っていた。(今はその興味は落ち着いている)母自身も少し勘が鋭かったし、背筋が凍るような体験も何度かしている。母の母(

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秘事は、まつげ

「秘事(ひじ)は睫(まつげ)」ということわざがあるらしい。

らしい、というのは今読んでいる本で紹介されていて初めて知ったばかりだからだ。

秘事といっても案外身近にあるもので、まつげのように普段は見えないという意味。

今読んでいる本というのは、こちら。

大江戸奇術考 手妻・からくり・見立ての世界
泡坂妻夫 著 平凡社新書

手妻、というのは手品のことである。江戸時代にどのような手品が流行し

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