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コンテンツてんこもり

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見たり、聞いたり、読んだり。 主に#コンテンツ会議 の記事をまとめています。
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2017年10月の記事一覧

あこがれていた暮らし。

あこがれていた暮らし。

「この本に出てくる植物と、いつか一緒に暮らしてみたいなあ」と、ぼんやり考えいたことがある。

それは、吉本ばななさんの「王国」という本に出てきた、雫石、という多肉植物だった。

雫石という名前の主人公が、同じ名前を持つ植物と暮らしながら、うまくいかない恋や、不思議だけれど芯の通った人たちと関わりをもち成長していくストーリーだ。全四巻に分かれていて、それぞれが独立したおとぎ話のようだけれど、全編を通

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誰だって、居場所が欲しい。

誰だって、居場所が欲しい。

いつも、最新刊が発売されるのを心待ちにしているマンガがあります。

それは、ご存知の方も多いと思いますが「三月のライオン」羽海野チカさんが描かれているものです。今年の春には神木隆之介さんが主人公を演じた実写映画も話題になりましたよね。

最新刊となる13巻が先日発売になったので、ウキウキしながら手に取りました。

いやあ、もう、どうなるの? と、読んでいるこちらがモジモジしてしまうような大人の恋の

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シウマイ弁当的読書

シウマイ弁当的読書

崎陽軒のシウマイ弁当が好きだ。
どこのお店のものもまんべんなく、という訳ではないのだけれど。時間がないなかでお弁当をひとつ選ばなきゃいけないときには、決まってシウマイ弁当を選んでしまう。
この弁当の良さは、いろんなものがギュッと詰まっていることだ。メインのシウマイ、付け合わせのタケノコ、デザートのあんずまでハズレの要素がない。私にとって難をひとつあげるならば、米の量が多すぎる、くらいだろうか。

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奇妙な世界と、ムラカミハルキ。

はじめて村上春樹さんの小説を読んだのは、小学生の五年生か、六年生のころ。
私が住んでいた家の近くには、図書館の分室があって、週に一度は通っていたと思う。
そこは本当に小さな図書館で、大人が十人もいれば、ぎゅうぎゅうだと感じられるほどだった。

そのころの私はコバルト文庫という、10代の女の子をターゲットにしているであろう文庫にハマっていた。けれど、小さな図書館には、そのコバルト文庫のシリーズは冊数

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