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学校に潜む特級呪霊

どの学校にも必ずいる呪霊。
それは。

プライドです。

手強すぎます。
なぜ学校の先生ってあんなに頑なな人が多いの。

絶対に自分の採点ミスを認めない。
効率のいいやり方も断固として取り入れない、慣れたやり方至上主義。
「教えて」と「ごめんね」が言えない。
生徒には授業を押しつけていくのに同僚には誰にも見せない。
意見は聞いても変わるつもりがない。

誰も彼も、自分で培ったノウハウで固めた城に住まう一国の主。
要塞はガッチガチで難攻不落。
同盟は組んでもいいけどうちの城には入れてやらないよ。

受肉した呪詛師か。

(『呪術廻戦』未読の方すみません)

もちろん、プライドふにゃふにゃな先生も多数います。
僕はそういう人としか友達になれません……。

先生って、職業柄、弱みを見せないように気を張っているのかもしれません。
確かに、自信なさそうな先生は、仕事を円滑に進めるのが難しそうです。
でも、自信があることとプライドがエベレストということはまた別だと思います。
自己肯定感が高いことと、自己評価が高いことが別であるように。

ただ、ベテランの同僚に言わせれば、
「根拠のない自信を持った若手が多すぎる」
だそうです。

そう言われれば、ベテランの言葉に耳を貸さない若手もいますね。
年寄りを「頭の固い、古臭い人間」と決めつけ、端から受け付けないタイプの若人。
なんでなんでしょうね。もったいない。
温故知新を頭から被せてやりたい。

自信、プライド、自己肯定感、自己評価。
このあたり、自分はどうなのか。たまに立ち止まって考えてみたいものですね。

ちなみに、プライドの呪いは生徒側にも蔓延っています。
授業で発言しない、自分が間違えたことを知られたくない、自分が劣っていると思われたくない。
それによって失われた成長の機会を集めたら、惑星を一つ作れるんじゃないかな。

職員室で、「あいつらは勉強できないくせにプライドだけは一人前に高い」という愚痴をたまに聞きます。
職員室は、生徒の悪口でいつも賑わっている。
僕はそれが嫌いです。できれば、仕事中は生産性のある話をしていたい。
プライドの高い人には『山月記』でも読ませておきなさいな。そして愚痴はXにでも書き込んでおきなさいな。

プライドが高いことは、全てが悪ではない。
その強大すぎる呪力ゆえ、自分と他者との間に誰も入れない帳を降ろしてしまうかもしれないけど、
その力を意地に換え、苦しみを乗り越え、自分を鍛え上げる人もいるわけで。

……それでもやっぱり、僕は壁を取り払い、他者から学ぼうとする柔軟な姿勢を尊重したいなあ。

柔軟剤パッパッ

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